■日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版

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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0571-8 C3395
だざいおさむのひょうげんくうかん
近代文学研究叢刊47 太宰治の表現空間
定価(税込): ¥4,320
表紙 著作者よみ そうまあきふみ 
著者名 相馬明文 著 著書検索
発売日 2010年12月01日
ジャンル 散文 - 近代・現代
判型A5/303頁

本書は、太宰の小説表現を中心に文体印象・表現特性を分析することで、太宰文学の解明を試みた。太宰は、初期から前期にかけて文体を模索し、読み手を引き込む戦略を練磨した。また、文体獲得の過程で、重く受容した作家に芥川龍之介が挙げられる。太宰と芥川については、これまで太宰の習作と初期の考察が多くを占めていたが、著者は中期以降の作品の表現にみられる芥川との接点にも踏み込んでいる。前期から中期、太宰の戦略は「潜在二人称」「女性独白体」と呼ばれる文体に結実する。それゆえ、太宰治にも他作家と同様、彼の文学にふさわしい表現特性がみられる。太宰の文学は、故郷・死・非合法行為等を題材とした作品で、他者との関わりを重要な問題意識に据えて実存と生の意味を問い続けた。その文学的主題を描くための語句や表現を具体的に取りあげて、太宰の表現の諸相を検証した。

目次
序に代えて―太宰文学への離陸
第一部 太宰文学の表現空間 
 第一章 自閉する発話空間―「ひとりごとのやうに」の表現心理
 第二章 「月のない夜」をめぐって 第一節 非日常としての「月」の表現/第二節 「月のない夜」の二重構造
 第三章 「死」の表現意識―直喩の構造を考える 第一節 「狂言の神」の「死人のやうに」にみるアイデンティティー/第二節 危うい比喩「死んだやうに」
 第四章 「夕闇」にゆらめく自意識
 第五章 初期から前期の表現 第一節 「無間奈落」と「地主一代」/第二節 小説表現「太宰治」について/第三節 「再生」する「学生群」―随想「校長三代」の表現
 第六章 饒舌の表現作用
第二部 芥川文学受容から太宰治へ 
 第一章「右大臣実朝」論 第一節 あいまい表現による迫真性/第二節 その〈語り手〉はどこから来たのか―「地獄変」との接点を探る
 第二章 「竹青」における「杜子春」との同調―終結部の試考
 第三章 「庭」論 第一節 仮説の芥川受容―二つの「庭」/第二節 チエーホフ受容を媒介として/第三節 「津軽通信」覚え
第三部 太宰治へのアプローチ 
 第一章 二十一世紀旗手の文学―略年譜的に
 第二章 それぞれの故郷―津島修治から太宰治へ
 第三章 作品鑑賞のために 第一節 「右大臣実朝」/第二節 「津軽」/第三節 「津軽」の文学碑巡礼―青森市発芦野公園着
 第四章 書評 第一節 戦争中も揺るがぬ文学精神(佐藤隆之著『太宰治の強さ―中期を中心に 太宰を誤解している全ての人に』)/第二節 読み直される中期(野口在彌著『太宰治・現代文学の地平線』)
結―太宰文学からの離陸
初出一覧
あとがき

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