新刊案内(07年7月)



18012-96.jpg ◎島津忠夫著作集全十四巻・別冊一巻・定期予約受付中◎
◎島津忠夫著作集パンフレット「いずみ通信の栞」呈上◎
『島津忠夫著作集 第十二巻 現代短歌論
島津忠夫著
定価14,700円(本体14,000円)
A5・上製函入・519ページ・ISBN978-4-7576-0420-9
日本図書館協会選定図書

『句のない道』『女歌の論』『現代短歌・内と外』の三部作を軸に、「その後の私の歌論」「現代短歌のレトリック」を編集して収め、さらに初期の歌論を「時代遅れの歌論」として添えた。

〔内容目次〕凡例/第一章 句のない道―現代短歌、そして古典への架橋― はじめに―現代の見える場所―/一 現代歌人論 (1)塚本邦雄 『装飾楽句』と『夕暮の諧調』/(2)岡井隆 「人生の視える場所」を中心に/(3)馬場あき子『桜花伝承』をめぐって/佐佐木幸綱 『群黎』から『火を運ぶ』へ/二 歌集歌書を読む (1)歌壇と結社 中井英夫『黒衣の短歌史』/(2)異質の女歌 斎藤すみ子『劫初の胎』/(3)鑑賞のたしかさ 山中智恵子『斎宮女御徽子女王』/(4)挽歌の歌集 辺見じゅん『雪の座』/(5)歌と物語と 永井陽子『なよたけ拾遺』/三 小さな歌論 (1)歌壇・歌人・歌集/(2)韻律と写生/(3)現代短歌の悲しみ/(4)流行と不易の間/(5)短歌の可能性/(6)現代短歌と古語/四 短歌の周辺 (1)回想この一冊 『新古今和歌集』/(2)西行と吉野/(3)富士詠の角度と印象/(4)与謝野晶子/(5)山川登美子と小浜の町/(6)山頭火ブームとそのゆくえ/(7)句のない道/五 古典詩論散歩 (1)数奇給へ、すきぬれば歌はよむぞ/(2)今の躰は習ひ難くて、能心得つればよみ安し/(3)詞は古きをしたひ、心は新しきを求め/(4)生得の歌人、生得の上手/(5)する事の難きにあらず、よくする事の難き也/(6)枯野の薄、有明の月/六 古歌逍遙 (1)紀貫之と藤原公任/(2)藤原定家と藤原家隆/(3)二条為世と宗良親王/(4)冷泉為秀と正徹/(5)松永貞徳と木下長嘯子/(6)賀茂真淵と香川景樹/補記/第二章 女歌の論 一 女流の詩人たち/二 女流歌人・女流俳人・女流詩人/三 前衛短歌と女歌/四 女歌のゆくえと男歌/五 現代女流歌人の作品と女歌T/六 いま女歌を論ずるならば/七 再び女歌について/八 おんなうた;女歌とジヨカ;女歌/九 祭の中の短歌/十 体験と造型/十一 『百囀集』と『豹変』/十二 現代女流歌人の作品と女歌U (1)憑かれた韻き 山中智恵子小論/(2)ひそかなる挽歌 富小路禎子小論/(3)美しい枷 安永蕗子小論/(4)いづれおになる女ことばよ 馬場あき子小論/十三 女歌群像―歌集を読む― (1)『潮の位置』 小宮利子/(2)『茴香の蘂』 中村暁子/(3)『草昧記』 百々登美子/(4)『樟の木のうた』 