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『二条院讃岐全歌注釈』
小田 剛著
定価15,750円(本体15,000円)
(研究叢書368)A5・上製函入・581ページ・ISBN978-4-7576-0431-5

《式子、守覚、小侍従に続く新古今歌人全歌注釈シリーズ第四弾》
小侍従、殷富門院大輔らと並称される「沖の石の讃岐」の全歌注釈。著者の前著『小侍従全歌注釈』同様、「本文」、「校異」、「語注」、「(口語)訳」、「本歌・本説」、「補説・参考事項・参考歌・類歌」の順に配列し、各歌の流れ・変化・移り変わり″にも留意して注を施す。対象歌は重出歌4首や他人の歌11首も含めて、362首。おおむね、前著の方法を踏襲。
 定家、西行らの巨峰に続く、第二グループの歌人ともいえる、これら小侍従や讃岐の歌を解明することによって、広い視点からの新古今(歌人・時代)研究が、さらに進捗し、新古今世界の本質や全容が、より明確となっていくことが期待される。次回は定家の百首歌、五十首歌の予定。

〔内容目次〕凡例(含、参考文献)/二条院讃岐集 1〜98 (春1〜21(他人2首=7、10)・21首/夏22〜37(0)+94、95、96、98・20首/秋38〜45・8首/冬46〜50・5首/恋51〜72(2首=65、68)+97・23首/雑73〜93(6首=77、81、85、86、90、93)・21首、 計98首(うち他人10首)
撰集入歌 99〜167 (99〜155・57首、桃園文庫本/156、157・2首、東大本/158〜162・5首、掬翠本/163〜167・5首、「勅撰集に入るものの内、上に洩れた歌」(古典文庫)、 計69首(うち他人1首=141))/
〔他〕 168〜359 D176民部卿家歌合〈建久六年〉 168、169(2首)/C31正治初度百首 170〜253(84首〈他出16首〉)/D179院当座歌合〈正治二年九月〉 254〜256(3首)/D197千五百番歌合 257〜326(70首〈他出30首〉)/D188和歌所影供歌合〈建仁元年八月〉 327〜332(6首)/D189撰歌合〈建仁元年八月十五日〉 333〜336(4首)/D399源家長日記 337(1首)/I58内裏歌合〈建暦三年八月七日〉 338〜340(3首)/D213内裏百番歌合〈建保四年〉 341〜348(8首)▽(補遺)A12月詣和歌集 349(1首)/A15万代和歌集 350、351(2首)/E20拾遺風体和歌集 352(1首)/D182石清水若宮歌合〈正治二年〉 353〜357(5首)/D223時代不同歌合 358(1首)/聞書全集 359(1首)/I176言葉和歌集 360〜362(3首)/E20拾遺風体和歌集 363(1首) 以上、363首のうち、讃岐352首(重出4首、99=53、146=55、157=103、159=145を含む)、他人11首である。
解説 一、生涯(含、歌風)/二、諸本、伝本/三、同時代及び後世の評/讃岐年譜/讃岐歌一覧/勅撰、私撰集 収載歌一覧
索引 凡例/全歌自立語総索引/五句(各句)索引/歌題索引/詞書主要語句索引

■好評既刊■(価格は税込)
『式子内親王全歌注釈』 小田 剛著 定価15,750
『守覚法親王全歌注釈』 小田 剛著 定価11,550円
『小侍従全歌注釈』   小田 剛著 定価18,900円 




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『武将誹諧師徳元新攷』
安藤武彦著
定価10,500円(本体10,000円)
(研究叢書370)A5・上製函入・285ページ・口絵カラー4ページ・ISBN978-4-7576-0434-6

《徳元誹諧最新攷》
「在世中の徳元の画像からは、彼が実は、過ぎにし四十二歳の秋に岐阜城攻防戦に敗亡、長良川を渡河、遠く若狭国へと亡命する若き日の痛みを秘め続けてきた、とは思えないくらい艶やかさが見られよう。栄光の日々に対する回想の誹諧、桃山文化へのいわば“ベル・エポック”の時代をなつかしむ誹風であったろう。織豊期から江戸初頭に至る歴史の転換期にしなやかに生きぬいた徳元の人と誹諧にこそ、だから著者にとっては魅力的なのである」と語る著者の大著『斎藤徳元研究』に続く徳元誹諧最新攷。

