新刊案内(07年6月)



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『太宰治研究15』
山内祥史編
定価4,725円(本体4,500円)
A5上製・217ページ・ISBN978-4-7576-0419-3

「メリイクリスマス」から「酒の追憶」まで、戦後上京した直後の太宰治によって執筆され発表された作品についての論考を特輯。

【内容目次】〈作品論特輯〉「メリイクリスマス」から「酒の追憶」まで
[作品論]
去勢された唖(わら)い―太宰治「メリイクリスマス」論 石川 巧/「ヴィヨンの妻」の周辺 柏木隆雄/「父」論 坂根俊英/太宰治「女神」小論―帝国の亡霊は消滅したか 菅 聡子/「朝」 感応的(センシティブ)なテクスト 二瓶浩明/「犯人」の言葉 斎藤理生/二重の「女装」―「饗応夫人」論 飯田祐子/太宰治「酒の追憶」論―その演戯性について― 遠藤伸治
「富嶽百景」論 安藤 宏
[資料紹介]
太宰治ビブリオグラフィー 研究参考書 二〇〇二〜二〇〇四 山内祥史
[作家論]
石川淳と太宰治―「聖書」の活用から見えるもの 山口俊雄/太宰治と聖書―一九四八年― 奥野政元
[作品評釈]
「葉」評釈(二)―アイロニーとフィクション― 中村三春/「走れメロス」評釈(一) 近藤周吾
編輯後記

好評既刊(価格は税込)
第一輯〈特集・『晩年』〉 2625円
第二輯〈作品論特集・『断崖の錯覚』から『燈籠』まで〉 2957円
第三輯〈特輯・太宰治の思い出〉 3568円
第四輯〈作品論特輯・『I can speak』から『座興に非ず』まで〉 5250円
第五輯〈作品論特輯・『畜犬談』から『女人訓戒』まで〉 4200円
第六輯〈作品論特輯・『駈込み訴へ』から『乞食学生』まで〉 5250円
第七輯〈作品論特輯・『東京八景』から『誰』まで〉 5250円
第八輯〈作品論特輯・『十二月八日』から『作家の手帖』まで〉 5250円
第九輯〈作品論特輯・『道化の華』から『花吹雪』まで〉 5250円
第一〇輯〈作品論特輯・『最後の太閤』から『学生群』まで〉 4725円
第一一輯〈作品論特輯・『新釈諸国噺』〉 5250円
第一二輯〈作品論特輯・『散華』から『お伽草紙』まで〉 5250円
第一三輯〈作品論特輯・『パンドラの匣』から『苦悩の年鑑』まで〉 5250円
第一四輯〈作品論特輯・『チヤンス』から『トカトントン』まで〉 5250円




23364.jpg 『方言の論理 ―方言にひもとく日本語史―
神部宏泰著
定価8,925円(本体8,500円)
(研究叢書364)A5上製・253ページ・ISBN978-4-7576-0417-9

 方言は、基本的には、地域の風土と生活が生んだことばである。たしかに、時と共に、生活をとりまく環境は変化してきた。その流れに従いながらも、根幹は容易に揺るがないのが方言である。いわば、方言には方言の主体性があり、伝統の生活を支えた強靭さがある。その深淵に根ざしながら、なお現前の共時世界に展開する方言の存在原理を、本書では「方言の論理」と呼ぼうとしている。
 方言の論理は、また史的論理とも言うことができる。伝統の生活と共に推移する方言には、その流れに身を託した人びとの、折りおりの息づかいがよく表れている。同時に、時を生きる言語盛衰の自然法則も如実である。この方言に認められる論理は、史的論理に他ならない。いわば、この方言世界に、日本語の変遷をひもとくことは、十分に理のあることである。視点をかえれば、これこそ生きた日本語史と言うことができようか。方言の論理の討究は日本語の史的確認にもつながる。

