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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0879-5 C3395
そうかもうぎゅうのきそてきけんきゅう
研究叢書500 桑華蒙求の基礎的研究
定価(税込): ¥13,500
表紙 著作者よみ ほんまよういち 
著者名 本間洋一 著 著書検索
発売日 2018年06月08日
ジャンル 散文 - 近世
判型A5/508頁

「人物故事事典としても機能」
正徳年間(1711-6)には刊行されていたと思われる『桑華蒙求』は備前足守藩主木下公定編纂になる、和漢の類似する人物故事譚(全612話)を対にして掲げる漢文体教養書である。これによって本朝の故事譚の中には中国故事をふまえて成立したものが多くある可能性が知られよう。各話の典拠について、国書では、『日本書紀』『続日本紀』『三代実録』『元亨釈書』といった歴史書や、『江談抄』『今昔物語集』『古今著聞集』『十訓抄』などの説話書、更に『平家物語』『源平盛衰記』『太平記』等の軍記物語を引用する他、近世前期に刊行された『本朝神社考』『和論語』『日本古今人物史』『本朝蒙求』『本朝故事因縁集』『本朝語園』等、多くの書を引用していることを明らかにしている。また、中国書では、『左氏伝』や『史記』『漢書』『後漢書』等の古典籍は勿論、当時刊行されていた和刻本『六臣漢文選』『古文真宝諺解大成』等の注釈書との関係も伺え、『蒙求』『五車韻瑞』『事文類聚』『円機活法』『氏族大全』『潜確居類書』などの所謂渡来類書の活用も多く見えていることを改めて検証している。本書の構成は、解説になる「『桑華蒙求』について」に続き、全612話の「本文」を翻刻して掲げ校訂を傍記し、各話についての「概略・出典・参考」を記し、その典拠などについても詳しく言及する。更に影響を与えたと考えられる『絵本故事談』『大東世語』『扶桑蒙求』等の後続書の一端についても触れるようにつとめた。猶、末尾に付されている「人名索引」を利用することで、本書は人物故事事典としても機能することとなろう。近世の文学作品に見られる人物故事に関する研究には必携の書となりえるであろうし、本書は当時の古典に関わる教養の実態を考える上でも重要な意味を有するものとなるであろう。

目次
『桑華蒙求』について―編纂素材と後続書への影響の一斑から―             
『桑華蒙求』本文翻字篇 はじめに/上巻/中巻/下巻
『桑華蒙求』概略・出典・参考 はじめに/上巻/中巻/下巻
人名索引
あとがき

著者略歴
1952年、新潟県生。1975年、早稲田大学教育学部卒業。1981年、中央大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。同志社女子大学名誉教授。〈専攻〉日本漢文学・和漢比較文学・書道文化史・書表現〈主要編著書〉『凌雲集索引』『本朝無題詩全注釈』『王朝漢文学表現論考』『本朝蒙求の基礎的研究』『類聚句題抄全注釈』他。

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