新刊案内(01年11月)


 『冷泉為秀筆詠歌一体 影印二種 翻刻一種並びに三本校異
 錦 仁・小林一彦編著 本体9,000円
  (重要古典籍叢刊4)A5・上製・函入 248頁 ISBN4-7576-0118-2

 【御推薦のことば】
 写本学の楽しみ  国文学研究資料館長 松野陽一
 待たれる書誌学的実験の成果  関西大学教授 片桐洋一

 中世歌論書の生成を解き明かす貴重な資料と考証
藤原為家の歌論書『詠歌一体』のうち、今治市河野美術館蔵「和哥一躰」(〔鎌倉最末期〕写)、秋田大学附属図書館蔵「詠歌一躰」(〔南北朝極初期〕写)、の冷泉為秀筆本二種を影印収載する。前者は、為家自筆本をもとに、為秀が若年期に書写した現存最古の写本。後者は、為家の自筆本を嫡男為相が転写した系統に位置するものとして、現存唯一の伝本であり、初の影印化。さらに、近時、冷泉家の秘庫から新たに発見された時雨亭文庫蔵為秀筆「詠歌一躰」の全文を翻刻、今後の研究に資するため、これを底本に据え、その両脇に河野本・秋大本の本文異同を掲出した校本を提供する。解説では、河野本・秋大本の詳しい書誌はもちろんのこと、時雨亭文庫本を加えた古鈔本三本の比較検討により導かれた新知見を織りまぜながら、為秀が家本(冷泉家時雨亭文庫蔵本)を作成するまでの経緯を詳細に跡づける。父祖の歌論書を書写するに際し、為秀は何を自らに課し、何を企図していたのか。中世歌論書の多くが、彼の手を経て今日へと伝えられていることに思いをいたす時、書写という営為に込められた為秀の意識を探ることは、きわめて重要であると考える。

〔内容目次〕T 影印二種  U 翻刻一種並びに三本校異  V 解説(一、はじめに―研究史―/二、書誌/三、秋大本の奥書をめぐる問題/四、河野本と秋大本の本文/五、河野本・秋大本の文学史的価値/六、為秀の方法―「家本」の作成をめざして―/七、おわりに)  W 判読困難箇所  X 『詠歌一体』関係研究文献一覧  Y あとがき

▼既刊(重要古典籍叢刊)
1 古版大阪案内記集成 影印篇/翻刻・校異・解説・索引篇  塩村耕 編 本体40,000円(二分冊分売不可)
2 校本 保暦間記   佐伯真一・高木浩明 編著 本体8,000円
3 富岡家旧蔵 能因本枕草子    柿谷雄三・山本和明 編 本体12,000円
 





 『ロシア文学者昇曙夢&芥川龍之介論考』  和田芳英著 本体2,500円
  (単行本)A5・上製 320頁 ISBN4-7576-0105-0

 本書はロシア文学者、昇曙夢(のぼり・しょむ)に関する最初の刊本である。著者が過去二十年間にわたって発表してきたものを纏めたものである。本書の内容はどの方面から見ても新見、創見に充ち、学問研究上、裨益する所は少なくないであろう。
 ロシア文学が近代日本文学に重要な役割を果している事は学界の定説であるが、二葉亭四迷亡き後、その衣鉢を継いだのは昇曙夢であった。武者小路実篤が述べるように明治末から大正時代にかけて「昇曙夢の時代」が確かにあったのである。宇野浩二や広津和郎、芥川龍之介等、大正期を代表する作家達はロシア文学を読んで芸術家魂を奮いたたせ、創作上の糧にし、自らの世界を創りあげている。又、魯迅も上海の内山書店を通じて曙夢の著・訳書を購入し、重訳も行っている。
 明治・大正・昭和の激動の時代を、不偏不党の精神で生きた孤往独闢の人、昇曙夢の業績は百八十冊余の刊本として遺されている。本書は国文学者・ロシア文学者・比較文学者・スラヴ研究者必携の基本図書となるであろう。