〔内容目次〕第一部 徳元誹諧新攷 武将誹諧師徳元伝新攷 1.改稿「略伝と研究史」/2.架蔵徳元文学書誌解題/3.粋の誹諧師斎藤徳元老/徳元誹諧鑑賞プロローグ/徳元作「薬種之誹諧」と施薬院全宗・斎藤守三をめぐる/武将誹諧師徳元よ/京極忠高宛、細川忠利の書状をめぐって―忠高像と小姓衆徳元像を追いながら―/研究補遺  1.「一子出家九族天に生ず」考―斎藤道三の遺言状と徳元―/2.関梅龍寺の夬雲と徳元の刀銘誹諧/3.昌琢・徳元と金剛般若経の最終章/4.謾考 徳元作「高野道の記」あれこれ―織田秀信の歿年月日について―/5.謾考 徳元作「高野道の記」あれこれ―高野山から吉野勝手の宮へ―/6.徳元第五書簡の出現―歳旦吟「春立や」成立の経緯―/7.徳元の若狭在住期と重頼短冊/8.後裔からの手紙/9.『塵塚誹諧集』の伝来補訂/徳元の誹諧を読む 1.前句付「そろはぬ物ぞよりあひにける」の作者考―徳川秀忠か、『塵塚誹諧集』下巻所収句―/2.漉くや紙屋の徳元句/3.徳元や掘り出て「くわゐ」の句/4.徳元句と「海鼠腸」/5.徳元の「桐の葉も」句鑑賞/6.徳元の連句を読む/第二部 連誹史逍遥  豊国連歌宗匠昌琢をめぐって/慶長十八年の昌琢発句「賦何路連歌」/過眼昌琢ほか、資料/脇坂安元の付句「獨みる月」/堀内雲皷伝 覚え書/浦川冨天研究 1.伝記新考/2.『諧歌景天集』覚え書/浅見田鶴樹の生年/古書礼賛―宋屋の短冊など―/初秋の候/書評 大礒義雄先生著『蕪村・一茶その周辺』/豊太閤の「鯨一折云々」の書状/仮名草子作品の解題三種 1.小倉物語/2.花の縁物語/3.花の名残/第三部 美濃貞門ほか 美濃貞門概略/岡田将監善政誹諧資料―美濃貞門岡田満足伝―/明暦前後における東濃久々利の誹壇について―千村氏一族の誹諧―/寛文期の東濃久々利誹壇/櫟原君里編『しろね塚』抄録/地方誹諧史余録―東美濃釜戸宿の誹人安藤松軒宛、加賀千代尼書簡など―/誹諧史研究余録―東美濃釜戸誹書『涼み塚』入手をめぐって―/第四部 影印 堀内雲皷撰『花圃』半紙本一冊/初出一覧/あとがきにかえて―異色の自分史―

■好評既刊■(価格は税込)
『斎藤徳元研究』 安藤武彦著 定価36,750円 (二分冊・分売不可)




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《島尾敏雄・生誕九十周年を記念して》
『島尾紀  島尾敏雄文学の一背景
寺内邦夫著
定価2,940円(本体2,800円)
(和泉選書161)四六・上製・373ページ・口絵2ページ・ISBN978-4-7576-0426-1
日本図書館協会選定図書

《証言・島尾敏雄》
本作品は、太平洋戦争時年少兵として従軍し、日本の戦後の変転激動のさ中にも、島尾敏雄を師と仰ぎつつ、不撓の精神で生き抜いた心の中を流れるドラマでもあり、証言でもある。

肉筆原稿掲載・・・「五十年目の昭五会会報」 島尾敏雄
             
「神戸と島尾敏雄のえにし」 島尾ミホ
寄稿・・・・・・・・・・「文化会館時代のぼくのおとうさん」 島尾伸三
島尾家の提供を初めとして、貴重な写真・資料を30余収録。

本書は島尾敏雄文学に関する資料と知識とを纏め、島尾文学周辺の事実と真実が、各所に散りばめられ、それは読む者に改めて島尾文学再評価の心地よい展望を与えてくれる。また研究者だけでなく、広く島尾敏雄に関心を持つ人にとって教わる点が多い。「島尾敏雄と大阪」は、戦中戦後の伊東静雄を中心とする大阪の作家人間模様を描いて圧巻であり、島尾敏雄や庄野潤三、三島由紀夫、富士正晴など文学仲間の連環は、相互の批評を通しての熾烈な人物像が面白くえがかれ、戦中戦後の大阪文学環境に視座を据え、よく資料を検証して比較考察している。また、島尾の人生の光や闇を、文学作品の背景や裏面を剔抉するがごとく、丁度蜘蛛が糸で丁寧に網目を紡ぎ、仕掛けをして、そこにかかる獲物を巧みにさばいていく手口に似ており、その文章技は従来の研究手法にない実証性に満ち、究明すべき問題は飽くなき追究をする。そして不明なものは、今後の課題として後輩に示唆を与え問題提起をする。これも筆者が島尾敏雄に学んだからであろうか。
(「生誕九十周年記念『島尾紀』刊行によせて」 島尾文学研究会代表・甲南大学文学部教授 高阪 薫

