![]() |
『国語文字史の研究九』 国語文字史研究会編 定価8,400円(本体価格8,000円) (定期刊行物)A5上製・カバー装 249ページ ISBN4-7576-0371-1 文化を創造し、時代・地域を越えて情報を伝える言語において重要な役割を果たす文字の視点からの研究と、文字史研究に関する論考。 〔内容目次〕 西本願寺本三十六人集の仮名表記の異例―「四つ仮名」「開合」などを中心に― 遠藤邦基/文字の連なり、ことばの繋がり 奥村悦三/定家の表記再考 矢田勉/世阿弥自筆能本におけるマ・バ行音の表記―表記の表音性をめぐって― 長谷川千秋/『古言梯』の仮名字体―訓仮名出自字体の忌避をめぐって― 内田宗一/近世女子用往来における仮名字体 永井悦子/医家・田代三喜の造字―付、京都大学富士川文庫本『百一味作字』影印― 佐藤貴裕/同語異表記をめぐって 今野真二/近代における外来語片仮名文字列の特質変化―『太陽』及び『太陽』前誌群を資料として― 深澤愛/台湾における外国地名の表記について―日治時期の『臺灣民報』を中心に― 王敏東・何家徳・洪子傑・連雅h・盧慧萍/促音・撥音の現代ローマ字表記 蜂矢真郷 |
![]() |
『国語語彙史の研究 二十五』 国語語彙史研究会編 定価8,400円(本体価格8,000円) (定期刊行物)A5上製・函入 253ページ ISBN4-7576-0355-X 国語語彙史研究の体系化と共に、語彙史研究の新たな方法論や隣接分野との関わりにも積極的に取り組んだ論文集。今回の特集は古代語。 〔内容目次〕 特集―古代語〔ツクエ(机)の語源と歴史的仮名遣い 山口佳紀/古代時間語彙の分類 吉野政治/日本書紀の「訛」注記について 佐野宏/歌語「たまゆら」の光と影―幻となりし万葉語への愛惜― 山内洋一郎/平安時代に於ける「しきり(頻)」の意味用法について―その文体的意義特徴、漢文訓読を要因とするニ型情態副詞の形容動詞化の問題など― 山本真吾/平安鎌倉時代和文における「心いられ」の様相 土居裕美子/名詞被覆形・露出形の型の通時的相違 蜂矢真弓〕 「暴風」から「疾風」へ―表記と語義の相関性― 郡千寿子/イカメイの意味―イカメシイ・イカイとの関わり― 山本佐和子/重複形容詞の周辺 蜂矢真郷/「〜ニクシ/ニクイ」の意味・用法の時代的変化―室町期以降を中心に― 近藤明/慶長十五年版倭玉篇と古活字版との関係に就いて 鈴木功眞/『英語節用集』をめぐって―周辺主要辞書との所収部別対照調査報告― 坂本浩一/語彙索引 人名・書名・事項索引 |
![]() |
『中世文学の諸相とその時代 U』 村上美登志著 定価13,650円(本体価格13,000円) (研究叢書342)A5上製・函入 444ページ ISBN4-7576-0347-9 本書は、平成八年十二月に公刊した『中世文学の諸相とその時代』の続編である。その内容は、『曽我物語』を中心として、種々の角度から考究を加えた、「T 曽我物語関係論攷」。佛舞を中心に考察し、舞人の動態解析資料も一部公開しながら、国内外における学会や、海外における臨地踏査等の最新の成果を盛り込んだ、「U 伝承芸能・唱導関係論攷」。学会に初めて紹介する貴重書籍の影印並びに飜刻を施した、「V 唱導資料」。和製類書と日本文学との関わりや、日本文学に底流する「貴種流離」を考究した諸外国の重要論文の訳出等を掲げた、「W 古代・中世文学関係論攷」に、「書名・人名・地名索引」等を付して、一書としたものである。 したがって本書は、既刊の『中世文学の諸相とその時代』同様、論文集としても、中世文学関係・唱導関係資料集としても活用することが出来るものとなっている。 