■日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版

書籍検索

作品詳細

ISBN:978-4-7576-0962-4 C3381
むかしばなしのこうぞう
研究叢書524 昔話の構造 - 図式語彙で文脈を読み解く
定価(税込): ¥8,800
表紙 著作者よみ のばやしまさみち 
著者名 野林正路 著 著書検索
発売日 2020年08月19日
ジャンル 語彙・意味
判型A5/308頁

1982年以来、著者が提唱し続けた「構成意味論」研究の集大成。長年のフィールドワークで発見した「図式語彙」を手掛かりに、佐渡に伝わる昔話「鶴女房」の解釈学を展開。作品の解釈学的基底を拓き示し、話者たちの有声/無声の語りを浮かび上がらせていく。社会が混迷を極め、既存パラダイムが必ずしも通用しなくなった昨今、語彙学に基づく「人間活動」全般の〈基底的事実学〉構築の可能性を示唆する本著の試みは、注目に値する。

目次
 プロローグ
第I章 作品のテクスト解釈の方法と手順
  序節 解釈に見る配意
  第1節 昔話「鶴女房」
  第2節 解釈における述語への注目と項の据え立て
  第3節 言述解釈の基軸“項―叙述”連鎖
  第4節 解釈の構え――図式化された述語の性能
  第5節 述語図式化の3類型――解釈意識の3類型
  第6節 図式化された述語とは何か?――諸家の示唆
  第7節 隠されていた経験類型化の装置――図式語彙
  第8節 図式語彙の普遍性――類語を持たない言語は存在しない
  第9節 図式語彙とは何か?――経験類型化の媒体 
第II章 テクスト分析――狭文脈に存在の類・種連関を読む
  第10節 作り手や語り手たちの意識の構え――図式語彙の網状組織
  第11節 活動空間から見た登場人物の類・種連関――狭文脈の構成
  第12節 活動空間から見た作中事物の存在連関
  第13節 眼差しから見た登場人物・事物の存在連関
  第14節 作り手たちの意識の構え――図式語彙とその網状組織
  第15節 エコー型図式の文脈記述――遠隔項関係の際立てと存在連関
  第16節 パッケージ型図式の文脈記述――近接項関係の挿入と存在連関
  第17節 ブリッジ型図式の文脈記述――遠・近項関係の回収と存在連関
  第18節 眼差し関連の述語と登場人物・事物の存在連関 ――その部分的全容
  第19節 新・旧関係関連の述語と登場人物・事物の存在連関
  第20節 交換関連の述語から見た登場人物・事物の存在連関
  第21節 全カテゴリー関連の述語から見た登場人物・事物の存在連関
第III章 テクスト分析――広文脈に無声の思想を読む
  第22節 文脈とは何か?
  第23節 文脈の記述
  第24節 広文脈の構成と発声なき主張
  第25節 狭文脈から広文脈へ
  第26節 広文脈構成の図式語彙類型に“大地の声”を聞く
  第27節 間存在連関に見る最小の事実存在の通時的変容
  第28節 間存在連関に見る意義の発声なき主張・思想への統制的同化
  第29節 間存在連関に読むテクスト構造
  第30節 連合関係構成の言語活動の記述媒体――図式語彙
 言語活動の〈モデル図〉とその説明
 エピローグ――謝辞と併せて
 主な参考文献

著者略歴
野林正路(のばやし まさみち)
1932年 台湾 旧「台北州」基隆市生まれ。
1968年 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。法政大学助教授、ハワイ大学客員講師、茨城大学教授、北京大学客員教授、麗澤大学教授、中国首都師範大学客員教授などを経験。茨城大学名誉教授、文学博士。
(主著)
『意味をつむぐ人びと』海鳴社 1986
『山野の思考』海鳴社 1986
『認識言語学と意味の領野』名著出版 1996
『語彙の綱目と世界像の構成』岩田書院 1997
『意味の原野』和泉書院 2009
『詩・川柳・俳句のテクスト分析』和泉書院 2014
『いじめの構造―図式語彙で読み解く―』和泉書院 2014
波多野寛治と共著『ことばと文化・社会』汐文社 1975
野元菊雄と共編『日本語と文化・社会』三省堂 1977
評伝『野と森と海の賛歌』秋山書店 1980
  『風と光と雲の賛歌』秋山書店 1987 他

トップページに戻る
個人情報について | 著作権について | サイトマップ | お問い合わせCOPYRIGHT (C) 2009 @Izumi Shoin. ALL RIGHTS RESERVED.