新刊案内(05年12月)



shimazucho8.jpg 『島津忠夫著作集 第八巻 和歌史 下
島津忠夫著 定価14,700円(本体14,000円)
A5・上製・函入 口絵4頁・515頁 ISBN4-7576-0340-1 
日本図書館協会選定図書

『和歌史の研究 和歌編』の「十九『百人一首』論考」以下を補訂して収め、二、三の論考を新しく加えた。なお、「和歌文学史略年表」の該当部分を付録とした。

〔内容目次〕第一章 『百人一首』論考/第二章 『和漢兼作集』の成立/第三章 『安嘉門院四条五百首』と『十六夜日記』/第四章 『為兼卿和歌抄』と玉葉・風雅の歌風/第五章 『歌苑連署事書』と『三代秘抄』/第六章 鵜鷺系歌学書の成立と展開―冷泉家時雨亭文庫本の出現から―/第七章 雑談という名の歌論―『井蛙抄』おぼえがき―/第八章 建武前後の外宮祠官の和歌/第九章 南朝の歌壇とその行方/第十章 『新後拾遺和歌集』管見/第十一章 正徹―回想的に断片を連ねて―/第十二章 東常縁の生涯と文事―付、古今伝授と東氏―/第十三章 戦国期を生きる冷泉家―『為広詠草集』を中心に―/第十四章 冷泉歌風とその行方/第十五章 『兼載雑談』おぼえがき/第十六章 和歌と説話と―『雲玉和歌抄』をめぐって―/第十七章 近世和歌の流れ―三十年刻みによる概観―/第十八章 『耳底記』―烏丸光広の聞書を通して細川幽斎歌論の特質を探る―/第十九章 『無名野草』をめぐって/第二十章 契沖―ある講演の手控えから―/第二十一章 近世和歌の連作―近代短歌への架橋―/第二十二章 近世の女流歌人たち/第二十三章 花鳥風月の歴史/付録 和歌文学史略年表U/補記/解説
〈第八巻 月報〉井上宗雄/黒田彰子/福田安典

好評既刊(価格は税込)
第一巻 文学史 10,500円
第二巻 連歌 12,600円
第三巻 連歌史 9,450円
第四巻 心敬と宗祇 12,600円
第五巻 連歌・俳諧―資料と研究― 9,450円
第六巻 天満宮連歌史 付、法楽連歌ほか 9,450円
第七巻 和歌史 上 14,700円




shirakabaha.jpg 『白樺派の作家たち 志賀直哉・有島武郎・武者小路実篤
生井知子著 定価3,780円(本体3,600円)
(和泉選書148)四六・上製・カバー装 330頁 ISBN4-7576-0338-X

 本書は、白樺派の作家、志賀直哉・有島武郎・武者小路実篤についての論をまとめたものである。
 志賀の幻の長篇小説である所謂『時任謙作』の実態を新資料によって実証的に明らかにした他、全集を隅々まで丹念に読み込み、志賀の深層心理にまで深く踏み込む事で、調和的な心境ではなく、運命の呪いを描いた物語として『城の崎にて』を読み解き、エディプス的な欲望を運命が罰する物語として『暗夜行路』を捉える等々、志賀文学を誤った偏見から解き放ち、彼の本質を明らかにしている。
 また、少女愛と娼婦的誘惑者への牽引から有島の性的葛藤を明らかにし、父なる神の不良娘として『或る女』の葉子を論じ、武者小路のおどりたい・歌いたい欲望について論じる等々、新しい観点から作家の本質を突いている。

〔内容目次〕はじめに/第一章 志賀直哉  『原「暗夜行路」』論  〔補説〕我孫子時代の回覧雑誌をめぐって  志賀直哉と父―『暗夜行路』を中心に―  大正六年の志賀直哉―調和的心境という神話をめぐって―  志賀直哉の潔癖症をめぐって/第二章 有島武郎  有島武郎論―その女性像をめぐって―  有島武郎論―その幼児性をめぐって―  『或る女』論/第三章 武者小路実篤  武者小路実篤試論―歌と欲望をめぐって―  武者小路実篤論―意識・言葉・理屈と無意識・身体・心―/第四章 志賀直哉とその周辺  有島武郎と志賀直哉―ある恋愛事件への反応をめぐっての一考察―  志賀直哉と武者小路実篤―その友情のはじまりをめぐって―  志賀直哉と太宰治―『如是我聞』の解釈の為に―/初出一覧




kasaihougen.jpg 『関西方言の広がりとコミュニケーションの行方』
陣内正敬・友定賢治編 定価9,450円(本体9,000円)
(研究叢書339)A5・上製・函入 338頁 ISBN4-7576-0342-8 

現在は方言安定期ともいわれている。高度経済成長期を境に、方言が共通語に取り替えられる共通語化の時代は終わり、いまは方言と共通語を使い分ける時代という認識である。しかし、この見方はもはや修正を迫られているのではないか。若者世代を中心に全国規模で人気を博している関西方言の存在は何を意味しているか。そこには、これまでの「上から」の共通語化と、それに伴って生じていた、改まった場面では共通語、くだけた場面では方言という、従来の二元的見方では捉えきれない状況が出現しているのである。 社会発展の段階としてはポストモダンに入っている現代社会において、方言がコミュニケーション生活においてますます重要な役割を果たしていくことは確かである。そして、関西方言はそのような方言機能を担う最有力の方言として目される。社会の変化とそれに伴う人々の意識の変化が、関西方言の動向を通して見えてくるはずである。 20世紀が標準語の時代であったとすれば、21世紀は方言の時代であろう。本書が、今世紀の新しい方言研究、あるいは広くコミュニケーション研究に寄与できれば幸いである。

〔内容目次〕はじめに 陣内正敬/T 関西方言について 1 方言の盛衰―大阪ことば・素描― 真田信治/2 大阪ことばの歴史 金澤裕之/3 大阪ことばの現在 岸江信介/4 談話類型から見た関西方言 久木田恵/U 各地での受容実態 1 沖縄における関西方言の受容―少年層・若年層の関西語彙受容と言語意識― 仲原穣/2 福岡都市圏における関西方言の受容実態 杉村孝夫/3 高知市方言における関西弁化の動態 橋尾直和/4 広島方言における関西方言受容 灰谷謙二/5 鳥取県における少年層話者の関西方言受容―鳥取県内の地域差に着目して― 福島真司/6 奈良方言話者にとっての関西弁と言語実態―奈良少年層話者を例に― 岩城裕之/7 名古屋方言を年代別に見る 太田有多子/8 東京首都圏における関西方言の受容パターン―「間接接触」によるアクセサリー的受容― 田中ゆかり/9 東北地方における関西方言の受容実態 半沢康/10 北海道における関西方言の受容について―札幌市少年層の場合― 道場優/V 広域的受容実態 1 道教え談話にみる世代差・地域差 二階堂整/2 断定辞「じゃ」から「や」へ 友定賢治/3 兵庫県南西部・岡山県南東部における関西中央部方言の受容―JR山陽本線・赤穂線沿線グロットグラム調査から― 村上敬一/ 4 関西方言語彙受容の年齢差 有元光彦/5 関西域外における関西方言の受容について―好悪評価コメントより― 三宅直子/6 これからの関西方言の広がり―全国大学生アンケートより― 高橋顕志/W 関西方言の広がりとコミュニケーションの行方 1 コミュニケーション意識と敬語行動にみるポライトネスの変化 吉岡泰夫/2 関西弁の広がりと日本語のポストモダン 陣内正敬/おわりに 友定賢治



11月のページへ  2006年1月のページへ


新刊情報はじめへ

注文はこちら


Go to Top