永井陽子/(5)『青夜』 松平盟子/(6)『星刈り』 今野寿美/(7)『不思議なねむり』 井上ありす/(8)『はやりを』河野裕子/(9)『繭月』 清原令子/付「女歌群像」のあとに/補記/第三章 現代短歌・内と外 一 和歌から短歌へ (1)和歌から短歌へ―現代短歌の課題―/(2)小林一三と近代の歌人たち/(3)平成二年 佐美雄が、そして文明が逝く/二 俵万智のもたらしたもの (1)口語と口語脈/(2)魔法の杖―俵万智の世界―/(3)いま短歌がおもしろい/(4)『サラダ記念日』の大衆性―そのもたらす意義について―/(5)歌壇・内と外―『サラダ記念日』と『かぜのてのひら』との間―/三 女歌の論以後 (1)『女歌の論』以後/(2)再び「女歌と男歌」について/四 短歌の現在 (1)「箴言」と「うた」との間/(2)連歌に学ぶもの/(3)短歌の現在/(4)〈老い〉の艶/(5)定型よりの視野/(6)結社と結社雑誌/五 歌集論 (1)歌集論序説/(2)歌集論その一―伊林利子『候鳥記』/(3)歌集論その二―小高賢『家長』/(4)歌集論その三―高野公彦『水行』/(5)歌集論その四―光栄堯夫『夕暮の窓』/(6)歌集論その五―佐藤栄子『こころたんぽぽ』/(7)種も仕掛けもある歌集―村田治男『春秋治男伝』/補記/第四章 その後の私の歌論 一 歌の方位―連歌と現代短歌―/二 叙景歌の復権/三 西の文化・東の文化―現代短歌の問題として―/四 名歌と秀歌―二十世紀の秀歌を論じる前提として―/五 再び馬場あき子論 (1)馬場あき子の都会/(2)古典的な花々を見つめて/(3)作歌の年輪―?から阿古父まで―/六 再び山中智恵子論 古典への傾斜―『斎宮志』を中心に―/七 再び岡井隆論 即興と折句と本説と―『神の仕事場』をめぐって―/八 永井陽子論 (1)永井陽子さんへ/(2)夭折の歌人/(3)伊藤邦子氏宛返信案/(4)短歌とエッセイ―永井陽子の世界―/(5)車座/(6)永井陽子没後のこと/九 自然詠と政治詠を結ぶ糸―田井安曇歌集『弥勒』書評―/十 原田昇の遺詠から/十一 解釈と創作―俵万智著『チョコレート語訳 みだれ髪』―/十二 隠れた名歌集/十三 一貫した主張と切れ味―『私という剣』―/補記/第五章 現代短歌のレトリック 一 現代短歌の動向―歌枕・枕詞・本歌取り―/二 本歌取りの歴史―古典和歌にみる本歌取りのルールとその姿―/三 現代短歌のオノマトペ/四 人名をよみ込む歌/補記/第六章 時代遅れの歌論 一 歌と詞書/二 長歌という歌体/三 地歌の効果/四 近代短歌と現代短歌―斎藤史著『現代短歌入門』の書評によせて―/五 現代短歌の問題―うたと詩の断層から―/六 現代短歌と口語の発想/七 他山の石―歌壇の作品から―/八 現代短歌の問題―連作・詩・愛誦歌―/補記/解説
〈第十二巻 月報〉佐佐木幸綱/櫟原 聰/盛田帝子 

