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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0885-6 C1036
しょうわきほうそうめでぃあろん
昭和期放送メディア論 - 女性向け教養番組における「花」の系譜
定価(税込): ¥2,160
表紙 著作者よみ つじやすあき 
著者名 辻 泰明 著 著書検索
発売日 2018年10月03日
ジャンル マスコミ論
判型A5/212頁

放送による「文化の機会均等」とはどのようなものだったのか
昭和の幕開けを1年足らず後に控えた1926年1月、女性記者として知られていた大澤豊子が東京放送局を訪れる。
以来、日本の放送は、女性向け教養番組の編成を本格化し、文化の伝播に貢献した。そこでは、辣腕の女性プロデューサーや天才華道家が活躍し、「花」(花を活ける文化)を主題とする講座が数多く放送された。
その系譜をたどり、昭和期放送メディアの意義を考察する。

目次
はじめに
巻頭図 1 「ラジオ草創期」から「ラジオからテレビへの転換期」までの主な女性向け教養番組
巻頭図 2 「テレビ発展期」から「テレビ変化期」までの主な女性向け教養番組。
巻頭図 3 女性向け教養番組における「花」を主題とする講座の類型と変遷

第1章 昭和期の女性向け教養番組と「花」
1.1 「教養」の多義性と女性向け教養番組の領域
1.2 「花」の系譜をたどる方法
1.3 昭和期放送メディアの時期区分
1.4 時期ごとの「花」の位置づけ

第2章 ラジオ草創期の女性向け教養番組と「花」
概説 ラジオ草創期の放送メディアと女性向け教養番組
2.1 女性プロデューサー・大澤豊子の編成改革
2.2 「教養」と新しい「花」の出会い
2.3 『家庭講座』における放送の2形態と「花」の2類型
2.4 映像の無いラジオで活け方を伝える方法
コラム 女性アナウンサー第一号と大澤豊子

第3章 ラジオ戦時期および占領期の女性向け教養番組と「花」
概説 ラジオ戦時期および占領期の放送メディアと女性向け教養番組
3.1 戦時期および占領期における「花」の放送
3.2 『家庭婦人の時間』における特別編成と『戦時家庭の時間』
3.3 初代婦人課長・江上フジと『婦人の時間』
3.4 『女性教室』の新設による「花」の復活
コラム 江上フジとアメリカ人情報官の議論

第4章 ラジオからテレビへの転換期における女性向け教養番組と「花」
概説 ラジオからテレビへの転換期における放送メディアと女性向け教養番組
4.1 「花」におけるラジオとテレビの棲み分け
4.2 ラジオとテレビの類型分化と『季節のいけばな』による統合
4.3 映像があるテレビでの出版の役割
4.4 女性華道家スター・勅使河原霞の出現
コラム 新しいぶどう酒は新しい革袋に──父のラジオと娘のテレビ

第5章 テレビ発展期の女性向け教養番組と「花」
概説 テレビ発展期の放送メディアと女性向け教養番組
5.1 『婦人百科』と「花」の全盛期
5.2 いけばなブームがもたらしたもの
5.3 「花」対「茶」=「季節」対「技法」
5.4 「花」の本数減少と勅使河原父娘の死
コラム 「花」のライバル 勅使河原霞と安達●子  ※●は日に童

第6章 テレビ変化期の女性向け教養番組と「花」
概説 テレビ変化期の放送メディアと女性向け教養番組

第7章 昭和期の女性向け教養番組と「花」が遺したもの
付表 年度別『年鑑』掲載女性向け教養番組放送枠一覧1924年度−1992年度

参考文献
 放送史関連基礎資料
 著者別文献目録

索引(放送メディアの特性・放送用語・放送枠(番組名)・人物・華道流派・「花」を主題とする講座の特性・その他)
おわりに

著者略歴
筑波大学教授。博士(情報学)。

東京大学文学部フランス語フランス文学科卒。
日本放送協会入局後、ドラマ部、ナイトジャーナル部、スペシャル番組部、教養番組部などで番組制作に従事。その後、編成局にて視聴者層拡大プロジェクトおよびモバイルコンテンツ開発、オンデマンド業務室にてインターネット配信業務を担当。

著書。『映像メディア論 ─映画からテレビへ、そしてインターネットへ』(和泉書院2016)ほか。

主な担当番組。
ディレクターとして、
NHKスペシャル「パールハーバー・日米の運命を決めた日」、同「映像の世紀」、同「街道をゆく」、ドキュメンタリー・ドラマ「宮沢賢治・銀河の旅びと」など。
プロデューサーとして、
定時番組「その時歴史が動いた」の企画開発およびNHKスペシャル「信長の夢・安土城発掘」、同「幻の大戦果・大本営発表の真実」など。

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