〔内容目次〕T 曽我物語関係論攷 太山寺本『曽我物語』覚書/一五〇〇年代における軍記文学の環境/「『曽我物語』の作品宇宙」鼎談/『曽我物語』と女性/『曽我物語』と傍系故事説話/『曽我物語』と『法華経』/『曽我物語』「十番斬り」攷/『曽我物語』と『富士野往来』/『曽我物語』研究展望(一九九〇〜一九九九)/仮名本『曽我物語』「弁財天の御事」(「ふん女卵生説話」)覚書/U 伝承芸能・唱導関係論攷 「佛舞」追跡/糸崎の「佛舞」/「佛舞」の原風景/大谷大学図書館蔵『言泉集』と「願文・表白・諷誦要句」等覚書/大谷大学図書館蔵『南都論草』剳記/V 唱導資料 「播州比金如意寺縁起」と「万人募縁疏」/「育王山龍華院糸崎寺縁起」の飜刻と紹介/「宝林山清岸院称念寺縁起」の飜刻と紹介/大阪女子大学附属図書館蔵「東大寺関係古文書」の影印と解題/大阪女子大学附属図書館蔵『道成寺縁起絵巻』の影印と解題/W 古代・中世文学関係論攷等 『徒然草』と類書/日本文学と和製類書/「英雄の生涯」における定型/「太陽的子孫」/書名・人名・地名索引/あとがき |
![]() |
『井蛙抄 雑談篇 注釈と考察』 野中和孝著 定価8,400円(本体価格8,000円) (研究叢書349)A5上製・函入 263ページ ISBN4-7576-0364-9 『井蛙抄』は鎌倉期から南北朝期にかけての歌学秘伝の書である。とりわけ、雑談篇(巻六)には、二条為世からの直伝の聞書が記され、加えて、著者の気概をもって記された一面をも伺うことができる。本著は井蛙抄諸本中、第三種本に属する管見唯一の写本、天理図書館本を底本としたものである。T注釈(校異・口語訳・語釈・考察)では、これまでの校注本になかった節を含む、全一〇三節に渡り、注釈を施していて貴重である。U考察では、伝本としての「天理本井蛙抄の性格」を述べ、また、頓阿の私家集を見渡しての「頓阿の精神心的基底―草庵集・続草庵集覚え書き―」を言及している。そして、V索引では、「人物・事項索引」と「和歌初句索引」を付して、本著の活用の便を考慮している。頓阿の歌学の特徴及びその継承を知るために大きな基礎を形成する書である。 〔内容目次〕 T注釈 U考察 一 天理本井蛙抄の性格 二 頓阿の精神的基底―草庵集・続草庵集覚え書き― V索引 後記 |
![]() |
『西鶴浮世草子の展開』 森田雅也著 定価13,650円(本体価格13,000円) (研究叢書350)A5上製・函入 468ページ ISBN4-7576-0366-5 西鶴浮世草子の研究は長年にわたり、多くの研究がなされ、着実な成果をあげてきた。先学は西鶴年譜や作品成立過程等々、広範に考証され、我々に豊穣なる研究環境を与えてくださっている。個々の作品の読みに関しても英華の限りである。本書は、著者の約四半世紀にわたる西鶴研究の集大成であるが、研究の初心より西鶴と同時代の人々の読みから分析するという方法を用いている。この方法は、ドイツのH・R・ヤウスの受容理論に基づいており、受容文芸学としている。西鶴作品を当時の読みとして探究する試み。これが本書の特徴である。また、その根底をなすものに「西鶴浮世草子の情報源」がある。その一つとして、著者は海川運との関係をあげている。特に『好色一代男』巻七の五「諸分の日帳」の世之介が米商人として設定されているところから、米商人を情報源とした可能性を本書の第一章に据えて論じている。 〔内容目次〕はじめに/第一章 西鶴浮世草子の情報源―「米商人世之介」の側面からの一考察―/第二章 西鶴浮世草子と先行文学 第一節 『好色一代男』の構成―巻四の七雲がくれ≠めぐって― 第二節 『好色一代男』の世界―『伊勢物語』からの読みの試み― 第三節 『男色大鑑』における創作視点―先行仮名草子との関係より― 第四節 「筑摩(つくま)祭」考―西鶴の古典再構築の方法― 第五節 西鶴町人物世界と武家物世界との接点―『日本永代蔵』を中心として― 第六節 『新可笑記』における創作視点 第七節 『本朝桜陰比事』と『翁物語』/第三章 西鶴浮世草子の近代的小説の手法 第一節 『好色五人女』における恋愛の形象性 第二節 一代女≠フ形象性をめぐって―受容者側からの読みを中心として― 第三節 『西鶴諸国はなし』の余白―その序文からの読みをめぐって― 第四節 『本朝二十不孝』における創作視点 第五節 『武家義理物語』試論―巻一の一「我物ゆへに裸川」を視座として― 第六節 『武道伝来記』における創作視点 第七節 『本朝桜陰比事』における創作視点 第八節 『世間胸算用』の編集意識―各巻の完結性と目録の関係を中心として―/第四章 