■日本文学・日本語学・日本史学と上方文化本の図書出版


太宰治研究5



目次


〔作品論特輯〕
『畜犬談』から『女人訓戒』まで

〔作品論〕
「畜犬談」試論 濱川勝彦
「美少女」考 中山和子
「ア、秋」論 入江春行
「おしやれ童子」の世界 青木稔弥
「皮膚と心」論 渥美孝子
「聖母」の幻想と「女生徒」の饒舌―「俗天使」試読 海老井英次
「兄たち」論 角田敏郎
「鴎」論 塚越和夫
「女人訓戒」麻生和子
「姥捨」論 越前谷宏

〔回想記〕
「みみづく通信」と「佐渡」のころ―旧制新潟高校講演の前後 野本秀雄

〔資料紹介〕
『茶太樓新聞』と太宰治の短歌―悲哀と思想と挫折の倫理 眞木洋之介
太宰治ビブリオグラフィー―一九九二〜一九九三 山内祥史

〔作品論〕
志賀直哉と太宰治―「如是我聞」の解釈の為に 生井知子
太宰治と社会主義運動―一九三〇(昭和五)年前半期 島田昭男
太宰治と聖書―一九三八〜三九年を中心に 佐藤泰正



編集後記

 
 「太宰治研究」第五輯には、「作品論」「回想記」「資料紹介」「作家論」の四種類の文章を掲載した。
 「作品論」欄は、「特輯・『畜犬談』から『女人訓戒』まで」とした。近代文学研究の種々の分野における重鎮の方々に、多く執筆していただき、九篇の力作作品論を掲げえた。また越前谷宏氏の「『姥捨』論」をも加えることができた。諸氏のご協力にお礼を申し上げる。発行日との関係で、第五輯への掲載を見送った「『デカダン抗議』論」と「『春の盗賊』論」とは、次輯に掲げるように努めたい。
 「回想記」欄には、野本秀雄氏の「『みみづく通信』と『佐渡』のころ」を掲載。「太宰治研究」第三輯掲載の伊狩章氏「旧制新潟高校と太宰治―初めての講演―」と、併読していただければ幸いである。
 「資料紹介」欄には、眞木洋之介氏の「『茶太樓新聞』と太宰治の短歌」を掲載。一九九七年六月一九日付「東奥日報」に、「きょう『桜桃忌』/太宰の短歌?/14首見つける/青森の放送作家眞木さん」の見出しで、新資料紹介の記事が掲載された。この資料について私も読売新聞社から意見を求められ、一九九七年六月二四日付「読売新聞」には、「太宰旧制高時代に短歌/昭和初期新聞に12首/哀れな女性への同情/資本家への皮肉詠む」の見出しで、その資料と私の意見とが紹介されている。このたび、発見者眞木洋之介氏に依頼して、その短歌全一四首を紹介してもらった。「太宰治ビブリオグラフィー」は、以前から和泉書院社長廣橋研三氏より作成を要望されていたものだが、気がすすまず、辞退してきていたものである。しかし、雑誌発行のために種々尽力してくださっている廣橋研三氏のご要望には応える方がよいと思いなおして、作成にふみきることにした。自分の研究のために作成しているメモの一端を掲げたものと、ご理解いただければと思う。
 「作家論」欄の「志賀直哉と太宰治」は、「太宰治研究」第四輯に掲載した森鴎外、泉鏡花、芥川龍之介、菊池寛、佐藤春夫などと太宰治との関連を論じた論考に、続くものである。また、「太宰治と社会主義運動」と「太宰治と聖書」とは、「太宰治研究」第二輯に掲載した「太宰治と左翼運動」と「太宰治とキリスト教」とに、続くものである。これらの企画は、なお続けていくことになる予定だ。(後略) 
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