■日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版


太宰治研究7



目次


〔作品論特輯〕
『東京八景』から『誰』まで

〔作品論〕
「東京八景」論 山下真史
太宰治「みみづく通信」「佐渡」論―「波の音」の問題を中心に 清田文武
「佐渡」論 跡上史郎
「清貧譚」論 大野正博
「服装に就いて」論―異性装と国民服の間 井上諭一
「令嬢アユ」―〈無邪気〉な心の反照 宮崎真素美
「千代女」から女性独白体へ、そして太宰治へ 柴口順一
死に至るまでの懐疑―「新ハムレツト」を読む 勝原晴希
「風の便り」論 田中良彦
「誰」論―昭和十六年前後の太宰の小説観をめぐって 中丸宣明

〔回想記〕
義兄太宰治とその周辺 石原 明
祖母きえとその周辺の人々 津島慶三

〔資料紹介〕
木村庄助日誌「巻四」と「巻五」 浅田高明
太宰治「女生徒」成立の背景―有明日記との相関をめぐって 相馬正一
太宰治全集未収書簡―津島れい宛 米田省三
太宰治ビブリオグラフィー―一九九四〜一九九五 山内祥史

〔作家論〕
太宰治とメリメ 柏木隆雄
シラーと太宰治 奥村 淳
太宰治と聖書―一九四〇・四一年を中心に 遠藤祐
太宰治と社会主義運動―一九三〇(昭和五)年後半期 島田昭男

〔作品評釈〕
「富嶽百景」評釈(一) 川崎和啓




編集後記

 
 「太宰治研究」第七輯には、「作品論」「回想記」「資料紹介」「作家論」「作品評釈」の五種の文章を掲げた。
 「作品論」欄は、「特輯『東京八景』から『誰』まで」とし、日本近代文学と中国文学との学界における気鋭の研究者の力篇を掲げた。ご寄稿くださった方々にお礼を申しあげる。なお、「ろまん燈籠」論のほか、「デカダン抗議」論、「古典風」論など、掲載を予定していて実現できなかった稿については、今後補充していきたいと思う。
 「回想記」欄には、石原明氏と津島慶三氏との貴重な想い出の記を掲載することができた。石原明氏は太宰治夫人津島美知子氏の弟で、津島慶三氏は太宰治の従姉津島りえ氏の三男である。両氏のご寄稿に感謝したい。
 「資料紹介」欄には、浅田高明氏、相馬正一氏および米田省三氏による紹介を掲げることができた。浅田高明氏は「パンドラの匣」の素材となった木村庄助日誌の紹介を、相馬正一氏は「女生徒」の素材となった有明淑子日記の紹介をしてくださった。太宰治の「創作の秘密」に触れる、貴重な手がかりを与えてくれよう。また、米田省三氏は、太宰治全集未収の津島れい氏宛封書を紹介してくださった。長兄文治氏夫人宛の書簡として、興味ぶかい。なお、三氏による紹介を了承してくださった、木村庄助、有明淑子および津島家の各ご遺族の方々にもお礼を申しあげたい。「太宰治ビブリオグラフィ」は、「一九九四―一九九五」として、第五輯に続く稿を掲げた。
 「作家論」欄では、メリメとの関連についてフランス文学研究家の柏木隆雄氏に、シラーとの関連についてドイツ文学研究家の奥村淳氏にと、各学界の気鋭の両氏に論じていただくことができた。また、遠藤祐氏「太宰治と聖書」と島田昭男氏「太宰治と社会主義運動」とは、第六輯にご寄稿いただいたのであったが、発行日との関係で、第七輯に掲載することになってしまったものである。長くお待ちいただいた両氏に、お詫び申しあげておきたい。なお、この二篇の力作に継ぐ稿も、掲げていきたいと思っている。
 「作品評釈」欄には、川崎和啓氏の「『富嶽百景』評釈(一)を掲げた。頁数との関係から、一挙に掲げることは不可能なため、三回ほどに分けて掲載させていただく予定である。(後略)
(山内祥史)
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