新刊案内(04年6月)


 『寺内町研究 第7号』
 貝塚寺内町歴史研究会編 定価1,575円(本体1,500円)

   (研究会誌)B5・並製 112頁 ISBN4-7576-0269-3

〔内容目次〕
―願泉寺・貝塚寺内町特集―〈研究〉真宗史研究からみた貝塚寺内・願泉寺 吉井克信/出土遺物からみた貝塚寺内 上野裕子/卜半境内の形成過程―貝塚にみる真宗寺内の近世化― 藤田実/貝塚寺内外側の仏供田について 上畑治司/〈史料紹介〉明治初年の願泉寺の所轄をめぐる史料 宮田克成/〈史料翻刻〉吉村家文書『諸用記』(一) 曽我友良




 『日本仏教説話研究』
 永井義憲著 定価11,550円(本体11,000円)

   (研究叢書314)A5・上製 309頁 ISBN4-7576-0267-7

「仏教が布教活動をする時にもっとも多彩な唱導(説教)の中心となるのはそこで引用せられる説話である。その蒐集せられた最初のものは現存するものとしては『日本霊異記』であるが中世にくだるにつれてその数は多い。他の文学作品と比較するとそこには一般庶民の思想や生活が具体的に語られていて興趣深く読まれるのであるが、その著者や成立の事情については必ずしも明瞭とはなっていない。これらについて今まで私が触れたものがここにおさめられた諸篇である」(後記より)

〔内容目次〕
日本仏教説話/仏教説話の日本的変容/経典と説話/飛鉢説話考/仏教説話集の系譜とその撰者/日本霊異記の佚文/日本感霊録の撰者と成立/南法華寺の開基弁基と『常陸風土記』/『南法華寺古老伝』について/今昔物語の作者と成立/今昔物語集―作者隆国説の再吟味―/唱導の文学―今昔物語―/珍海の日本感通伝―散佚説話集研究のうち―/『愛染王紹隆記』―解説と翻刻―/『閑居友』について・『比良山古人霊託』について/閑居友の作者成立及び素材について/慶政筆録『比良山古人霊託』について―特に法然・善念・性信の堕獄説のこと―/十訓抄の作者/十訓抄 再考―その成立と作者―/『十訓抄』と北条重時の家訓―作者湯浅宗業の環境―/説話文学史の盲点/初出一覧/後記/索引(人名、書名、地名・寺社名)
  




 『太宰治研究12』
 山内史編 定価5,250円(本体5,000円)

   A5・上製 276頁 ISBN4-7576-0266-9

今なお太宰作品の中で人気の高い『お伽草紙』を特輯として取り上げ、また資料紹介では実在する「藤田日記」を提示し、太宰治の芥川体験が語られる

〔内容目次〕
〈作品論特輯〉「散華」から「お伽草紙」まで
〔作品論〕「散華」論―三位(文学・死・戦争)一体への唱和と回心― 竹内清己/「雪の夜の話」論 大塚美保/「東京だより」 抵抗の文学 論 布野栄一/太宰治『津軽』小論―未成の素因と未生の者への言葉― 横手一彦/太宰治「竹青」を読む―魚容の〈身内世界〉への執着― 池川敬司/「惜別」論―「周さん」を語り出す方法をめぐって― 高橋宏宣/『お伽草紙』〈「瘤取り」論ノート 郡 継夫/「浦島さん」論 奥野政元/「カチカチ山」論 根岸泰子/「舌切雀」論―凡庸な疎外者を軸に― 野松循子〉/太宰治初期作品論―社会主義運動の意味―石田忠彦/「大力」論 須田千里/「人魚の海」論―二つの自画像― 小泉浩一郎/〔資料紹介〕太宰治の芥川体験―実在の日記が語る真実― 相馬正一/太宰治ビブリオグラフィー 研究参考書一九七一補遺、一九八〇補遺、一九九九〜二〇〇一 山内史/〔作家論〕源実朝と太宰治 藤原耕作/井原西鶴と太宰治―昭和一〇年代・西鶴再評価の中で― 木村小夜/太宰治と聖書―戦時下昭和一九・二〇年の接点― 千葉正昭/〔作品評釈〕「猿ケ島」評釈 村上林造/「清貧譚」評釈(1) 大野正博/編輯後記 
  




 『小侍従全歌注釈』
 小田剛著 定価18,900円(本体18,000円)  

   (研究叢書312)A5・上製 767頁 ISBN4-7576-0257-X

 式子、守覚に続く新古今集歌人全歌注釈シリーズ第三弾。今回は、式子と同じく閨秀歌人であり、逸話・エピソードも多い待宵の小侍従をとりあげた。注釈は、前者同様、「校異」、「語注」、「(口語)訳」、「本歌・本説」、「補説・参考事項・参考・類歌」の順とし、各歌の歌の流れ・変化・“移り変わり”にも留意して注を施した。存疑歌や関連の歌も含めたので、対象は五二九首となった。また、今回は、解説、索引等もより詳しいものとし、現時点での小侍従研究の集大成たることを目指した。定家、西行らの巨峰に続く、第二グループの歌人ともいえる小侍従の歌を解明することによって、新古今(歌人・時代)研究が、さらに進捗せんことを願ってやまない。次は、讃岐、実国の全歌注釈を予定している。

〔内容目次〕
凡例(含、参考文献)/太皇太后宮小侍従集(春、夏、秋、冬、恋、雑)/入撰此集不見哥/〔他〕(中宮亮重家朝臣家歌合、太皇太后亮平経盛朝臣家歌合、正治初度百首、千五百番歌合、林下集(実定)、他)補遺(小侍従集別本(正治初度百首)、平家物語、源平盛衰記、他)/解説(一、生涯 二、諸本、伝本 三、歌風 四、同時代及び後世の評)/年譜/小侍従歌一覧/勅撰、私撰集所収歌一覧/索引(全歌自立語総索引、五句索引、歌題索引、主要詞書索引)



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