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作品詳細

ISBN:978-4-7576-0709-5 C3381
いんようけんきゅうしろん
研究叢書 引用研究史論 - 文法論としての日本語引用表現研究の展開をめぐって
定価(税込): ¥11,000
表紙 著作者よみ ふじたやすゆき 
著者名 藤田保幸 著 著書検索
発売日 2014年05月28日
ジャンル 文法
判型A5/467頁

本書は、引用研究の第一人者である著者の、前著『国語引用構文の研究』以降の引用に関する研究を集成したもので、日本語の文法論的引用の研究史を論ずるものである。実に上代から説き起こして、本居宣長、『あゆひ抄』、山田文法、松下文法、三上章はもとより、一九七〇年代以降今日に至る現代の文法論的引用研究の展開を跡づけ、その意義と問題点を論究する。もとより単なる研究史的事実を羅列するものではなく、さまざまな研究者の引用研究を論ずることを通して、著者自身の立場・考え方を改めて明確にする試みでもある。今後日本語の引用研究を進めるために、また、文法研究の方法論を考えるにあたっても、必読の書である。

目次
凡例

第1章 引用研究史展望

第2章 近世以前の引用研究
 第一節 引用研究前史
  1はじめに
  2上代の「ト」の認識
  3歌学の世界において
  4テニヲハ書における呼応の認識
  5「正徹物語」の一記述
  6栂井道敏『てには網引綱』の記述について
  7「ト」についての本居宣長の記述
  8まとめ
  注
 第二節 富士谷成章『あゆひ抄』の「と家」をめぐって
  1はじめに
  2問題の所在
  3「五つのと」について
  4「隔てて明かす」ということ
  5結び
  注

第3章 引用研究の黎明
 第一節 山田孝雄・松下大三郎の引用学説
  1はじめに
  2山田文法における引用研究
  3松下文法における引用研究
  4結び
  注
 第二節 三上章の引用研究
  1はじめに
  2三上の話法論
  3引用句「〜ト」の統語的性格をめぐる三上の考察
  4結び
  注
 第三節 三上章の引用研究・再論―『構文の研究』の所説をめぐって―
  1はじめに
  2引用法(引用形式)の所説のポイント
  3引用法(引用形式)の体系の問題点
  4結び
  注

第4章 現代の引用研究の展開
 第一節 奥津敬一郎の引用研究
  1はじめに
  2奥津の引用研究の骨子と意義
  3奥津の「話法」論の問題点
  4「話法」の別の本質
  5結び
  注
 第二節 「語彙論的統語論」と引用研究
  1はじめに
  2仁田義雄の所論の概要と問題点
  3阿部忍の所論の概要と問題点
  4結び
  注
 第三節 遠藤裕子の話法論
  1はじめに
  2遠藤の話法論の骨子
  3遠藤の話法論の問題点
  4補足
  5結び
  注
 第四節 砂川有里子の「引用文の3つの類型」
  1はじめに
  2「3つの類型」とは何か
  3引用構文の構造と「場の二重性」
  4再び「3つの類型」について
  5結びに代えて
  注
 第五節 鎌田修の引用研究
  1はじめに
  2日本語における「引用」とはどういうことか
  3「〜ト」の統語的位置づけのことなど
  4「話法」の論についての問題点
  5鎌田の藤田(1996a)への反批判について
  6結び
  注
 第六節 引用研究と「メタ言語」の概念
  1はじめに
  2「メタ言語」の概念と引用表現
  3実物表示とメタ言語
  4結び
  注
 第七節 日本語の「話法」研究と中園篤典の話法論
  1はじめに
  2日本語の「話法」研究の方向性
  3筆者の話法論の要点
  4中園の話法論とその問題点
  5結び
  注
 第八節 中園篤典『発話行為的引用論の試み』について
  1はじめに―問題のありか
  2根本的な難点
  3筆者の所説とのかかわりで
  4結び
  注

第5章 藤田保幸の引用研究―自説の形成―
  1はじめに
  2初期の取り組み(1986まで)
  3引用の理論の形成と記述の深化(1986〜1992頃)
  4引用研究のいったんの結実(1994〜2000)
  5藤田(2000a)に対する大島資生の書評をめぐって
  6結び
  注

第6章 引用研究の世紀末
 第一節 松木正恵の所説について
  1はじめに
  2松木の所説とその問題点
  3結び
 第二節 砂川有里子の話法論
  1はじめに
  2砂川(2000)について
  3砂川(2004)について
  4補説として
  5結び
  注
 第三節 山口治彦の所説について
  1はじめに
  2「って」と「と」の使い分けの解釈
  3引用表現の基本文型についての考え方
  4日本語の引用が"しなやか"のか
  5結び
  注
 第四節 引用研究の「今」をめぐって
  1はじめに
  2渡辺伸治(2003)(2005)について 
  3補説――前田直子(2006)について
  注

結語
  注

初出一覧
参考文献
〔1〕本書で言及したもの
〔2〕引用関係研究文献目録・補遺
あとがき
索引〔(1)事項索引・(2)語句索引・(3)人名索引・(4)書名(文献名)索引〕

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