新刊案内(05年6月)
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中国音楽史の最盛期 唐代音楽の綜合的研究 『唐代音楽の歴史的研究』【新刊の栞呈上】 岸辺成雄 著 ――音楽史学の不滅の金字塔!―― 西はシルクロードを経由して「遠くイラン、インドの流を汲み、東は日本、朝鮮等に統を伝え、アジアにまたがる国際的音楽文化の中軸」(「楽制篇」自序)となった中国唐代の音楽は、東洋音楽史研究の第一人者岸辺成雄博士の生涯を貫く壮大な研究の主題であった。一九六〇・六一年、楽制篇上下二冊、東京大学出版会より刊行、日本学士院賞受賞。楽理篇以下の諸篇に属する論考十八は一九三六年から六八年までの間に『史学雑誌』ほかに発表されている。しかし今日では刊本・論考ともに容易に接し得ない状況である。今般、はじめてその全容を上下巻二冊と続巻一冊に収め、全三冊として公刊する。 ・上下巻二冊「楽制篇」(覆刻) ・続巻一冊「楽理・楽書・楽器・楽人篇」未発表一を含む十九論考(新刊) 近年、学界の注目は唐代の中国を中心とする東アジア世界の形成に注がれている。この時期、文化・文物の中華への集中と周辺への拡散が活溌に行われたが、そのなかにおける音楽の重要性について、改めて注目し、検討する必要を痛感する。 本研究はこれに応える先駆ともいうべき業績であると同時に、今日においても研究の基盤となり得る唯一の研究であり、この度その全容がはじめて公刊される意義は極めて大きいものがある。 【推薦文】 『唐代音楽の歴史的研究』復刊を喜ぶ 日本中国学会・東方学会評議員/早稲田大学教授 福井文雅 色褪せることのない唐代音楽研究 東洋音楽学会会長/広島市立大学教授 塚田健一 日本音楽史の前提、不可欠の前史 上野学園大学教授/上野学園日本音楽資料室長 福島和夫 『唐代音楽の歴史的研究 楽制篇』 覆刻◎上巻(一九六一年 日本学士院賞受賞)・下巻 2冊セット定価23,100円(22,000円) A5上製函入・上巻=口絵モノクロ4頁・本文519頁 下巻=口絵カラー2頁・本文614頁 I4-7576-0291-X 〔内容目次〕 〈上巻〉自序/序説 唐代楽制史概説/前言/第一章 唐代以前の楽制 第一節・唐代以前の音楽の変遷/第二節・太常寺を中心とする楽制の変遷 第二章 初唐 太常寺楽工制の完成 第一 節・雅・胡・俗三楽の鼎立―十部伎の成立―/第二節・太常寺楽工制の完成/第三節・内教坊の創設 第三章 中唐 教坊及び梨園の設置 第一節・胡・俗両楽の融合―二部伎と太常四部楽の成立―/第二節・左右教坊と新内教坊/第三節・梨園 第四章 末唐 妓館の活動 第一節・新俗楽の確立/第二節・教坊・梨園の廃頽/第三節・太常寺楽工制の混乱と太常四部楽の変質/第四節・妓館の活動 第五章 唐代楽制の遺構 第一節・宋代以後の音楽変遷/第二節・唐代楽制の遺構 各説 第一章 太常寺楽工 第一節・漢唐間の太常寺及び楽官の変遷/第二節・太常寺楽工の発生/第三節・楽工の種類と員数/第四節・楽工の階級と身分/第五節・楽工の課業とその階程 第二章 教坊 第一節・創建及び変遷/第二節・組織/第三節・宋代教坊の変遷及び組織 第三章 梨園 第一節・創設及び変遷/第二節・組織 〈下巻〉第四章 妓館 第一節・妓館の成立/第二節・妓館(北里)の組織/第三節・北里の性格と活動/第四節・宋の妓館 第五章 十部伎 第一節・成立及び変遷/第二節・組織/附説・十部伎以外の外来楽 第六章 二部伎 第一節・二部伎の成立/第二節・二部伎の内容/第三節・二部伎の本質/第四節・二部伎の変遷 第七章 太常四部楽 第一節・四部楽制の存在/第二節・各部の内容/第三節・太常四部楽の組織と変遷 年表/索引/英文要約 |