■好評既刊■(価格は税込)
第一巻 文学史 10,500円
第二巻 連歌 12,600円
第三巻 連歌史 9,450円
第四巻 心敬と宗祇 12,600円
第五巻 連歌・俳諧―資料と研究― 9,450円
第六巻 天満宮連歌史 付、法楽連歌ほか 9,450円
第七巻 和歌史 上 14,700円
第八巻 和歌史 下 14,700円
第九巻 近代短歌史 付、歌枕・俳枕 15,225円
第十巻 物語 13,650円
第十一巻 芸能史 15,750円




50017-96.jpg 『継体王朝成立論序説』
住野勉一著
定価7,350円(本体7,000円)
(日本史研究叢刊17)A5・上製函入・345ページ・ISBN978-4-7576-0421-6

六世紀に成立した継体王朝は、日本の古代史上において一つの大きなエポックメーキングとなっている。四世紀五世紀の大和王権が、覇権の基盤を畿内とする事に対して、継体王朝は畿外、即ち継体の本貫地と目される近江と越前を、後背地として成立している。しかも出自は厄介にも、「応神五世の孫」を伝えている。樟葉での即位後も、二十年を経て漸くに、磐余玉穂宮に入京している。異常であり謎である。追い打ちをかけるように磐井の反乱が起こる。その後の継体朝の急変を百済本記はこう伝える。「天皇と太子、皇子が共にみまか;薨る」と。継体の巨大な全貌を得ることは至難の業だが、継体と著者との二十年近い付き合いは、まるで薄ものを剥ぐようにして今、その姿が少しずつではあるが、見え始めている。近江の神名備・三上山では物部氏の影が、北近江では物部氏が和珥氏と親近な関係にあったなど、両氏族の姿が継体と二重写しのように重なるのを、著者は既にして直覚している。

〔内容目次〕まえがき/第一章 継体朝序説―男大迹天皇の出自を求めて― はじめに/第一節 継体天皇の系譜 (一)『記』『紀』による系譜/(二)「上宮記一云」について/(三)忍坂大中姫命と弟姫(衣通郎姫)について/(四)息長氏と和珥氏/(五)若野毛王家一族とその後背勢力/第二節 継体天皇と物部氏 (一)大和東南部と摂津の三嶋に介在する銅鐸/(二)大和の国魂を司る物部氏/(三)鍛冶集団と物部氏・息長氏/(四)天皇親操斧鉞/むすび/第二章 近江国の物部氏―式内社にみる近淡海の古代氏族― はじめに―継体天皇の出自に関わる息長氏について―/第一節 近江国の神々 (一)突出する式内社一五五座/(二)天つ神・国つ神ということ/(三)湖西の神T(滋賀郡)/(四)湖南の神(栗太郡・野洲郡・甲賀郡)/(五)湖東の神(蒲生郡・神崎郡・愛知郡・犬上郡)/(六)湖北の神(坂田郡・浅井郡・伊香郡)/(七)湖西の神U(高島郡)/第二節 野洲川の流域について (一)饒速日命の系譜/(二)銅鐸・銅矛のこと/第三節 姉川の流域について (一)姉川の南側地域―坂田郡/(二)姉川の北側地域―浅井郡と伊香郡/第四節 むすびにかえて (一)天之御影神の女息長水依比売/(二)野洲川と毛乃倍郷/(三)中臣氏と物部氏、和珥氏と物部氏/第三章 石衝別王者羽咋君三尾君之祖―初期大和政権と越前に関する一試論― はじめに/第一節 三尾氏の本貫地/第二節 石衝別王と三尾氏の磐城別/第三節 伊波都久和希の系譜と乎獲居臣の系譜/第四節 三尾氏之始祖ということ/第五節 三国坂井県ということ/第六節 纏向型前方後円墳の語るもの/第七節 皇族将軍イハツクワケ/むすび/第四章 継体天皇と樟葉宮 はじめに/第一節 山背国綴喜郡の息長∴齣ーと和珥氏/第二節 河内国茨田郡の茨田氏と河内馬飼氏/第三節 茨田勝氏について/むすび/第五章 弟国(乙訓)小考―継体天皇の弟国宮をめぐって― はじめに/第一節 丹波国と弟国/第二節 弟国の成り立ち/第三節 出現期の古墳と乙訓地域/第四節 元稲荷古墳と向日神と/第五節 古代乙訓郡の人々(その一)/第六節 古代乙訓郡の人々(その二)/第七節 継体天皇の弟国宮と巨勢氏・高橋公氏/むすび/第六章 御陵者、三嶋之藍御陵也―継体天皇とその奥津城に関する一試考― はじめに/第一節 太田茶臼山古墳と今城塚古墳について/第二節 応神天皇五世孫について/第三節 「上宮記一云」について/第四節 応神一世孫〜五世孫の出自について/第五節 闘鶏国造と忍坂大中姫/第六節 凡河内氏と三島氏の抗争/むすび/初出一覧/索引/後記