〔内容目次〕第一章 ロシア文学とともに歩んだ人生―明治・大正・昭和―  一、日本最初のロシア文学者 昇曙夢直隆(詩は英雄の朝の夢なり/二葉亭四迷との出会い/一躍、時代の寵児に/作家らにも多大な影響を与える) 二、昇曙夢直隆の相貌―新資料を踏まえて―(序論/二人のロシア学者が見た昇曙夢/三種の自伝年譜についての疑問/昇曙夢の真価を問う/「昇曙夢の時代があった」/結論) 三、孤往独闢の人 昇曙夢 四、昇曙夢著訳書年譜考―燦然と輝く不滅の訳業―(奄美の但清<きもきよら>さん人<ちゅ>/文壇の人/不撓不屈の文学者/昇曙夢著訳書年譜考) 第二章 昇曙夢事歴 (ロシア学の開祖/著名な執筆人の還暦記念集/趣味と好向/全生命をロシア文学に傾注する/明治四十四年「文章世界」の人気投票/忙中閑話(ある日の日記から)/曙夢の翻訳文学と芥川文学の関連性) 第三章 芥川初期作品の比較文学的考察T 一、芥川龍之介「羅生門」材源考―アンドレーエフ作昇曙夢訳「地下室」との関連において― 二、芥川龍之介「羅生門」材源考再説―アンドレーエフ作昇曙夢訳「地下室」との関連において― 三、芥川龍之介「羅生門」材源考補遺―アンドレーエフ作昇曙夢訳「地下室」から「全印度が・・・」への過程― 四、芥川龍之介初期作品の基底にあるもの(「羅生門」の原初形態「全印度が・・・」) 第四章 芥川初期作品の比較文学的考察U 一、芥川龍之介作「鼻」の材源考―レフ・トルストイ作「イワン・イリイッチの死」を視点に入れて― 二、芥川龍之介作「鼻」論への序説(一) 三、芥川龍之介作「鼻」への序説(二) 付章 芥川龍之介研究のために―解題二篇―  あとがき





 『曙光12日中文化交流の懸橋 日中文化研究会編 本体1,500円
  (定期刊行物)  A5・並製 136頁 ISBN4-7576-0130-1

 中国と日本は地理的に一衣帯水の関係にあり、古くから相互の文化交流を続けて来た。悠久の歴史と文化を持つ中国は過去において絶えず日本の文化発展の良き師として貢献して来ている。日中間の歴史を振り返れば阿倍仲麻呂や鑑真和上のようにその国の土となった先人もいれば、魯迅、孫文のように一時的な滞在もあったが、条件こそ異なっても彼らの日本あるいは中国に寄せる情熱と愛情はその後の歴史が示す通りである。その国が彼らを魅惑したのか、我らの意志なのか、いずれにしてもその背後には積極的な友好精神が存在していたことは間違いない。一つの国を理解するには、その国の言語、風土、文化、歴史そして人間を知らなくてはならず、それがあってこそ初めて相互理解と認識が生まれる。そしてその必要性は時代を超えて共通する課題でもある。
 「曙光」はその名の如く、明日という未来に曙の光をと願って命名した現代版日中遣唐誌である。本誌は志のある若い知識人を育てることをその主要な使命とするが、そのためにはより多くの友好的な人々の協力の下で進められることが望ましい。日中間の文化交流という大海原に漕ぎ出す遣唐船「曙光」は今日より両国間の文化を運びあうだろう。その過程の中で若者たちが自己の役割を自覚し、日中文化研究に尽力されんこと期待するものである。

(創刊の辞より)


〔内容目次〕世界文化遺産賛歌 井上謙 【インタヴュー】 彫刻家呉為山氏を訪ねて 取材 胡志祥 【社会・文化】 映画の中の中国―香港返還をめぐる「ラヴ・ストーリー」と「生・死・再生」― 池田直樹/中国における農村都市化の現実 趙立行/中国茶道文化について 彭 杰/繊維セーフガード発動申請から日中貿易摩擦の構図を見る 臧世俊 【文学・語学】『平家物語』が与かる漢籍について(2)―会話文の説話・成句など― 吉田輝雄/江戸文学と『聊斎志異』 陳炳崑/徳富蘇峰の見た清末中国 薮田謙一郎/「女誡扇綺譚」の成立をめぐる試論―創作モチーフを中心に― 姚巧梅/芹沢光治良と巴金をつなぐもの 鈴木吉維/日本語翻訳時における動詞処理の問題 汪 平/中日両国語における同形二字漢語についての一考察―日本製漢語を中心に― 李 晶 【歴史】司馬遷論―「魏公子列伝」を中心として― 本間直人/清末の中国訴訟法の近代化について 王立民/三浦梅園の中国思想批判 その四―第四章 天人相関説批判― 小串信正 【情報】台湾の骨髄バンクについて 鎌田麗子 【紀行文】世界遺産の旅 長野淳





