新刊案内(06年9月)



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上方文化講座 曾根崎心中
大阪市立大学文学研究科「上方文化講座」企画委員会編
定価2,100円(本体2,000円)
A5並製・256ページ ISBN4-7576-0382-7
日本図書館協会選定図書

 大阪市立大学大学院文学研究科・文学部は二〇〇四年度より特別授業科目「上方文化講座」を開設した。本講座は、大阪の地に歴史的に育まれた文化、わけても伝統芸能に光をあて、学問的体系のもとに学ぼうとする試みである。講師として伝統芸能の第一線で活躍する専門家を招き、文学研究科スタッフとの共同作業により授業を組み立てていく。本書は、講座開設の年に行われた「上方文化講座二〇〇四─『曾根崎心中』─」の成果をまとめたもの。人間国宝・竹本住大夫はじめ、竹本津駒大夫、鶴澤清介、桐竹勘十郎という文楽界の名手たちが芸の奥義を語り、文学研究科スタッフがさまざまな学問分野から多角的に作品を分析する。文楽技芸員と大学とのコラボレーションにより闡明される近松の世界を、『曾根崎心中』の新注とともに世に送る。

〔内容目次〕 凡例/浄瑠璃史と近松―恋慕愁嘆の系譜― 阪口弘之/人間国宝に聞く―世界の文化遺産「文楽」― 竹本住大夫 聞き手阪口弘之/曾根崎心中付り観音廻り 阪口弘之校注・訳/『曾根崎心中』現行曲/
【観音廻り】辰松八郎兵衛口上・出遣い図を読む 桐竹勘十郎 阪口弘之/「観音廻り」の文章―和歌的修辞を中心に― 金光桂子/「観音廻り」の背景―観音信仰の問題を中心に― 小林直樹
【生玉社前の場】「町の衆」と「御町衆」 塚田孝
【天満屋の場】縁の下屋と人形演出 桐竹勘十郎/「天満屋」の場―語りと人形演出― 竹本津駒大夫 鶴澤清介 桐竹勘十郎 
聞き手松浦恆雄/堂嶋新地と茶屋 塚田孝
【徳兵衛お初道行】「徳兵衛お初心中の道行」舞台 竹本津駒大夫 鶴澤清介 桐竹勘十郎 
聞き手阪口弘之/日本文学にみる道行文の流れ 金光桂子/中国演劇における「心中」 松浦恆雄/近松の死生観 金児暁嗣
【上方文化講座に参加して】大阪の再生と文楽 石津定雄/はじめての人への文楽紹介 四方淑江/母音で楽しむ「観音廻り」 四方淑江/大衆文化を伝え続けた農村舞台―全国最多の徳島にみる復活、継続、新たな創造― 鈴木康浩
『曾根崎心中』主要参考文献解題 坂本美加 四本奈央/近松門左衛門略年譜 坂本美加 四本奈央/図版出典一覧/「上方文化講座二〇〇四―『曾根崎心中』―」授業日程/「上方文化講座」をふりかえる―あとがきに代えて― 小林直樹/【巻末折込】
元禄四年大坂大絵図 大坂三十三所観音廻り図 堂島・曾根崎村付近拡大図(道行参考図)

■好評既刊■
『近松門左衛門 三百五十年』 近松生誕三百五十年記念近松祭企画・実行委員会編 定価1,890円
  




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『大阪近代文学作品事典』
浦西和彦 編
定価9,450円(本体9,000円)
(和泉事典シリーズ18)A5上製 655ページ ISBNI4-7576-0372-X
日本図書館協会選定図書

 
なにわの都・大阪にはドラマがある。
本(ほ)真(ま)にうまいもん食いたかったら、随(つ)いてこいと、織田作之助が描く「夫婦善哉」の柳吉は、蝶子を連れて、道頓堀を歩く。
 永遠の愛をうたった谷崎潤一郎の「春琴抄」では、春琴が佐助を従えて下寺町を行く。
 上司小剣の「鱧の皮」、岩野泡鳴の「ぼんち」、水上瀧太郎の「大阪の宿」、宇野浩二の「清二郎夢見る子」、武田麟太郎の「釜ケ崎」、川端康成の「反橋」、野間宏の「真空地帯」、開高健の「日本三文オペラ」、今江祥智の「ぼんぼん」、北條秀司の「王将」、田辺聖子の「感傷旅行」、野坂昭如の「エロ事師たち」、宮本輝の「泥の河」等々に登場する魅力ある人物たちが、時を越えて大阪の街々を闊歩し、生きている。
 本事典には、大阪を舞台とした作品が一千項目以上も採録されている。大阪を映し出した壮大なる文学作品事典であろう。
 巻末には、宇田川文海・渡辺霞亭・村上浪六・西村天囚・角田浩々歌客・菊池幽芳・河井酔茗・中村吉蔵・小林天眠の著書目録を付す。

〔内容目次〕はしがき 凡例 大阪近代文学作品事典 大阪近代文学書目 宇田川文海/渡辺霞亭/村上浪六/西村天囚/角田浩々歌客/菊池幽芳/河井酔茗/中村吉蔵/小林天眠

