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輪講 平安二十歌仙』
京都俳文学研究会編
定価12,600円(本体12,000円)
(研究叢書367)A5(横本)・上製・函入・327ページ・ISBN978-4-7576-0429-2

《平安二十歌仙』全二十巻の初の評釈》
  
京都俳文学研究会のメンバーによる昭和五十九年から平成十五年に至る十八年間の輪講集。成果は会誌の「俳文学研究」に連載されたが、この度稿を改めて一冊とした。作品は、明和三、四年に京都で巻かれた連句集『平安二十歌仙』二十巻である。明和六年五月京都平野屋善兵衛から刊行され、蕪村の序を持つ。嘯山・太祇・随古の三吟歌仙集。『平安二十歌仙』二十巻が輪講の対象作品とされたのは、まだ評釈が出版されていないこと、また会員が京都在住あるいは近隣に居住の方が多く、地誌的・風土的な感性が期待されたからであろう。『平安二十歌仙』は新風をもたらしたと評される連句集である。蕉風追求の実作でありながら、破格とも言える句作りが目立つ。それも新風と評される所以かと思われる。輪講は語釈・句意・付合・参考の四項目を立てた。連句索引は、語彙索引である。当時の語彙研究、特に語と語の結び付きを考えるのに役立つ。

〔内容目次〕序 美山 靖/凡例/『平安二十歌仙』本文 付 月花・四季・恋の句/月花一覧/月花・四季・恋の句一覧/『平安二十歌仙』輪講 第一 明和三丙戌年十一月十八日 葎亭会/第二 明和三丙戌年臘八 長松下会/第三 明和四丁亥年正月廿三日 長松下会/第四 明和四丁亥年二月九日 不夜庵会/第五 明和四丁亥年二月九日 不夜庵会/第六 明和四丁亥年二月廿二日 長松下会/第七 明和四丁亥年二月廿二日 長松下会/第八 明和四丁亥年三月十日 長松下会/第九 明和四丁亥年三月十日 長松下会/第十 明和四丁亥年三月廿五日 葎亭会/第十一 明和四丁亥年三月廿五日 葎亭会/第十二 明和四丁亥年四月廿日 不夜庵会/第十三 明和四丁亥年四月廿日 不夜庵会/第十四 明和四丁亥年五月廿日 長松下会/第十五 明和四丁亥年五月廿日 長松下会/第十六 明和四丁亥年六月十四日 不夜庵会/第十七 明和四丁亥年六月十四日 不夜庵会/第十八 明和四丁亥年八月十三日 葎亭会/第十九 明和四丁亥年九月廿五日 長松下会/第二十 明和四丁亥年九月廿五日 長松下会/挿図引用資料一覧/『平安二十歌仙』の諸本 永井一彰/『平安二十歌仙』参考文献一覧/『平安二十歌仙』連句索引/あとがき




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『軍記物語の窓 第三集
関西軍記物語研究会編
定価13,650円(本体13,000円)

(研究叢書371)A5・上製・函入・464ページ・ISBN978-4-7576-0438-4

《研究会発足二十周年記念》
  
第一集を送り出してから十年。関西軍記物語研究会は、軍記物語という「窓」から諸分野を見晴るかしつつ研究活動を続けてきた。ここに、その歩みの成果を世に問う。

〔内容目次〕刊行のことば/北斗曼荼羅の構成原理と中尊の性格について―大阪・久米田寺本を中心に― 松浦 清/延慶本『平家物語』の熊野関係記事考―根来の修験を視野に入れつつ 源健一郎/南都異本平家物語「維盛那智参詣記事」の編集意図 浜畑圭吾/滝口入道の唱導―維盛を導く言葉― 牧野淳司/幸氏―少年期の悲劇を乗り超えた鎌倉射手の生涯― 武久 堅/『源平盛衰記』の忠快赦免譚 辻本恭子/蓬左文庫蔵『源平盛衰記』写本再考―書写者玄菴三級の検討を通して― 岡田三津子/『太平記』六波羅攻防記事の性格 北村昌幸/『太平記』巻十二「貞慶隠遁説話」の考察 森田貴之/曾我兄弟所持の太刀と『曾我物語』―仮名本の流布と再生― 鈴木 彰/芳野本『義経記』の位置―版本からの展開― 西村知子/近世軍記生成の一過程―『泉州樫井表合戦次第覚書』― 瀬戸祐規/『とはずがたり』鎌倉滞在記事の意味するもの 須田亮子/『體源鈔』における楽器説話の形成―笙達智門をめぐって― 安達敬子/青山の模造品―『平家物語』受容の一端― 小林加代子/虫の合戦譚の行方 柴田芳成/猿源氏都で鰯を売ること 笹川祥生/龍宮の石の匣―『●(たけかんむり+甫+皿)●(たけかんむり+艮+皿)抄』「三国相伝●(たけかんむり+甫+皿)●(たけかんむり+艮+皿金烏玉兎集の由来」― 池田敬子/軍記の「敵」を論じるための覚え書き―『陸奥話記』を中心として― 田中正人/「壬生狂言」追跡―和久里融通大念佛の場合― 村上美登志/関西軍記物語研究会 例会記録(第四十二回〜第六十回)/編集後記