 『中世音楽史論叢』 福島和夫編 本体8,000円
  (日本史研究叢刊13)A5・上製・函入 432頁 ISBN4-7576-0128-X

 従来の音楽史研究において、院政期から鎌倉時代にかけての研究は乏しい。本書はこうした研究状況を踏まえ、上野学園日本音楽資料室の福島和夫室長を中心として、歴史学・音楽史学・文学・古筆学等関係諸分野の研究者により、多角的に中世前期の日本の音楽の状況を把握しようとするものである。
 院政期に至る音楽史の概観から始めて、人物・家の研究として、藤原季通・西園寺実兼・多氏を取り上げ、楽書等の研究として『異本梁塵秘抄口伝集』・『管絃音義』・『菊亭本文机談』や中国の礼楽思想と日本におけるその受容、仏教法会に関して宣雅博士本『法則集』・藤原孝道草『式法則用意条々』や東大寺における楽人・舞人の実態、および古筆学に関して『梁塵秘抄』断簡を取り上げた各論を収録する。
 本書により、日本音楽史学に新たな一頁が開かれるとともに、中世の日本音楽史研究の豊かな広がりに触れることができよう。

〔内容目次〕序 中世における管絃歌舞 福島和夫/「菊亭本文机談」構成推考―附、新出菊亭本文机談断簡(南園文庫蔵)紹介 岩佐美代子/琵琶における西園寺実兼 相馬万里子/『管絃音義』における『白虎通義』の影響―『管絃音義』の引用について― 磯水絵/日本の楽書と礼楽思想 笠原潔/中世東大寺の楽人・舞人 永村眞/宣雅博士本『法則集』について 新井弘順/藤原孝道草『式法則用意条々』における講式の音楽構成法 スティーヴン・G・ネルソン/「梁塵秘抄断簡」の書写様式―「元永本古今和歌集」との対比― 古谷稔/『異本梁塵秘抄口伝集』成立再考 飯島一彦/多氏における、舞の家としての形成と秘曲の成立 青木洋志/藤原季通考―付 〔翻刻〕藤原季通撰『箏譜』序並びに跋 福島和夫/あとがき 磯水絵





 『国語文字史の研究 六』 前田富祺編 本体8,000円
 (定期刊行物)A5・上製 323頁 ISBN4-7576-0109-3

 言語研究は文字言語の研究として始められた。日本においても、中国文化の導入は漢字を通じて行われたのであり、中国の漢字研究を学びその上に立った文字研究が続けられてきた。しかし、近代言語学の発展により、言語研究の中心は文字言語から音声言語へと移った。近年の国語研究の進展は著しいが、他の分野に比して文字研究は立ち遅れることともなったのである。
 かつて文化は文字によって担われるものと考えられてきた。言語はそれ自体で文化を創造するものであるとともに、時代・地域を越えて情報を伝えるものである。文化と関わる言語において文字の果たす役割は重要である。漢字・平仮名・片仮名と体系を異にする文字を使い分けるという日本の文字使用は様々な問題を生じさせるが、それ自体が歴史を背負ってきた日本独自の文化なのである。もし言語研究で文字が明確に位置付けられるとすれば、日本語の文字の在り方を説明できるものでなければならない。日本の文字の研究は、日本文化を明らかにするためにも、世界の言語研究を進めるためにも必要な時期となってきている。
 ここで『国語文字史の研究』を発刊することとしたのは、今こそ文字研究が必要であると考え、様々な視点からの文字の研究、文字史の研究の論考を集め今後の進展の出発点とすることが出来ればと考えたからである。

(前田富祺 「『国語文字史の研究』発刊に際して」より)