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『唐代音楽の歴史的研究 続巻 楽理篇 楽書篇 楽器篇 楽人篇』 15,750円(本体15,000円) A5・上製函入 736頁 ISBN4-7576-0292-8 〔内容目次〕 『唐代音楽の歴史的研究』続巻の刊行について 〈楽理篇〉唐の俗楽二十八調の成立年代について 第一節・唐以前の胡・俗楽とその調理論/第二節・唐末両宋における二十八調/第三節・天宝十三載における二十八調の成立/第四節・天宝十三載における新俗楽の成立 西域七調とその起源 第一節・蘇祗婆七調のインド起源/第二節・七調理論の意義/第三節・亀茲琵琶の五旦 〈楽書篇〉燕楽名義考 第一節・燕楽の原義/第二節・南北朝・隋・唐初における燕饗楽の発達(十部伎)/第三節・唐代における新燕饗楽の隆盛(二部伎)/第四節・唐の讌楽/第五節・宋の燕楽 唐代音楽文献概説 唐代音楽書の輯佚および解題 第一節・唐代音楽書目/第二節・劉(貝+兄)『太楽令壁記』三巻/第三節・徐景安『歴代楽儀』(『新纂楽書』)三十巻/第四節・陳游『楽苑』五巻 『楽学軌範』の開版について 第一節・本書の成立/第二節・現存する諸版本/第三節・本書の開版 最古のインド音楽書Bharata‐Natyasastra 第一節・ナーティヤ・シャーストラ発見の端緒/第二節・バーラタの年代/第三節・ナーティヤ・シャーストラの年代/第四節・音楽的内容と年代/第五節・ナーティヤ・シャーストラのテキスト 〈楽器篇〉唐代楽器の国際性/琵琶の淵源―ことに正倉院五絃琵琶について―/欧米人の琵琶西方起源説とその批判/箜篌の淵源/南北朝隋唐における河西の音楽―西涼楽と胡部新声とについて―/敦煌画に現われた音楽資料―ことに河西地方の音楽との関係について―/周文矩の唐代宮妓合楽図について/前蜀始祖王建棺座石彫の二十四楽伎について/笙の不明なる四管とその日本渡伝について/唐代驃国の楽器―ミャンマー音楽の今昔― 〈楽人篇〉西域楽東流における胡楽人来朝の意義/曹妙達 初出一覧/索引(人名/書名・楽曲名/地名/楽器名)/英文目次・英文解題(S・Gネルソン) |
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『古今和歌集の遠景』 徳原茂実著 定価8,925円(本体8,500円) (研究叢書335)A5・上製函入 328頁 ISBN4-7576-0316-9 本書の第一章は、『古今集』成立に至る和歌文学の隆盛は光孝朝における文化政策に端を発するのではないか、との見通しのもとに執筆された三篇の論考より成る。第二章は、宇多・醍醐朝における公私にわたるさまざまな和歌活動について論じた六篇の論考によって、『古今集』成立前後の和歌的世界の多彩な様相を探り、それらが『古今集』にいかに反映しているかを明らかにしようとしている。第三章では、平安時代中・後期における『古今集』享受の実態を、元永本『古今集』の本文を仔細に検討することによって追求し、さらに近年紹介された伝公任筆本『古今集』が、元永本とは異なった要素を有しつつも、まさしく同時代の享受の実態を反映した伝本であることにも言及した。末尾の三論考は、享受史に関わる個別のテーマについて論じている。総じて、前景に屹立する高峰『古今集』の背後に広がる諸問題に注目した。『古今和歌集の遠景』と題したゆえんである。 〔内容目次〕第一章 光孝朝の和歌活動 和歌史上における光孝天皇の位置/仁和中将御息所家歌合管見/歌合の成立と展開/第二章 撰者時代の和歌活動 宇多・醍醐朝の歌召をめぐって/紀師匠曲水宴和歌小考/右大将定国四十の賀をめぐって/延喜五年二月二十一日の河原院と壬生忠岑/古今撰者時代の私的歌会/清涼殿東庭の松が浦島―西本願寺本躬恒集の本文校訂―/第三章 平安時代の『古今集』享受 元永本古今集の作者表記について/元永本古今集の詞書について/元永本古今集の和歌本文について/伝公任筆本古今集素描/康秀と朝康/吉野の山にふれる白雪/巻十九雑体「短歌」考/あとがき |
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『太宰治研究13』 山内史編 定価5,250円(本体5,000円) A5上製 232頁 ISBN4-7576-0327-4 【作品論】特輯・「パンドラの匣」から「苦悩の年鑑」まで 『パンドラの匣』論 浅田高明/「庭」論―笑う弟、笑わぬ兄― 九里順子/太宰治「嘘」論―挫折する〈愛国〉、呪詛される〈女〉 鈴木直子/太宰治「貨幣」論―仮構された〈母〉/〈日本〉 安藤恭子/「やんぬる哉」考―語り手「私」の〈詐術〉 戸松 泉/〈書くこと〉・「文化展望」・津軽人―太宰治「十五年間」という小説あるいは「ヤケ酒の歴史」― 松本和也/「未帰還の友に」と「徒然草」―二葉亭と梶井基次郎が太宰の作品に落とした影と併せて― 石井和夫/「冬の花火」論〜〈落ちた偶像〉 