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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0916-7 C3321
とよとみせいけんのけいせいかていとおおさかじょう
日本史研究叢刊34 豊臣政権の形成過程と大坂城
定価(税込): ¥9,350
表紙 著作者よみ なかむらひろし 
著者名 中村博司 著 著書検索
発売日 2019年12月25日
ジャンル 日本史(中世)
判型A5/404頁

豊臣政権の形成過程および大坂城の築造経過と構造にかかわる諸論考を収録した。前者では天正十年六月の清須会議から十三年七月の関白任官に至る約三年間の政権構想について論じ、後者ではその政権の本拠地として整備された大坂城と城下町の築造過程や構造の解明を目指した。さらに豊臣政権下における大坂城と京都の諸居城の構築過程の検討を行ない、秀吉の政権構想と居城の在り方との強い関連をも明らかにした。

目次
序 章 豊臣政権形成過程についての研究史 
 はじめに
 第一節 明治以降、戦前までの研究
 第二節 戦後の研究
 第三節 豊臣政権の形成過程にかかわる本研究の立場

第一部 豊臣政権の形成過程をめぐって

第一章 「清須会議体制」下の羽柴秀吉の政治的立場と課題
―その居城構築と洛中支配・居所のあり方をめぐって―
 はじめに
 第一節 羽柴秀吉の居城経営について
 第二節 羽柴秀吉による洛中支配の様相
 第三節 羽柴秀吉の立場と政権の開始期について
 おわりに

第二章 本願寺の貝塚・天満移座と羽柴秀吉の紀州攻めについて
 はじめに
 第一節 顕如・教如らの紀州滞在と羽柴秀吉への接近
 第二節 顕如・教如らの貝塚移座とその意義
 第三節 天正十二年の紀州雑賀一揆と本願寺の立場
 第四節 天正十三年の紀州攻めと本願寺の天満移座
 おわりに

第三章 「大坂遷都論」再考 
―羽柴秀吉の政権構想をめぐって― 
 はじめに
 第一節 「大坂遷都論」の再検討
 第二節 妙顕寺城造営をめぐって
 第三節 「大坂遷都構想」発信の意図と発想
 第四節 「大坂遷都論」と秀吉の官位獲得運動
 おわりに―「大坂遷都構想」の挫折について― 

第四章 羽柴秀吉の五畿内支配構想 
―大村由己「柴田退治記」の史料批判を通じて― 
 はじめに
 第一節 羽柴秀吉の大坂城・大坂観
 第二節 「柴田退治記」から見た大坂城防衛構想
 第三節 大坂城を中心とする五畿内支配構想の完成
 おわりに

補論1 天正十〜十三年における三好信吉(豊臣秀次)の動向について
 はじめに
 第一節 三好信吉宛秀吉書状の検討
 第二節 兵庫城から尼崎城へ
 第三節 養父三好康長と信吉の立場
 おわりに

補論2 大坂築城工事開始頃の秀吉縁者の居所と行動
―『大日本史料』十一編之四所収、二通の羽柴秀吉書状の検討を通じて―
 はじめに
 第一節 秀吉の有馬湯治にかかわる史料
 第二節 本能寺の変後における秀吉室と母の居所と行動
 第三節 天正十一年八月頃における秀吉室と母の居所と行動
 第四節 天正十・十一年における浅井茶々の居所と行動
 第五節 天正十一年八月における杉原家次の行動
 おわりに

第二部 大坂城の構築と秀吉の政権構想をめぐって

第五章 大坂城本丸普請をめぐる諸問題
―石垣用材の搬入・積み上げと普請の実態をめぐって―     
 はじめに
 第一節 石材搬入路・採石地と石垣積みの期間
 第二節 本丸の構造的特質と築造の経過
 第三節 本丸石垣成立の経緯をめぐって
 おわりに

第六章 豊臣期大坂の「惣構」をめぐる諸問題
 はじめに
 第一節 「惣構」の構造に対する検討
 第二節 大坂城下町と「惣構」の変遷
 おわりに

第七章 慶長三〜五年の大坂城普請について
―「三之丸築造」をめぐる諸問題―
 はじめに
 第一節 「大坂普請」史料の集成と検討
 第二節 諸大名の大坂移住をめぐって
 第三節 二段階あった慶長三年発令の「大坂普請」
 おわりに―「三之丸」の造営は行なわれたのか―

第八章 豊臣秀吉による京・大坂の居城構築とその政権構想
―大坂城と妙顕寺城・聚楽第・伏見城の造営をめぐって―
 はじめに
 第一節 大坂城と妙顕寺城の造営
 第二節 大坂城と聚楽第の造営
 第三節 伏見城の造営と伏見・大坂での「惣構堀」構築
     および宇治川・淀川諸普請
 第四節 秀吉最晩年の洛中・大坂・伏見普請
 おわりに

補論3 松平忠明の大坂城「三ノ丸壊平・市街地開放」をめぐって
 はじめに
 第一節 「市街地開放」の意味
 第二節 「三ノ丸壊平」の意味
 おわりに  

終章 本研究のまとめと今後の課題 
 はじめに
 第一節 第一部に収録した諸論文のまとめ
 第二節 第二部に収録した諸論文のまとめ
 おわりに 総括と課題

索引                  
 人名索引
 事項索引

初出・改稿一覧 

あとがき

著者略歴
1948年滋賀県大津市生。1972年滋賀大学教育学部卒業。1974年より大阪城天守閣学芸員。2000年より大阪城天守閣館長(2007年退職)。2009年龍谷大学大学院文学研究科修士課程、2017年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(大阪大学)。この間、大阪産業大学・大阪樟蔭女子大学・帝塚山学院大学・龍谷大学で非常勤講師を勤める。また、(公財)日本城郭協会評議員・甲府城石垣整備活用等調査委員会委員(山梨県)・大坂城石垣整備委員会委員(大阪市)などを歴任。主な著書に、『戦国合戦絵屏風集成』全六巻(共著、中央公論社)・『日本城郭体系』第十二巻大阪・兵庫編(共著、新人物往来社)・『日本名城集成 大坂城』(共著、小学館)・『よみがえる中世』2(共著、平凡社)・『よみがえる茨木城』(編著、清文堂)・『天下統一の城 大坂城』(単著、新泉社)・『大坂城全史』(単著、ちくま新書)など。

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