■好評既刊■(価格は税込)
『軍記物語の窓 第一集』 関西軍記物語研究会編 定価17,850円
『軍記物語の窓 第二集』 関西軍記物語研究会編 定価12,600円




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『夏目漱石絶筆 『明暗』における「技巧」をめぐって』
中村美子著
定価6,300円(本体6,000円)

(近代文学研究叢刊36)A5・上製・233ページ・ISBN978-4-7576-0435-3

《『明暗』を人間関係における「技巧」という観点から論じる》
  
夏目漱石は、ごく若い時期から、"人のこころ"というものを、目をそらすことなく、凝視し続けた作家である。『心』の広告文において自ら語った、「自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。」という自信は、晩年に至って、さらに確たるものとなったに違いない。絶筆『明暗』において、"人のこころ"は、社会・人間関係の座標軸に布置した状態で、精細に表象化される。だから、『明暗』は現代の我々の興味をも、惹き付けてやまない。本書は、博士論文として書かれた、「『明暗』における「技巧」をめぐって」という論攷を元にしたものである。方法論を論じた部分と、人間関係における「技巧」に照準を合わせて『明暗』を論じた部分、芸術上の「技巧」について論じた部分、両者の関係について論じた部分とから成る。さらに巻末に、600件に及ぶ、『明暗』研究文献目録(1916年から2003年)を付す。

〔内容目次〕『明暗』と「幻惑」としての読み 海老井英次T 第一章 近代文学研究の現在(一)―ゆらぎの中で―/第二章 近代文学研究の現在(二)―「文学」の価値―/U 第一章 『明暗』における「技巧」(一)―津田とお延をめぐって―/第二章 『明暗』における「技巧」(二)―分類と概観―/第三章 芸術上の「技巧」 第一節「素人」と「黒人」/第二節 絵画における「技巧」/第三節 文学における「技巧」/第四節「素人と黒人」をめぐって/第四章 『明暗』における作者の視座―〈「私」のない態度〉の実践―/V 第一章 人間関係上の「技巧」と芸術上の「技巧」/第二章 「技巧」の評価/補注『明暗』研究文献目録 T 一九一六年から一九六九年/U 一九七○年から一九七九年/V 一九八○年から一九八九年/W 一九九○年から一九九四年/X 一九九五年から一九九九年/Y 二○○○年から二○○三年/あとがき




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『我々は何処へ行くのか Ou allons-nous?
 福永武彦・島尾ミホ作品論集
鳥居真知子著
定価3,990円(本体3,800円)

(近代文学研究叢刊37)A5・上製・205ページ・ISBN 978-4-7576-0436-0

《福永武彦、島尾ミホの作品研究を通して「我々は何処へ」という「人生永遠の謎」を追究する》
  
福永武彦は、常に〈死〉と対峙し続けながら、さまざまな作品を表してきた。本書は前半、福永の六作品を通して、彼がその〈死〉の恐怖を越えて希求したものを、著者は彼が影響を受けたサルトルの哲学を参考にしつつ探究した。
 『我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々は何処へ行くのか』と言ったゴーギャンが絵画を通して描いた「人生永遠の謎」を、福永は『ゴーギャンの世界』で追究した。この福永が求めても得られなかった憧憬するタヒチの精神世界は、一方で島尾ミホの奄美の民俗色あふれる作品のなかに展開されていた。ミホは奄美・加計呂麻島で成長していく過程で、「我々は何処へ行くのか」を自然と享受しえたのである。著者はここに、魂の救済となりうる鍵が内在していると考え、後半三編にミホの作品論を収録した。
福永武彦、島尾ミホという対照的な二作家の作品論を通して、現代の私達は「何処へ」という「人生永遠の謎」をあらためて追究していく必要があるのではないだろうか。