〔内容目次〕国訓考証五則 高橋忠彦・高橋久子/御巫本日本書紀私記の研究―稀用万葉仮名について― 山口真輝/『家伝』における「漢字文字列」認定の理論的側面―語史・語彙史研究との関わりから― 小野正弘/国字「辷」の成立と訓の変遷―「まろぶ」「ころぶ」そして「すべる」へ― 蜂谷清人/『仮名文字遣』における「万葉」の引用 長谷川千秋/菅原智洞の半濁音表記から 小林賢章/本居宣長の送り仮名意識―寛政期の板本三作を対象として― 神作晋一/『古事記伝』の仮名字体―訓仮名出自字体の忌避とその背景― 内田宗一/近代における漢字字書・節用集の漢字字体 楊昌洙/雑誌『太陽』創刊号における外国地名片仮名表記 深澤愛/巖谷小波の児童文学における仮名遣い―いわゆる「お伽仮名」について― 小松聡子/内田百閧フ擬声語・擬態語の表記について 岡村まり子/「標準コード用漢字表(試案)」とJIS漢字 池田証寿/書名索引 人名索引 用語索引 語彙索引 仮名索引 漢字索引

 ▼既刊
  国語文字史の研究 一 A5・上製 344頁 本体9,000円
  国語文字史の研究 二 A5・上製 296頁 本体8,500円
  国語文字史の研究 三 A5・上製 392頁 本体9,000円
  国語文字史の研究 四 A5・上製 388頁 本体8,500円
  国語文字史の研究 五 A5・上製 304頁 本体8,000円





 『王朝文学の本質と変容 韻文編
 『王朝文学の本質と変容 散文編  片桐洋一編 各本体17,000円
  【韻文編】(研究叢書276)A5・上製・函入 840頁 ISBN4-7576-0137-9
  【散文編】(研究叢書277)A5・上製・函入 792頁 ISBN4-7576-0138-7

 中古文学・和歌文学研究を活性化し、二十一世紀の国文学研究の
    地平を拓く論考と、貴重な資料の刊行

大阪女子大学名誉教授で関西大学教授の片桐洋一先生は、人も知る中古文学界を代表する研究者のお一人である。昭和六年のお生まれで、平成十三年九月にめでたく古稀を迎えられたが、今なお若々しい情熱をもって、研究と教育に励んでおられる。そこで、発足以来先生が手塩にかけて育てられた和歌文学会関西例会と関西平安文学会という二つの会の活動を通じて、先生の学恩・厚宜を辱くした者がここに相集い、日頃の研鑚の成果を発表すべく、記念の論集を出版することにした。題して『王朝文学の本質と変容』。
 本書は韻文編と散文編の二冊からなるが、各々編者である片桐先生のご論考も含めて、執筆者の数は、韻文編が38名、散文編が31名という大冊である。この二冊の論集が、和歌文学界や中古文学界に寄与するところ大なることを願い、かつは執筆者各自のさらなる飛躍の契機となることを祈念して、世に送り出す次第である。

