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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0693-7 C3381
にほんしょくぶつぶんかごいこう
研究叢書443 日本植物文化語彙攷
定価(税込): ¥8,800
表紙 著作者よみ よしのまさはる 
著者名 吉野政治 著 著書検索
発売日 2014年01月20日
ジャンル 語彙・意味
判型A5/351頁 /目次

本書は日本の文化と植物の関わりについて、植物に関することばを手掛かりに考えてみたものである。その考察は日本文化と植物との本来の形を明らかにしたものだけではなく、中国の本草学や西洋の植物学との接触によって生じた問題についても及んでいる。

目次
はじめに

第一章 花の時 
  第1節 花暦 
    はじめに
    1 花信風と花月令
    2 貝原益軒の『花譜』
    3 「花信風」の日本における変容と「花暦」の成立
    4 日本の「花暦」の本質
    5 茶花と生け花
    6 日本の花暦と西洋の花暦
    おわりに
  第2節 帰り花―季節はずれの花について― 
    はじめに
    1 上代の「非時の花」
    2 王朝和歌の「残花」
    3 『金葉集』以降の季節はずれの花
    4 生け花の「帰り花」
    5 俳諧の「帰り花」
    あとがき
  第3節 ひつじ草(睡蓮) ―花時計について― 
    1 花時計
    2 ひつじ草(睡蓮)はヒツジの刻に開くのか閉じるのか
    3 ヒツジの刻に咲くとする理由
    4 蓮と睡蓮

第二章 花の性  ―日本における植物観の変革―
    はじめに
    1 『菩多尼訶経』の内容
    2 宇田川榕菴と「植学」との出会い
    3 『菩多尼訶経』とリンネの植物観
    おわりに

第三章 心の表象としての草 
  第1節 わすれ草・しのぶ草
    はじめに
    1「萱草」の訓読語としてのワスレグサの成立
    2 「しのぶ草」と「しのぶまじりのわすれ草」
    3 「わすれ草をしのぶ草とやいふ」
    4 「忘憂草」から「忘れ草」へ
    5 忘れることと偲ぶこと
    6 「わすれ草=しのぶ草」の成立
    おわりに
  第2節 思ひ草 
    はじめに
    1 萬葉集の「思ひ草」の比定諸説
    2 普通名詞としての「思ひ草」
    3 イメージとしての「思ひ草」
    4 修辞の「思ひ草」と名物学の「思ひ草」

第四章 草木と文化
  第1節 ヲトメ草 ―践祚大嘗祭供神料―
    はじめに
    1 菊の異名としてのヲトメグサ
    2 践祚大嘗祭供神料に見える植物
    3 山橘子と乎等売草
    4 ヲトメ草という名の意味するもの
  第2節  橡衣 ―普段着の染料としての橡― 
    1 橡と橡染め
    2 橡衣の種類
    3 前節の分類に入らない橡衣
    4 「橡衣」の再検討
  第3節 野草衣 ―遺体を覆う布― 
    はじめに
    1 「野草衣」の例
    2 野草衣と河渡衣・経帷子
    3 野草衣のその後
    4 野草衣の背景
  第4節 牽牛花と梶の葉 ―七夕の二星と植物―
    1 陶弘景の語源説
    2 岡村尚謙の牽牛花の語源説
    3 織女星と梶の葉
    4 梶の葉姫
    5 梶の葉と舟の楫
    おわりに
  第5節 玫瑰(rose) ―西洋文化の象徴としての― 
    1 バラ属バラ種の総称の原義
    2 『花壇地錦抄』の「荊棘」
    3 「らうざ」の同定
    4 薔薇露
    5 薬用としての「玫瑰」
    6 キリスト教と玫瑰
    7 聖母マリアと薬草

第五章 草木の名づけ 
  第1節 植物和名の命名法 
    1命名法の分類
    2 実例の例示
    3 若干の補足と考察
  第2節 子どもの遊びと草花の名 はじめに
    1 惚れ草・紋付き草(ヤエムグラ)
    2 シビビー草・ホオズキ
    3 かえる葉
    4 相撲草
    5 爪紅
    6 ユビハメグサ(ツリフネソウ)
    おわりに
  第3節 朝顔・昼顔・夕顔・夜顔 ―体系化を目指した花の名―       
    はじめに
    1 「朝顔」(漢名「牽牛花」)
    2 「夕顔」(漢名「壺蘆」)
    3 「昼顔」(漢名「旋花」「鼓子花」)
    4 「夜顔」(英名 Moon-flower)
    あとがき
  第4節 クロモジ ―他方名から語源を考える― 
    はじめに
    1 「もじ言葉説」の検討
    2 クロモジの地方名
    3 クロモジの名の溯及
    まとめ
  第5節 トコナツ ―語源をめぐって―
    1 トコナツの初出例
    2 四季に咲くトコナツ
    3 秋の花としてのトコナツ
    4 形状言トコナツ
    5 トコ・ナツによる修辞
    6 ナデシコの異名としてのトコナツの成立

第六章 漢名と和名 
  第1節 花の名を文字に書くこと 
    1 漢名と和名との同定
    2 仮名で書かれる和名・真字で書かれる漢名
    3 真字で書かれた和名
    4 清少納言の漢字表記に対する感受性
  第2節 蘭・アララキ・藤袴
    1 フヂバカマという名の創成
    2 字音語ラニ(蘭)
    3 フヂバカマの芳香
    4 フヂバカマと「蘭」の語性
    おわりに
  第3節 ハハコグサ
    1 ハハコグサの初出
    2 「ハハコグサ=鼠麹草」
    3 ハハコグサの語源説
    4 名前から作られた説話
    おわりに

初出一覧
あとがき

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