〔内容目次〕巻頭言 阪薫/はじめに/【福永武彦】 『ゴーギャンの世界』における「闇」の問題―『幼年』の「闇」との比較を通して―/福永武彦における志向と「暗黒意識」―『冥府』から『幼年』の「闇」の実体に迫る―/『夜の時間』論―「恐怖」から「不安」へ―/『深淵』における〈見る〉ということ/『草の花』にみる〈孤独〉―『こゝろ』の受容を越えて―/『愛の試み』における〈充足〉への〈充実〉/【島尾ミホ】 島尾ミホ『その夜』をめぐって―場の変遷と祖霊の力―/島尾ミホ『柴挿祭り』―琉球との縁(えにし)―/「コウマブリ」の「ギンタおじ」




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『「花」の成立と展開』
小林善帆著
定価6,300円(本体6,000円)

(日本史研究叢刊18)A5・上製・函入・407(408)頁・ISBN978-4-7576-0441-4

《「花」(いけばな・花道)「茶」(茶の湯・茶道)の歴史の新たな側面を解明》
  
「花」(いけばな・花道)の歴史は、学問的な研究対象とされることは少なく、曖昧にされてきた部分も少なくない。たとえば「花」の成立期、六角堂法師で連歌師専順は、国文学の立場からは「花」に携わった記録は見出せないとされながらも、歴史学の立場からは連歌を以て、専順が「花」に携わってきたように考えられてきた。また今日、「茶」(茶の湯・茶道)とともに「花」を習うのは主に女性であるが、男性が修得すべきものであった「花」「茶」が、女性のなすべきものになった理由として、女学校で教えられることにより花嫁修業となったためと考えられてきたが、逆に、花嫁修業と考えられたから女学校にも設置されることがあったのではないだろうか。このように「花」の歴史を、連歌、茶道、女子教育、園芸、建築といった隣接諸分野の研究成果を交え考察することにより、「花」の歴史の新たな側面を解明する。

〔内容目次〕はじめに 附「花」の様式一覧/第一部 「花」の成立とひろがり 第一章 「たて花」の成立―連歌会・七夕会・立阿弥の「花」をめぐって はじめに/1禁裏・宮家・門跡/2将軍家/3『猿の草子』にみる連歌会と「花」/おわりに/第二章 瓶に挿す花―専慶・専順の存在 はじめに/1正徹と「瓶に挿す花/2専順と「瓶に挿す花」/3「挿す花」と「立てる花」/おわりに/第三章 「花」のネットワーク―「たて花」をになったのはだれか はじめに/1「たて花」生成期の山科家と「花」/2山科言国と「花」/3大沢久守と「花」/4花の伝書/5斯波義敏と「花」/6「花」のネットワーク/おわりに/第四章 座敷飾りとして―花の伝書と連歌 はじめに/1連歌会の発句と「花」/2連歌会の設えと「花」/3連歌会・詩歌連俳の花材/ おわりに/第五章 「花」と「茶」―「稽古」「心得」の視点から はじめに/1室町後期・織豊期/2江戸期/3明治・大正・昭和初期/おわりに/第二部 近代における受容―女子教育の視点から 研究の意義と方法/第一章 日本初の官立高等女学校―官立東京女子高等師範学校附属高等女学校 1学校の変遷/2共立女学校・東京(竹橋)女学校期/3東京女子師範学校附属高等女学校期/4東京高等女学校期/5女子高等師範学校附属高等女学校期/6高等女学校令施行後/第二章 開拓使と布教と公立女学校―官立札幌女学校・北海道の女学校 1官立札幌女学校/2女紅場/3札幌女学校廃校後の北海道の女学校/第三章 宮内省所管の官立女学校―女子学習院 1学校の変遷/2私立学習院/3桃夭学校/4華族女学校/5学習院女学部/6女子学習院/7昭和初期/第四章 私塾的な女学校として―跡見女学校 1学校の変遷/2私塾的教育/3校則変更/4高等女学校令に準拠/5跡見花蹊の言説/第五章 日本式しつけ・技芸教育を目指して―フェリス和英女学校 1学校の変遷/2純日本式の教育/3技芸として/4共立女学校(横浜)・聖心女子学院高等女学校/第六章 「キリスト教魂をもった日本風の婦人の育成」を―神戸女学院 1学校の変遷/2学院精神と相通ずる茶道/第七章 官公立でもなくしかしミッションでもなく―同志社女学校 1学校の変遷/2新島婦人と女性宣教師/3女礼・茶の湯/4進学課程での取り入れ/5花嫁学校・報国団/第八章 外地の女子教育―京城第一公立高等女学校 1外地の女学校/2朝鮮公立高等女学校規則/3思い出/4啓星女学院と清和女塾/第九章 宮家も修学した高等女学校―京都府立京都第一高等女学校 1学校の変遷/2女紅・英学・教師養成を伴う女学校/3京都府高等女学校/4高等女学校令施行後/5大正・昭和初期/第十章 校友会誌『岸乃姫松』に見る高等女学校―大阪府立岸和田高等女学校 1学校の変遷/2課外教授/3余課/4課外活動の充実/5御前の「花」/6趣味講座/7裁縫研究科・家庭寮/8岸和田市立高等女学校/第十一章 実業学校女子部としての開校―滋賀県立愛知高等女学校 1学校の変遷/2愛知郡立愛知実業学校女子部の開校/3滋賀県立愛知高等女学校/むすび/おわりに