岡本卓治/「苦悩の年鑑」論 斎藤順二/大仰な「新郎」 奥出 健/太宰治と「律子と貞子」―作品・『聖書』・キリスト教― 武田秀美/〈道化〉の零度―「佳日」論 猪狩友一 【資料紹介】 臼井喜之介、神戸雄一宛各葉書一通 山内史/太宰治ビブリオグラフィー 一九九九〜二〇〇〇 山内史 【作家論】 「興あるロマンス」 の希求―芭蕉の「かるみ」と太宰治「富嶽百景」の単一表現― 鈴木邦彦 【作品評釈】 「清貧譚」評釈(二) 大野正博 ●好評既刊(価格は税込) 第一輯〈特集・『晩年』〉 2625円 第二輯〈作品論特集・『断崖の錯覚』から『燈籠』まで〉 2957円 第三輯〈特輯・太宰治の思い出〉 3568円 第四輯〈作品論特輯・『I can speak』から『座興に非ず』まで〉 5250円 第五輯〈作品論特輯・『畜犬談』から『女人訓戒』まで〉 4200円 第六輯〈作品論特輯・『駈込み訴へ』から『乞食学生』まで〉 5250円 第七輯〈作品論特輯・『東京八景』から『誰』まで〉 5250円 第八輯〈作品論特輯・『十二月八日』から『作家の手帖』まで〉 5250円 第九輯〈作品論特輯・『道化の華』から『花吹雪』まで〉 5250円 第一〇輯〈作品論特輯・『最後の太閤』から『学生群』まで〉 4725円 第一一輯〈作品論特輯・『新釈諸国噺』〉 5250円 第一二輯〈作品論特輯・『散華』から『お伽草紙』まで〉 5250円 |
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『上方歌舞伎の風景』 権藤芳一著 定価2,625円(本体2,500円) (上方文庫28)四六・上製 ISBN4-7576-0313-4 関西の歌舞伎界も、ようやく元気をとりもどしつつある。しかし一時は、その衰退の極に達し、先代鴈治郎も歌舞伎役者の廃業を宣言した。「七人の会」や「仁左衛門歌舞伎」などの自主公演でやっと支えた時もあった。何故そのような問題が次々と起こったのか。そのさまざまな事象を報告・分析。その原因が何処にあったかを追求する。 上方歌舞伎の実像、環境、更には体質、観客の意識などの多様な面から〈上方歌舞伎の風景〉を展望しつつ、その本質に迫る。 元禄の名優坂田藤十郎の名跡が近く復興されるが、どうすれば上方歌舞伎がかつての栄光をとりもどし、江戸歌舞伎と繁栄を競い合えるようになるのか。 上方歌舞伎を愛するが故に、あえてきびしい目で、初めて戦後関西歌舞伎史にメスを入れた多彩な論考と発言集である。 〔内容目次〕上方歌舞伎の衰退―その原因についての一考察― (1)衰退の遠因 (2)狂言作者の貧困 (3)役者の仕勝手 (4)役柄の消滅 戦後・関西歌舞伎史・12のポイント (1)『幕間』の創刊と終刊 (2)三世梅玉と二世延若の死 (3)武智歌舞伎始末記 (4)白井松次郎の死とその後 (5)扇鶴ブームと双寿時代 (6)鶴之助の松竹脱退と鴈治郎の廃業 (7)三回で終わった「七人の会」 (8)歌舞伎座閉鎖と新歌舞伎座の開場 (9)仁左衛門歌舞伎 (10)関西で歌舞伎を育てる会 (11)関西若手役者の勉強会 (12)国立文楽劇場の開場 上方歌舞伎の風景―上方歌舞伎衰退再考― (1)関西歌舞伎の現状 (2)関西人の心情 (3)七人の会のこと (4)コマ歌舞伎のこと 上方歌舞伎の伝承をめぐって(講演) (1)江戸と上方の相違 (2)大坂の役者と観客 (3)松竹と大阪の歌舞伎 (4)鴈治郎の芸系 (5)上方歌舞伎の変遷 (6)今後の上方歌舞伎に向けて 二十世紀の歌舞伎を振り返る(座談会) (1)新歌舞伎の時代―大正〜戦前 (2)関西歌舞伎の戦後―双寿時代 (3)世代交代の谷間―関西歌舞伎の衰退 (4)三代目鴈治郎と上方歌舞伎 (5)大阪という風土 (6)上方歌舞伎の現在 (7)二十一世紀への課題 (8)関西歌舞伎への追い風 (9)関西歌舞伎の未来 あとがき |
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『大阪の俳人たち 6』 新資料やエピソードを豊富に用いて、大阪で活躍した八人の俳人たちの《人と作品》を浮き彫りにする。 〔内容目次〕序 茨木和生/金子せん女 松岡ひでたか/岩木躑躅 北原洋一郎/亀田小蛄 和田克司/芹田鳳車 わたなべじゅんこ/平畑静塔 四ツ谷龍/大橋宵火 安部和子/堀 葦男 山本千之/丸山海道 豊田都峰 |