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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0870-2 C3395
ごさがいんじだいのものがたりのけんきゅう
研究叢書496 後嵯峨院時代の物語の研究 - 『石清水物語』『苔の衣』
定価(税込): ¥7,020
表紙 著作者よみ せきもとまさの 
著者名 関本真乃 著 著書検索
発売日 2018年03月30日
ジャンル 散文 - 中世
判型A5/252頁

鎌倉中期、いわゆる後嵯峨院時代の京都の貴族文化を基盤として成立したとされる『石清水物語』『苔の衣』について、史実上の人物モデルや系譜との一致、先行作品への依拠を明らかにし、物語の制作意図から作者周辺の推定、作品評価まで実証的に迫り、従来の研究を越えた新しい卓見をもたらす。
「文献を渉猟して物語本文の背景にあるものを発見する力、複雑な人間関係を整理した上でそこに何らかの意義を見出す力において、この著者が卓越していることは、本書に収められた諸論を見れば一目瞭然であろう。…ほぼ同時代に作られた悲恋遁世譚という共通点を持つ二つの物語の、本質的な相違を浮かび上がらせた。充実した一書である。」  (序 金光桂子)

目次
序     金光桂子
凡例(本文・系図)
はじめに
I 『石清水物語』
 第一章 『石清水物語』の武士伊予守
  一、問題の所在
  二、伊予守の武士描写
  三、伊予守の呼称と信仰
  四、維盛・西行像の摂取
   四―一、維盛像の摂取
   四―二、西行像の摂取
  五、作者の意図
 第二章 『石清水物語』の伊予守と姫君―光源氏と藤壺―
  一、伊予守と姫君
  二、摂取される人物の変化―柏木と女三宮から光源氏と藤壺へ―
  三、摂取の意図
   三―一、姫君と藤壺
   三―二、伊予守と源氏
   三―三、主題
  四、『石清水物語』と『源氏物語』享受
 第三章 『石清水物語』と近衛長子―成立年代についての一考察―
  一、『石清水物語』の成立年代と大番役
  二、『石清水物語』の系譜と史実
   二―一、『石清水物語』の登場人物の系譜
   二―二、『石清水物語』の登場人物の系譜と史実
  三、近衛長子と『石清水物語』
   三―一、近衛長子と『石清水物語』の姫君
   三―二、近衛長子と『石清水物語』の制作と享受

II 『苔の衣』
 第一章『苔の衣』の大将
  一、問題の所在
  二、苔衣大将の出家
   二―一、「苔の衣」
   二―二、苔衣大将を中心とする系譜
   二―三、苔衣大将の出家と『栄花物語』
   二―四、摂取の意図
  三、冬巻における主人公
  四、『苔の衣』の主人公
 第二章 『苔の衣』の系譜
  一、史実への関心
  二、『苔の衣』の系譜
  三、史実との対応
  四、史実の共有
   『苔の衣』略年表
 第三章 『苔の衣』冬巻の意義
  一、冬巻の意義と『苔の衣』の主題
  二、兵部卿宮と苔衣大将
   二―一、兵部卿宮の人物造型
   二―二、冬巻における苔衣大将
  三、遁世と『苔の衣』

おわりに

初出一覧
あとがき
英文要旨
索引(人名(作品中・史実上)・書名)

著者略歴
大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
日本学術振興会特別研究員(DC2)、大谷大学文学部文学科助教などを経て、現在、京都大学文学部ほか非常勤講師。
専門は主に中古・中世の王朝物語。論文に、「顔を隠す女君」(『ひらかれる源氏物語』、勉誠出版、二〇一七年)、「『いはでしのぶ』巻四の再解釈―伏見大君を中心に―」(「国語国文」第八六巻第四号、二〇一七年四月)などがある。

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