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『文学全集の黄金時代 河出書房の1960年代
田坂憲二著
定価1,575円(本体1,500円)
(IZUMI BOOKS15)四六並製・153ページ・ISBN978-4-7576-0439-1
日本図書館協会選定図書

《文学全集にみる日本出版文化史》
  かつて文学全集の時代というものが存在した。日本文学や世界文学の全集が百花繚乱のごとく咲き乱れ、日本人の教養や読書の重要な部分を支えた。その文学全集の全盛期は、1960年代。団塊の世代の青春期でもあり、高度成長の時代は、実は文学全集の黄金時代でもあった。この黄金時代を象徴する存在が河出書房の各種文学全集である。
 本書は、河出書房の60年代の世界文学の全集や名作集を中心に据え、40年代から80年代までを広く見通したもので、文学全集を通した出版文化史である。各種全集の検討は詳細を究め、編目や配本順の問題はもちろん、装丁、判型、定価、特価、異装版、改編版など多方面から明らかにする。各種内容見本、月報、チラシ、帯の紹介文、特典付録にまで幅広く目配りをし、映画との関連にも触れ、60年代の空気を見事に再現してみせる。
 新しい文学全集への期待が高まり、古典や名作が見直される今日、必読の文献である。

〔内容目次〕河出書房版『世界文学全集』『日本文学全集』書影に見る歩み(巻頭口絵)/序章第一章 一九五○年代の『世界文学全集』 はじめに/一 『〈第一次〉世界文学全集』と『豪華選』『学生版』/二 『世界文豪名作全集』/三 『〈決定版〉世界文学全集』/四 〈豪華特製版〉と〈特製豪華版〉/おわりに/第二章 『〈グリーン版〉世界文学全集』の誕生 はじめに/一 二つの〈グリーン版〉の隔たり/二 四八冊でのスタート/三 色違いの別巻の登場/四 色違いの姉妹版『日本文学全集』/五 「第二集」「第三集」と〈グリーン版〉の誕生/おわりに/第三章 〈豪華版〉と〈カラー版〉の展開 はじめに/一 『〈豪華版〉世界文学全集』/二 『〈豪華版〉日本文学全集』と『〈豪華愛蔵版〉世界文学全集』/三 『〈カラー版〉世界文学全集』/四 『〈カラー版〉日本文学全集』/おわりに/第四章 文学全集から見た河出事件の背景 はじめに/一 判型の異なる文学全集の鼎立/二 『〈カレッジ版〉世界名作全集』/三 『〈ポケット版〉世界の文学』/四 『〈キャンパス版〉世界の文学』/五 〈カレッジ版〉〈ポケット版〉〈キャンパス版〉の本文比較/おわりに/第五章 その後の『世界文学全集』 はじめに/一 残された全集たち/二 『河出世界文学大系』/三 『〈ステラ版〉河出世界文学全集』/おわりに/終章/〔注〕/付録 河出書房『世界文学全集』略年表/索引 シリーズ・出版社名索引/書名・作品名索引/人名索引/あとがき

■好評既刊■(価格は税込)
『大学図書館の挑戦』 田坂憲二著 定価2,625円




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