【内容目次】

まえがき/第1章 「れる・られる」敬語の変遷 はじめに/一、伝播の時期 1.第1次波/2.第2次波/3.第3次波/二、第1次分布事象の生態と特性 1.特殊慣用形式/2.親愛語化・身内敬語化・卑語化/3.四段化傾向/4.命令形の問題/三、第2次分布事象の生態と特性 1.新来敬語としての「れる・られる」/2.命令形を持つ備前域/3.命令形を持つ越中域/4.命令形存立の問題/四、第3次分布事象の生態と特性/結び/第2章 敬語命令形の諸問題 はじめに/一、命令形の特性/二、敬語命令形の生態 1.敬語命令形の孤存 (1)熊本県下の「ナッセ(ナッシェ)」/(2)鹿児島県下・他の「ヤレ」/(3)山口県下の「サイ」(「サン」)/(4)山陽・近畿の「なはれ」/(5)山陽の「サンセ」/(6)四国瀬戸内海側・他の「マセ」/(7)瀬戸内海真鍋島方言の敬語命令形/(8)敬語命令形の新展開/2.敬語命令形の欠如/三、敬語命令形残存・孤存の理/四、補述/結び/第3章 動詞否定形の慣用 はじめに/一、動詞否定形の性格/二、動詞否定形の生態と慣用 1.九州方言に見られる慣用法 (1)ノサン/(2)シトメン・モテン・オコナエン/(3)デケン/(4)ヤッセン/(5)不可能法/2.中国方言に見られる慣用法 (1)イケン/(2)ヤレン/(3)オエン/(4)アバカン/3.近畿方言に見られる慣用法 (1)アカン/(2)イカン/4.中部方言に見られる慣用法/5.東北方言に見られる慣用法 (1)ワガンネ/(2)マイネ/三、動詞否定形の慣用化総括/結び/第4章 形容詞変遷上の旧形式と新形式 はじめに/一、「サ語尾」の形容詞/二、「イ語尾」の古形容詞/三、「カ語尾」の形容詞・形容動詞 1.「カ語尾」形容詞/2.「カ語尾」形容動詞/四、「イ語尾」の新形容詞/結び/第5章 疑問表現の特殊慣用形式 はじめに/一、特殊疑問形式と問題の所在/二、特殊疑問表現の実際 1.活用語の立つ特殊疑問形式/2.「ナラ」の立つ特殊疑問形式/三、特殊疑問形式の成立/四、現行の問いかけの「ヤ」/結び/第6章 応答表現小考 はじめに/一、感声的応答語/二、転成的応答語/結び/第7章 離別表現の一態 はじめに/一、「〜うば」形式 1.ゴザイマッシュー/2.ソンナロ・ソンナラ/3.アロ/二、「さらば・されば」形式 1.サンバ/2.アイバ/三、特殊形式 1.ソイギー/2.ソントキャー/結び/第8章 断定助動詞の消長 はじめに/一、断定助動詞の成立と分布/二、断定助動詞の活用形とその推移 1.ジャ(ヤ)←→ダッタ・ダロー/2.ジャ(チャ)←→ヤッタ・ヤロ/3.ダ←→ジャッタ・ジャロー/三、衰退断定助動詞の局限化/四、断定助動詞の文末詞化 1.「ダ」文末詞/2.「ジャ」文末詞/3.「ジャ」のかかわる文末詞/4.「ヤ」のかかわる文末詞/5.文末詞「バイ」「タイ」の成立/五、断定助動詞の応辞化/結び/第9章 接続助詞の年輪 はじめに/一、確定順接形式 1.「ケー」類について (1)「ケー」類/(2)実態/(3)出自/(4)已然形+ば/(5)順接・逆接の形式/(6)「ケー」類分布の発進地/2.「さかい」について/3.「で」について/4.「ケー」類分布領域内の異事象 (1)「カラ」類/(2)「セン」類/二、確定逆接形式 1.「けれども」について/2.「ども」について/3.「ばってん」について/結び/第10章 方言事象の衰退と転成 はじめに/一、転成の文末成分 1.「われ」系文末詞/2.「あなた」系文末詞/3.「だ」系文末詞/二、転成の間投成分 1.「それ」系間投詞/2.「これ」系間投詞/3.「あなた」系間投詞/4.「見よ」系間投詞/三、転成の感動成分 1.「さりとて」系感動詞/2.「されば」系感動詞/3.「さらば」系感動詞/4.「さらうば」系感動詞/結び/第11章 特殊発音の史的背景 はじめに/一、「テ」頭子音の口蓋化 1.「チョル」の成立/2.助詞「テ」の破擦音化/二、ザ行音のダ行音化/三、破擦音[dzu]の痕跡―推量「うず」の「ヅ」―/結び/第12章 方言に生きる古語・特色語 はじめに/一、暮れどき 1.バンゲー(晩景)/2.ユーベ・ユンベ(昨夜・夕べ)・ヨーサ(夜)/3.ケーサ(今夜)/二、消滅する 1.ミテル(なくなる・満てる)/2.ノーナル(なくなる)/三、腐る 1.スエル(腐る・饐ゆ)/2.アマル(腐る・余る)/3.クミル(変質する)/四、痛む 1.ハシル(痛む・走る)/2.ウバル(痛む・膿腫る)/3.ニガル(痛む・苦る)/4.シブル(痛む・渋る)/五、吐く 1.エズク(もどす・嘔吐く)/2.アゲル(もどす・吐く)/3.タグル(咳く・吐〈たぐ〉る)/4.ヒル(放る)/六、感覚 1.カラェー(鹹い・鹹し)・カラェー(辛い・辛し)/2.アマェー(甘い・甘し)/3.スイー(酢っぱい・酢い・酢し)/4.カイー(痒い・痒し)/(補)形容詞の形成に関する一問題/七、心情 1.チョーテー・キョーテー(恐ろしい・気疎し)/2.ハグイー・ハガイー(じれったい・歯痒し)/3.ヨダケー(おっくうだ・よだけし)/4.ケナリー(けなるい・異なり)/八、状態 1.ジリー(じるい・しるし)/2.チーケー(露っぽい・露けし)/3.ヒズラシー(まばゆい・日辛し)/4.ナリー(平らな・緩〈なる〉し)/九、醜ぎり/結び/付章 生活のことばと文化 まえがき/はじめに/一、風土と文化 1.風土とことば・風土と文化/2.沖縄の自然/3.自然と文化/4.祈りの文化/二、方言社会の形成と特性 1.方言社会の形成とその要因/2.地域社会言語としての日本語の特性/3.方言社会の内在律/三、方言と生活語 1.方言とその特性/2.生活語としての方言/3.人間存在と生活語/四、生活語の発展―生活語文化の創造へ― 1.生活語の世界/2.文化を育む精神とことば/3.ことばの生活の発展/あとがき/索引