■関連書■(価格は税込)
『継体天皇と古代の王権』 6,300円
『継体大王とその時代』 2,415円




24160-96.jpg 『文学史の古今和歌集』
森 正人・鈴木 元編
定価3,360円(本体3,200円)
(和泉選書160)四六上製・269ページ・ISBN978-4-7576-0418-6

 古今和歌集とその享受に関する研究入門書。細川幽斎ゆかりの本を多数蔵する永青文庫の地で催された「古今和歌集1100年 熊本フォーラム」の成果である。
古今和歌集は、最初の勅撰和歌集として成立した延喜5年(905)より、歌集の規範となり、文学のみならず文化の源泉であり続けた。古今集は、どのような文学伝統を継承し、いかなる言葉の世界を織りなしているのか。また、どのように読み継がれ、享受され、古典となり得たのか。古今集のなかの文学史、文学史のなかの古今集、文学史を担い、文学史を作ってきた古今集、すなわち文学史としての古今和歌集をテーマとして、九人の研究者が、それぞれの視点から新見を交えて学術的水準を保ちつつ、平易に説き明かす。


〔内容目次〕口絵/序章/第一章 『古今和歌集』の世界―生動する歌ことば― はじめに/一 『古今集』の「雁」の歌の諸相/二 〈景物の組合せ〉―万葉から古今へ―/三 〈雁の見立て〉―『古今集』的表現の展開―/四 歌ことばの連鎖 鈴木宏子第二章 『萬葉』から『古今』へ―国風暗黒時代をめぐる一つの解釈― 一 『萬葉』と『古今』とのあいだ/二 「国風暗黒時代」の範囲/三 巨視的に見た「国風暗黒時代」 山ア健司第三章 『古今集』前夜―『新撰万葉集』の試みと蹉跌― 一 はじめに/二 『古今和歌集』というもの/三 『新撰万葉集』序文とその実際/四 『新撰万葉集』の意義 青蝸イ志第四章 『古今和歌集』の撰集―女性歌人伊勢の歌はなぜ選ばれたのか― 一 課題の所在/二 『古今集』入集へ、伊勢の生きた道/三 醍醐天皇はなぜ伊勢の家集を召したか/四 まとめ 高野晴代第五章 屏風絵と屏風歌と物語 はじめに/一 『古今和歌集』における屏風の絵と歌/二 屏風の歌あるいは屏風歌の詠法/三 屏風絵の鑑賞法と屏風歌の機能/四 屏風絵と物語 森 正人第六章 引歌と本歌取り―「古典」としての『古今集』― 一 「闇のうつつ」の歌/二 引歌の技法/三 本歌取り(1)―式子内親王―/四 本歌取り(2)―藤原定家―/五 本歌取り(3)―頓阿―/六 おわりに 浅田 徹第七章 古今伝授とは何か はじめに/一 伝授の始発/二 伝授の展開/三 宗祇とその周辺/四 三条西家の伝授そして幽斎へ/おわりに 鈴木 元第八章 近世堂上派の『古今集』享受―萩原宗固を中心に― はじめに/一 研究状況の概略/二 歌人・歌学者萩原宗固/三 『古今集』全体の受け止め方/四 注釈の諸相―『古今和歌集抄』と『もずのくさぐき』―/五 注釈の諸相―『宗固随筆』―/おわりに 久保田啓一第九章 永青文庫の『古今集』資料 はじめに/書誌的事項/一 『伝心抄』との関係について/二 二条流古今集注との関係について/三 傍流の説(1)―『三流抄』との関わり―/四 傍流の説(2)―『毘沙門堂本古今集注』との関係―/五 堂光院流の注との関係/むすび コ岡 涼/『古今和歌集』参考文献目録 竹嶋麻衣・山ア健司/人名・書名・古今和歌集和歌索引/あとがき



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