■好評既刊■
『大阪近代文学事典』 日本近代文学会関西支部 大阪近代文学事典編集委員会編 定価5,250円




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『四部合戦状本平家物語全釈 巻九』
早川厚一・佐伯真一・生形貴重 校注
定価15,750円(本体15,000円)
A5上製 485ページ ISBN4-7576-0385-1

 
◆読み本系『平家物語』に初めての詳注 第三回配本◆

 語り本系に比べ、古態を多くとどめるが、真名表記のために読解に苦しむことの多かった四部合戦状本の本文を、慶応義塾図書館(現・三田メディアセンター)本をそのままに翻刻した【原文】、仮名交じりに書き下した【釈文】、昭和女子大本などの他本との校異や訓読上の問題を扱う【校異・訓読】の三つの欄によって、精密にかつ読みやすく提示する。【注解】では、延慶本などの他諸本との比較検討により、物語の古態・原態に迫ると同時に、これまでの『平家物語』研究の成果を、歴史学などの隣接諸学を含めて通観しつつ注釈に生かし、現在の最高水準の注釈をめざす。一九八四年以来、『名古屋学院大学論集』連載および私家版の形で巻五まで刊行してきた『四部合戦状本平家物語評釈』を継承し、巻六から刊行を始めて巻十二・灌頂巻に至った後、改めて巻一から五までを刊行し、索引・解説を付す予定である。

〔内容目次〕はしがき/凡例  巻九 元暦元年年頭記事/宇治川(@東国勢名寄)/宇治川(A佐々木梶原先陣争い)/生ずきの沙汰/義経院参/河原合戦/木曽最期(@義仲・兼平の出会い)/木曽最期(A義仲・兼平討たれ)/樋口次郎降人に成る事/師家、摂政を止められたまふ事/義仲首渡/樋口被斬/平家、一谷に城郭を構ふる事/維盛都を恋ふる事/六ヶ度軍(@讃岐〜河野)/六ヶ度軍(A安麻〜今城)/福原除目/三草勢揃/三草合戦(@三草山夜討)/三草合戦(A教経、山の手へ)/氷取越(@平山広言)/氷取越(A鷲尾兄弟)/熊谷平山一二の懸(@熊谷父子先駆)/熊谷平山一二の懸(A平山駆け寄する事)/熊谷平山一二の懸(B一二の懸)/梶原二度の懸(@河原兄弟)/梶原二度の懸(A二度の懸)/梶原二度の懸(B箙の桜)/坂落(@坂落)/坂落(A平家逃亡)/盛俊最期/重衡生捕/知章最期/忠度最期/師盛最期/敦盛最期/業盛・通盛最期/平家の人々の首共取り懸くる事/小宰相身投(@通盛と小宰相)/小宰相身投(A小宰相嘆き)/小宰相身投(B入水)/小宰相身投(C人々の嘆き)

【四部合戦状本平家物語全釈 既刊】(全12巻 価格は税込価格)
 四部合戦状本平家物語全釈 巻六(第1回配本) 8,400円 
 四部合戦状本平家物語全釈 巻七(第2回配本) 11,550円 




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『松崎天民の半生涯と探訪記―友愛と正義の社会部記者―
後藤正人著
定価3,675円(本体3,500円)
(和泉選書152)四六上製・208ページ ISBN4‐7576‐0387-8

 本書では、高等小学校を終えた一地方青年の松崎天民がいかにして「当代一流の社会部記者」となったのかという課題を前にして、二〇世紀初頭における彼の自伝と探訪記が分析されている。松崎は努力の末に大阪新報社の社会部記者となり、下層の庶民たちへ「友愛と正義の目」を注いで、雑誌へ優れた探訪記を発表した。また天民は、児玉花外『社会主義詩集』の発禁処置に対して、同情と友愛の種々の作品も残していた。後の東京朝日新聞社時代には大逆事件をめぐって、人間性に根差した迫真の記事群で啄木へも非常な感動と関心を呼び起こす。
 本書は、そうした「友愛と正義の観念と視角」が二〇世紀初頭に天民において成立している様相を彼の作品の中で明らかにしている。と同時に、東京の新聞配達夫・人力車夫・民友社小使いなどの体験・見聞記や、大阪の木賃宿・博愛社、京都盲唖院などの探訪記の分析を通じて、当時における「権利状態」もつぶさに理解できる興味深い内容となっている。

