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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0554-1 C0321
まんよううたもっかんをおう
大阪市立大学人文選書2 万葉歌木簡を追う
定価(税込): ¥1,944
表紙 著作者よみ さかえはらとわお 
著者名 栄原永遠男 著 著書検索
発売日 2011年02月10日
ジャンル 日本史(古代)・韻文 - 上代
判型四六判/216頁

かつて古代には、二尺あるいは二尺半の長大な材の片面に万葉仮名で一行で歌を書いた木簡が存在した。それを用いて歌を朗詠したのである。この「歌木簡」は、数は少ないが、荷札や文書、帳簿などと並ぶ木簡の一類型である。このような「歌木簡」のアイディアは、どのようにして生まれたのか。この「歌木簡」を求めて全国を調査してまわった結果、さまざまな「歌木簡」の姿が浮かび上がり、大きく二つのタイプに分かれることも明らかになってきた。脚光を浴びている「歌木簡」の多彩な姿を紹介しよう。また、「歌木簡」の調査の過程で、「なにはつの歌」が書かれている木簡の裏面に「あさかやまの歌」が書かれているという重大な事実が明らかになった。どのような状況でその発見はなされたのか。この「あさかやま木簡」をできるだけくわしく検討して、「歌木簡」がどのように使われたのか、どのような性格を持っているのか、考えていきたい。

☆日本図書館協会選定図書☆

目次
はじめに─「歌木簡」へのこだわり─ 
  史料へのこだわり
  本書の守備範囲
  本書の構成
1 「歌木簡」との遭遇 
 一 「あさかやまの歌」発見の瞬間 
  「あさかやまの歌」と「なにはつの歌」
  えらいこっちゃ!
  検討の進展と釈文の確定
  釈文とは
  公開の環境は整った
  小結
 二 「はるくさ木簡」の衝撃 
  「はるくさ木簡」との出会い
  「はるくさ木簡」出現の波紋
  ポンという音
  「はるくさ木簡」の観察
  実物を観察すること
  小結
2 「歌木簡」を求めて 
 三 「歌木簡」観察の旅 
  「歌木簡」の歴訪
  秋田へ飛ぶ〔はるなれば木簡〕
  つぎは飛鳥・藤原へ〔なにはつ木簡(石神遺跡)/なにはつ木簡(藤原京跡)〕
  徳島への旅〔なにはつ木簡(観音寺遺跡)〕
  さらに平城京へ〔両面なにはつ木簡(平城宮跡)/玉に有れば木簡(平城京跡)/ものさし転用木簡(平城宮東張出部)〕
 四 観察の旅はつづく 
  ふたたび奈良へ〔たたなづく木簡(藤原宮跡)〕
  高岡に向かう〔はるべと木簡(東木津遺跡)〕
  姫路でも出土していた〔なにはつ木簡(辻井遺跡)〕
  安土での調査〔なにはつ木簡(西河原宮ノ内遺跡)〕
  新発見の万葉「歌木簡」〔あきはぎ木簡(馬場南遺跡)〕
 五 「歌木簡」を分かつ 「歌木簡」の提唱
  あまるとも木簡(平城宮跡)
  とくとさだめて木簡 (飛鳥池遺跡)
  ABタイプの「歌木簡」
  小結
3 「あさかやま木簡」に迫る 
 六 「あさかやま木簡」の観察 
  これまでの認識
  出土地点の確認
  上下二片の関係
  釈文の検討
  小結
 七 「あさかやま木簡」から考える 
  時期の絞り込み
  原形の復原
  表裏の前後関係
  同筆か異筆か
  材の薄さの問題
  「歌木簡」(Aタイプ)の用途
  小結
 八 「あさかやま木簡」と「歌木簡」 
  「あさかやま木簡」と『万葉集』
  「あさかやま木簡」と『古今和歌集』
  「あさかやま木簡」と紫香楽宮
  「歌木簡」の用途とひろがり
  「歌木簡」と歌
  小結
おわりに─やり残したこと─ 
  「歌木簡」以外の木簡
  あさなぎ木簡(石神遺跡)
  「歌木簡」と歌の場
参考文献

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