西鶴浮世草子と同時代 第一節 『西鶴諸国はなし』試論―「人はばけもの」論― 第二節 『西鶴諸国はなし』の形成―『懐硯』からの考察― 第三節 「年をかさねし狐狸の業ぞかし」考―西鶴と出版統制令に関する一考察― 第四節 『日本永代蔵』における創作視点―巻四の一貧乏神≠視座として― 第五節 『色里三所世帯』と京都・大坂・江戸―西鶴と貞享期の読者の三都意識をめぐって― 第六節 西鶴『本朝桜陰比事』考―三田の山公事と巻一の一― 第七節 「銀遣へとは各別の書置」考―相続制度からの読みをめぐって― 第八節 西鶴『万の文反古』考―相続制度からの読みをめぐって―/書名・人名索引/結びにかえて |
![]() |
『風の文化誌』 梅花女子大学日本文化創造学科『風の文化誌』の会編 定価2,310円(本体価格2,200円) (和泉選書150)四六上製・カバー装 183ページ ISBN4-7576-0362-2 日本図書館協会選定図書 風を絵に描くことはできる。風を音で表現することもできる。風を肌で感じることもできる。では、視覚や聴覚、触覚で体感することができる風を、文学では、つまり、ことばの世界ではどのように表現してきたのであろうか。 上代の万葉集、古典和歌の規範となった古今集、近世俳諧中興の芭蕉、立原道造から星野富弘の近現代詩、そして流行歌の韻文を縦糸に、作り物語の源氏物語、歴史文学の太平記、現代の安部公房のエッセイと小説の散文を横糸に、中国故事に育まれた平安漢詩文や「秋刀魚の歌」を織り込んで、人々の風に対するさまざまな想いやイメージを辿って、文化誌となした。 梅花女子大学に新しい風が吹いてきた今、日本文化創造学科に関わる有志で、文学語学から風の文化を考察してきた、その一端である。 〔内容目次〕はじめに/第一章 万葉の風 市瀬雅之 一 船旅に吹く「風」/二 船旅になぞらえた恋歌に吹く「風」/三 陸路の旅見出される「風」/四 竜田の風神に祈る/五 モチーフとしての「秋風」/第二章 中国故事から日本詩歌へ―秋風が運ぶ味― 三木雅博/一 秋風が運ぶもの/二 秋風と鱸魚の膾―張翰の故事について/三 奈良・平安時代の漢詩文に現れた張翰の故事/四 和歌や俳諧に詠まれた張翰の故事/五「秋刀魚の歌」の秋風/六 終わりに/第三章 源氏物語の風―和歌からの飛翔― 中川正美 一 源氏物語の自然/二 風を表現することば/三 散文に用いられない「春風」/四 和歌に詠まれた「春風」「春の風」/五 源氏物語に描かれた春に吹く風/六 心象を領導し、場面を展開する風 第四章 太平記の風―順風と魔風― 馬田綾子 一 神風 二 倒幕の風 三 風の役割 四 怨霊の風 第五章 俳諧の風―芭蕉を中心に― 松尾真知子 一 風羅坊芭蕉 二 芭蕉俳諧の四季の風 三 旅と風 第六章 風を旅して―星野富弘の風≠中心に― 木村正明 一 風の跡を探って 二 自然の風と人事の風―古典和歌三首 三 心の裡なる風―朔太郎・達治・道造の詩 四 星野富弘の風、ふたたび 第七章 風のノスタルジア―安部公房― 一 満州の風 二 風のノスタルジア 三 ノスタルジアと死 第八章 流行歌にみる風のイメージ―一九五〇年代歌謡曲と現代Jポップ― 一 はじめに/二 歌詞の内容から見た違い/三 流行歌の中で用いられる「風」/四 終わりに/終わりに |
![]() |
『戦時下の小林秀雄に関する研究』 尾上新太郎著 定価7,350円(本体価格7,000円) (近代文学研究叢刊33)A5上製・カバー装 243ページ ISBN4-7576-0365-7 本書は、戦時下の小林秀雄の思想遍歴に関する研究を行ったものである。扱った作品は、「戦争について」(一九三七年)・「文学と自分」(一九四〇年)・「歴史と文学」(一九四一年)・「戦争と平和」(一九四二年)・「当麻」(同)等である。 小林の国家観という時の国家は、国民国家の範疇を出ないものである。田辺元の「種の論理」に類似するのでもある。戦時下、小林は、基本的に国民国家の国民としてふるまった。だが、小林には、田辺と違って、個人的立場を重視する点が、一方、ある。