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『韻文文学と芸能の往還』
小野恭靖著
定価16,800円(本体16,000円)
(研究叢書360)A5・上製函入 679ページ ISBN978-4-7576-0399-8
本書は和歌と歌謡という密接な交流を持った二種類の韻文文学の関係に注目し、さらにそれらの韻文文学世界が音楽や芸能とどのようにかかわってきたのかを体系的に論じる著者四冊目の本格的な研究書である。全体は大きく論考編と資料編に分類される。論考編は、第一章「韻文文学の交流」で催馬楽、室町小歌、教化歌謡と和歌、狂歌、道歌との相互交流について具体的に論じる。第二章「韻文文学と音楽の交響」では和歌と歌謡という韻文文学と音楽との関係を通史的に考察する。第三章「中世歌謡と芸能の周辺」では中世歌謡と芸能との接点を探求する。第四章「近世歌謡と芸能の周辺」では、江戸期の歌謡を中心に韻文文学と芸能との多様な関係を解明する。後半の資料編には『美楊君歌集』の本文と総索引の他、近世初期と末期の流行歌謡の本文と各句索引の合計四種類を収録する。いずれも日本の歌謡及び文学・芸能研究において有益な索引資料である。
【内容目次】T 論考編 第一章 韻文文学の交流/第一節 催馬楽出自の歌ことば/第二節 和歌と催馬楽/第三節 院政期の催馬楽/第四節 芸能説話の生成/第五節 『琴腹』研究ノート/第六節 和歌・狂歌と室町小歌/第七節 『一休和尚いろは歌』小考/第八節 古月禅材『いろは歌』研究序説/第九節 良寛の歌謡と和歌/第十節 『道歌心の策』小考/第二章 韻文文学と音楽の交響/第一節 口承と書承の間/第二節 歌謡の生態とテキスト/第三節 子どもを歌う歌謡史/第四節 古代・中世・近世の子どもの歌/第五節 仏教関連古筆切資料考/第六節 音の歌謡史/第三章 中世歌謡と芸能の周辺/第一節 室町小歌の音楽/第二節 『閑吟集』に描かれた愛と性/第三節 「朝川」考/第四節 隆達・「隆達節歌謡」と茶の湯/第五節 『美楊君歌集』小考/第四章 近世歌謡と芸能の周辺/第一節 近世歌謡の成立/第二節 近世流行歌謡をめぐる諸問題/第三節物売り歌謡研究序説/第四節 物売り歌謡続考/第五節 おもちゃ絵の歌謡考/第六節 おもちゃ絵の歌謡続考/第七節 『琴曲抄』影印と翻刻/U 資料編/第一章 『美楊君歌集』本文と総索引/第二章 近世初期流行歌謡五種 本文と各句索引/第三章 一枚摺りせんだい節♂フ謡集成 本文と各句索引/第四章 『浮れ草』所収近世小唄調歌謡 本文と各句索引/跋/収録図版一覧/索引(人名・書名・事項索引/歌謡索引) |