〔内容目次〕【韻文編】序 〈論文編〉難波津の歌の呪術性について 徳原茂実/島田忠臣と在原業平―漢詩が和歌を意識し始めた頃― 三木雅博/『業平集』再説―家集の伝流と写本の歴史― 片桐洋一/『新撰万葉集』の世界―その場面性と口誦性― 泉紀子/古今集和歌の句末母音韻律小考―四季の巻を中心に― 神谷かをる/「馬なめて」と「駒なめて」―『古今集』の歌「駒なめて」を中心に― 岩井宏子/非定家本系古今集の古筆切―鎌倉期のものを中心に― 田中登/古筆資料のなかの平安朝詩文 後藤昭雄/漢詩によまれるもの・和歌によまれるもの―三代集の和歌と漢詩― 丹羽博之/三代集時代の和歌表現の形成と展開の方法―漢詩的表現から和歌的表現へ― 木藤智子/『拾遺抄』恋歌の表現 阪口和子/藤原基俊書写『和漢朗詠集』「多賀切」詩題注と結題 田中幹子/『和漢朗詠集』粘葉本について 中川順子/藤原道長の「谷の松」と新楽府「澗底松」―長和四年の賀宴における和歌をめぐって― 北山円正/「心吉きこと無」き屏風歌―寛仁二年頼通大饗屏風の道長詠をめぐって― 田島智子/『紫式部集』の主題 山本淳子/『和泉式部集』B歌群の成立と性格 藤川晶子/『和泉式部正集』春海本の性格 岸本理恵/「有馬山ゐなの笹原」考―その詠作事情をめぐって― 中周子/『堀河百首』と漢詩文―漢詩文摂取歌とその位相― 竹下豊/「綺語抄」成立の文学的背景―仲実の時代の万葉摂取― 鳥井千佳子/『俊頼髄脳』の難書と逸文―『色葉和難集』をめぐって― 鈴木徳男/『奥義抄』所引の『後拾遺集』本文について 東野泰子/『清輔集』における結題―その成立と関わって― 芦田耕一/関西大学図書館蔵『俊成家集』について 吉田薫/歌道家と万葉集の伝来―巻二十の末尾を欠く本をめぐって― 寺島修一/平安末期における題詠法、素描―歌題と和歌表現の連接― 藏中さやか/平安末期の拾遺抄とその享受―顕昭『拾遺抄注』を中心に― 金石哲/寂蓮と顕昭 安井重雄/『新古今和歌集』に見られる本歌取り的配列 赤瀬信吾/関西大学図書館蔵『新古今集聞書』について―牧野文庫本との比較・(付)校異対照表― 近藤美奈子/『顕注密勘』と定家の和歌表現 三木麻子/藤原定家の書写と古筆切―『公忠朝臣集』『花山僧正集』を中心に― 藤本孝一/素描・近江国歌枕と大嘗会和歌―『八雲御抄』の場合― 八木意知男/承明門院小宰相詠歌攷―付、承明門院小宰相詠歌集成補遺― 大取一馬 〈資料編〉名古屋市蓬左文庫蔵「鷹百首和歌」(解題・翻刻) 山本一/田中登氏蔵『公宴続歌』―永正四年関係分―(解題・翻刻) 三村晃功/冷泉家歴代花押集成 小倉嘉夫   片桐洋一略歴/片桐洋一著述一覧/後記



〔内容目次〕【散文編】序 〈論文編〉現存諸本から見た伊勢物語の増益 片桐洋一/「いちはやきみやび」―伊勢物語の主人公と語り手― 山本登朗/『伊勢物語』における「まめ男」の本質 田中まき/伊勢物語「皇太后宮越後本」の本文について 内田美由紀/田中登先生所蔵『伊勢物語注』について 金任淑/新古今集・新勅撰集の大和物語歌 鈴木隆司/『蜻蛉日記』下巻の夢と夢解きの部分に関する一考察―日付と事実関係をめぐって― 堤和博/中宮定子と伊勢物語―枕草子の輪郭― 西耕生/枕草子の歌枕―清少納言の創作意図― 松田豊子/『枕草子』本文の写本性−前田家本を中心として― 磯山直子/「松風」と「琴」―新撰万葉集から源氏物語へ―  新間一美/源氏物語における人物の美的表現―「あて」「きよら」の周辺と本文― 伊井春樹/葵と夕顔―「源氏物語」と相撲の節会― 広瀬唯二/『源氏物語』の『枕草子』引用 吉海直人/源氏物語の巻名と古歌 清水婦久子/『源氏物語』巻末歌の方法 早川やよい/源氏物語伝二条為明筆本―その書誌的総論― 岡嶌偉久子/『源氏物語千鳥抄』の系統と位置付け 岩坪健/王朝文学の一基底―『栄花物語』の記述が到達した一視点― 中村康夫/狭衣物語巻二本文整理ノート一嵯峨帝譲位― 片岡利博/『夜の寝覚』と『源氏物語』宇治の姉妹―同母姉妹への関心― 鈴木紀子/『後百番歌合』の詞書の記述と歌の配列―ほの見える『伊勢物語』の世界― 米田明美/「所有」との葛藤としての『とはずがたり』前編 生澤喜美恵/水無瀬―文学地理― 加納重文/しほゆあみの光景 千本英史/古注釈の方法 廣田哲通/『仁勢物語』試論―「もじり」以外を読み解く― 西田正宏 〈資料編〉河野美術館蔵『伊勢物語註 冷泉流』(解題・翻刻) 佐藤裕子/聖護院本『伊聞私』(解題・翻刻) 日下幸男/天理大学附属天理図書館蔵 新資料『源氏物語山下水 常夏・篝火・野分、行幸』(解題・翻刻) 榎本正純/静嘉堂文庫所蔵『源氏露』(解題・翻刻) 中葉芳子   片桐洋一略歴/片桐洋一著述一覧/後記




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