〔内容目次〕 はしがき―探訪記者としての松崎天民/序章 松崎天民と岡山県、児玉花外、石川啄木 一 天民の岡山県落合時代/二 天民と花外、啄木/第一部 松崎天民の半生涯 第一章 労働組合期成会事務員、新聞配達夫時代 一 はじめに/二 [復刻]松崎天民「新聞配達」(『小天地』一巻八号、一九〇一年六月付)/三 天民の労働組合期成会事務員、新聞配達夫/第二章 民友社の小使い 一 天民と民友社をめぐる人々/二 [復刻]松崎天民「民友社の小使」(『小天地』一巻九号、一九〇一年七月付)/三 小使いの観た民友社の特徴/第三章 人力車夫 一 はじめに/二 [復刻]松崎天民「人力車夫」(『小天地』一巻七号、一九〇一年五月付)/三 天民と人力車夫/第四章 大阪新報社の社会部探訪記者 一 はじめに/二 [復刻]松崎天民「新聞社の探訪」(『小天地』一巻一〇号、一九〇一年八月付)/三 天民が新聞社探訪記者となる目的/第二部 二〇世紀初頭、松崎天民の探訪記 第五章 大阪の木賃宿/一 二〇世紀初頭の下層社会と木賃宿について/二 [復刻]松崎天民「木賃宿」(『小天地』二巻四号、一九〇二年一月付)/三 木賃宿と安飯屋に関する実態/四 天民の貧民をめぐる理想について/第六章 大阪の博愛社 一 はじめに/二 [復刻]松崎天民「大阪博愛社を訪ふ」(『小天地』二巻九号、一九〇二年六月付)/三 天民「大阪博愛社を訪ふ」の考察/四 結びにかえて/第七章 京都盲唖院 一 はじめに/二 天民の観た京都盲唖院の特徴/三 結びにかえて/終章 松崎天民の半生涯と探訪記の意義 一 天民が半生涯から学んだもの/二 天民探訪記のもつ先駆的意義/あとがき―本書のなりたち




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万葉集解き語りCD『万葉のまど』(6枚組CD他)
 山崎 馨著・朗読 (神戸大学名誉教授)
定価9,450円(本体9,000円)
ISBN4-947764-13-9 6枚組CD〈延べ400分〉・解説冊子2冊付き・化粧箱入り

現代人の心にもなお新鮮に響く
万葉のこころを
やさしく解き語ります

 古代日本語の在り方について詳細な研究を重ねられた山崎馨・神戸大学名誉教授がやさしく解き語る万葉講座です。
 平易で親しみのある表現によって、万葉のすぐれた世界、豊かな心がひとつひとつ解き明かされてゆきます。
 シンセサイザーの美しい調べにのって語られるこの講座は、これから万葉集を勉強しようとする人にも、もっと万葉の世界に浸りたい人にも、永遠に秘蔵できる一品となることでしょう。

●このCDは皆さんそれぞれの生活空間の中で、お好きな時間に、気に入った章を聞いていただき、途中で中断されても、聴き直しやすいように構成されております。
●内容を第一章〜第五章に分け、オムニバス形式でどの章から聴いても違和感なく内容を楽しめます。
●この「万葉のまど」のために制作したオリジナル音楽をバックに流し、万葉集を聴くという気持ちを緊張から緩和に変え、ゆったりとした気分で、より興味深く聴けるようになりました。
●CD6枚と解説冊子2冊を美しい化粧箱にコンパクトに納めました。本棚やCDラックに飾ってもお楽しみいただけます。

〔内容目次〕
Disc1 第一章 自然をとらえる感性 
万葉集の歌人たちは、自然の微妙な変化、こまやかな美しさを、鋭い感性でみごとに捉えています。先人たちのすぐれた感性、観察力を学んで、現代の感性を磨きたいものです。
Disc2 第二章 ゆたかな心・思いやりの心
いまゆたかな心が求められているときに、わたくしどもは万葉集の歌のなかに、先人たちのゆたかな心、人に対する思いやりの心を学んでみたいものです。
Disc3 第三章 自然のなかに融ける 
万葉の人々は自然を畏れ、敬い、調和しながら生活していました。そのような人々の歌にふれながら、自然と調和する心をよみがえらせ、先人たちの知恵を再認識したいものです。
Disc4 第四章 日本語の美しさ・おもしろさ
万葉集の歌の美しい響きにふれることによって、水や空気のように大切な現代日本語に対する感覚を磨き、日本語に愛情を持つことができるようになりたいものです。
Disc5 第五章 山河はるかに
万葉の時代にも、単身赴任はもとより、遠いところへ出向く出張旅行も多くて、行く人、残る人の心の動き、その愛情の種々相を万葉集の歌から読み取ることができるのです。
Disc6 付録 万葉集概説

■ご注文は小社へ直接お願いいたします■
販売元:図書出版 和泉書院
〒543-0002   大阪市天王寺区上汐5-3-8
 TEL:06-6771-1467/FAX:06-6771-1508

ご注文から3日〜1週間以内にお手元へお届けいたします。
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書名・冊数・お届け先を振替用紙または通信文に明記の上、
〈本体価格+消費税(5%)〉をご送金ください。
  郵便振替口座番号:00970-8-15043
  加入者名:有限会社 和泉書院
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郵便局の代金引換にてお送りいたします。
〈本体価格+消費税(5%)〉を配達担当者にお支払いください。

発行者:六稜出版会 http://www.rikuryo.or.jp
出版社:万葉に親しむ会 世話役 邑上治兵衛




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