矛盾する話だが。その点で、小林は、人間の自由を考える。ただし、そういう時、自己というものの成立根拠が問題だろう。ことは、宗教に関わる。「戦争と平和」では、その辺の問題がよく考えられている。真の自己という問題を外すなら、ついには、自国の道義性を正しく問題にする根拠を見出しえないだろう。また、国民国家の場合、それが正せない構造になっている。 〔内容目次〕第一章 国民国家と小林秀雄 第一節 小林秀雄の戦争に対する態度/第二節 ある戦没学徒兵の手記に思う/第三節 小林秀雄の愛国心/第四節 非常時と伝統的智慧―大和魂/第五節 小林、乃至、一般生活者にとっての「神風」という言葉の意味/第六節 ある戦没学生の批判精神/第七節 人情と国民国家/第八節 人情と死/第九節 小林の国家観/第一〇節 言語行為の本質/第一一節 田辺元の国家観批判/第一二節 田辺元の懺悔論批判/第二章 小林秀雄の自由観 第一節 『葉隠』的自由/第二節 小林「カラマアゾフの兄弟」/第三節 小林秀雄「当麻」/第三章 小林秀雄「戦争と平和」 第一節 真珠湾攻撃の報道と人々の反応/第二節 「大東亜戦争」の思想的意味とその批判/第三節 「空」と救済/第四節 言語統制と小林秀雄/第五節 兵士と仏の眼/第六節 戦争の克服/あとがき |
![]() |
『学生・教師・社会人のための漢字ハンドブック』 近藤政美・濱千代いづみ編著 定価1,890円(本体価格1,800円) B5並製 176ページ ISBN4-7576-0360-6 持ち運びに便利なB5サイズで豊富な用例を掲載、教える側にとっても学ぶ側にとっても使いやすい常用漢字表記の事典の誕生。 本書には、「常用漢字表」の漢字1945字を収録した。教育現場における指導上の便を考慮し、次のT・Uに分類した。T 教育漢字(学習指導要領に小学校で学習することとして示された漢字、1006字。)U 教育漢字以外の漢字、939字。参考として、「常用漢字表」の付表および「人名用漢字別表」「別表第二 漢字の表」を収録した。また、付録として「現代仮名遣い」「外来語の表記」「送り仮名の付け方」「常用漢字と当用漢字との相違」をも掲載した。 〔内容目次〕序文/本編 常用漢字 1.常用漢字の凡例 2.部首別漢字一覧 3.教育漢字 4.教育漢字以外の常用漢字/参考 5.常用漢字表の付表 6.人名用漢字 A表 人名用漢字別表 B表 別表第二 漢字の表/付録 7.現代仮名遣い 8.外来語の表記 9.送り仮名の付け方 10.常用漢字と当用漢字との相違 |
![]() |
『難波宮から大坂へ』 栄原永遠男・仁木宏編 定価6,300円(本体価格6,000円) (大阪叢書2)A5上製・函入 259ページ ISBN4-7576-0367-3 前近代の大阪(大坂)をあつかった論著は多いが、その大半は豊臣秀吉以後の近世(江戸時代)大坂に関するものである。しかし、その前史が重要である。都市大阪の歴史は、七世紀の前期難波宮にはじまり、難波宮廃絶後の中世にもつづき、戦国時代の大坂(石山)本願寺を経て大坂城下町へと引きつがれてゆく。 本書は、古代・中世の大阪の歴史を、都城論、考古学、宗教史、政治史、都市史、商業史など、さまざまな分野から総合的に明らかにする。ベテランから新進気鋭にいたる研究者が、最新の研究成果を網羅して縦横に論じている。今後の大阪(大坂)研究にとっての、もっとも重要な基礎文献である。 〔内容目次〕はしがき/飛鳥時代の難波京をめぐって 積山洋/難波地域をめぐる古代氏族の動向 難波部と美努氏の関係をとおして 竹本晃/行幸からみた後期難波宮の性格 栄原永遠男/難波の市 律令国家財政の視点から 田中大介/古代都市難波の祭祀 榎村寛之/摂津国府遷建と難波地域 天長二年の施策をめぐって 山本幸男/平安時代の摂津国衙・住吉社・渡辺党 大村拓生/上町台地周辺の中世集落 四天王寺から大坂へ 松尾信裕/中世上町台地の宗教的様相 四天王寺を中心に 大澤研一/細川氏権力と港湾都市 古野貢/戦国期摂津における三好氏の地域支配と都市 天野忠幸/戦国時代摂津・河内の都市と交通 中核都市・大坂論 仁木宏 |