好評既刊(価格は税込)
九州方言の表現論的研究 13,650円
国語方言の生成と展開 10,500円
近畿西部方言の生活語学的研究 11,550円
日本語方言の表現法 11,550円
方言研究ハンドブック 1,890円




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『大坂・近畿の城と町』
懐徳堂記念会編
定価2,625円(本体2,500円)
(懐徳堂ライブラリー7)四六上製・171ページ・ISBN978-4-7576-0415-5

 本書『大坂・近畿の城と町』は、平成13(2001)年5月に開催され、好評を博した第101回懐徳堂春季講座で行われた講演に基づいて編集されたものである。ここでは、摂河泉の中世山城や寺内町、さらには大坂城下町の制度や構造に焦点を当てている。本書の各章は、大坂・近畿の城や町、またその運営制度などの分野で日本史学を代表する城・城下町・寺内町の名だたる4人の研究者がわかりやすく解説した力作ぞろいで、現代風に言えば、町と城の建造環境からガバナンスまでの枠組みが、この大坂・近畿で創造されてきた様相に焦点を当てている。本書に収録されているのは手堅く、かつ斬新な視点からの研究であり、歴史学的研究の枠を超えている、という評価も可能である。「大坂・近畿ブランド」とも言うべき歴史的な城と町の実像とそれをめぐる諸制度から、人は本書を通じて多くのことを学び取り、また現代の「大阪ブランド」を考える上でも大いに刺激を受けるであろう。

【内容目次】
はじめに/第一章 摂河泉の中世城郭 村田修三/第二章 寺内町と城下町―戦国社会の達成と継承― 仁木 宏/第三章 江戸時代の大坂城―どのようにして城は維持されたのか― 村田路人/第四章 大坂城と城下町大坂―豊臣から徳川へ― 北川 央

懐徳堂ライブラリー 好評既刊(価格は税込)
道と巡礼 心を旅するひとびと 品切
批評の現在 哲学・文学・演劇・音楽・美術 2,940円
異邦人の見た近代日本 2,730円
生と死の文化史 2,415円
中国四大奇書の世界 『西遊記』『三国志演義』『水滸伝』『金瓶梅』を語る 2,415円
懐徳堂知識人の学問と生 生きることと知ること 2,625円



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