〔内容目次〕『島尾紀』に寄せて 阪 薫はじめに―島尾の残党/「島尾紀」の表記法について
九州大学最後の夏休み―繰り上げ卒業・予備学生への道― はじめに―「卒業論文」『幼年記』出立/一 島尾敏雄 予備学生出願 博多 昭和十八年(一九四三)七月六日(火)/二 庄野の帰省を見送る 博多 昭和十八年(一九四三)七月九日(金)/三 庄野、島尾宅訪問 神戸 昭和十八年(一九四三)八月十四日(土)/四 堺の伊東静雄宅訪問 神戸 昭和十八年(一九四三)八月十七日(火)/五 島尾・庄野、門司行急行列車同乗 神戸→博多 昭和十八年(一九四三)八月十九日(木)/六 九州帝国大学 島尾敏雄・卒業論文 博多 昭和十八年(一九四三)八月/七 島尾敏雄自家版『幼年記』刊行 博多 昭和十八年(一九四三)/八 シナ学の送別会 博多 昭和十八年(一九四三)九月三日(金)/九 島尾壮行会 博多 昭和十八年(一九四三)九月四日(土)/十 島尾出立 博多→神戸 昭和十八年(一九四三)九月五日(日)/補注
掌編『はまべのうた』到来記 はじめに/一 作品『はまべのうた』について/二 作品『はまべのうた』の背景 (1)島尾海軍中尉について/(2)作品「はまべのうた」をミホに捧げる/(3)昭和二十年(一九四五)六月四日のこと/(4)N海軍中尉に手稿を託す/三 「N中尉」をさがし求めて (1)島尾敏雄「戦中日記」の発掘/(2)N中尉と巡りあえて/(3)島尾中尉の復員/四 掌編『はまべのうた』と短歌 (1)サブタイトルの変遷/(2)差し替えの持つ意味/五 島尾敏雄の戦記文学 (1)『はまべのうた』をめぐる諸論/(2)新世代の島尾敏雄論/(3)特攻隊長時代の島尾の回想/(4)『はまべのうた』と『死の棘』/おわりに
島尾マヤさんの葬送 (1)なみのうえ/(2)みこころ教会/(3)ミサ/(4)生誕地神戸でのマヤさん/(5)家庭の事情@/(6)家庭の事情A/(7)家庭の事情B/(8)家庭の事情C/(9)鹿児島湾のあたり
島尾敏雄に導かれて南島めぐり 一 奄美請島だより はじめに/(1)往路(名瀬→古仁屋→請島・請阿室)/(2)請阿室集落より池地まで歩く/(3)船旅帰路(池地港→請阿室→古仁屋港まで)/(4)古仁屋より名瀬までバス/資料/二 奄美徳之島への船旅 はじめに/(1)名瀬港より古仁屋港まで海路 平成十五年三月 晴/(2)奄美・古仁屋港より徳之島・平土野港まで海路/(3)天城町(平土野港)より亀津町(亀徳港)までバス旅行/(4)亀徳港より名瀬港まで海路/三 「徳之島航海記」への一考察  資料
島尾敏雄と大阪―文学仲間との連環 伊東静雄・庄野潤三・富士正晴・三島由紀夫たちと― はじめに/一 戦前期の大阪における島尾敏雄 (1)大阪YMCA高等予備校に通う(十八歳)/(2)九州帝大法文学部学生時代(二十三―二十六歳)/(3)海軍時代(二十六―二十八歳)/(4)伊東静雄を巡る文人たち/(5)伊東静雄の影響/(6)伊東静雄と富士正晴/(7)三島由紀夫の徴兵検査と入隊検査/(8)島尾敏雄の詩と伊東静雄の詩/(9)島尾敏雄の詩に付けられた短歌/二 戦後期の文学仲間の連環 (1)伊東静雄(四十歳)の「日記」昭和二十年八月二十八日/(2)昭和二十年大阪に出向く島尾敏雄(二十八歳)/(3)同人誌『光耀』の出発/(4)富士正晴の大陸戦線よりの帰還/(5)日本デモクラシー協会のこと/(6)『VIKING』創刊のころ―昭和二十二年(一九四七)/(7)島尾敏雄とミホの婚姻(昭和二十一年三月十日)と伊東静雄訪問/(8)北余部の伊東静雄訪問/(9)富士正晴の登場/(10)開高健と谷沢永一が島尾敏雄をおとずれる/(11)島尾敏雄と富士正晴とヴァイキングクラブとの交流/(12)富士正晴と三島由紀夫の場合/(13)島尾敏雄と三島由紀夫のえにし/(14)富士正晴のみた庄野潤三と島尾敏雄/(15)ヴァイキング解散を島尾が唱え、やがて離れる/(16)伊東静雄の死去/(17)島尾一家の東京・小岩への進出/(18)大阪駅頭の別れ
島尾敏雄と東北とのえにし―島尾敏雄の恩師・佐藤二郎先生(山形師範)と神戸小学校クラス会・昭五会との交流について― はじめに/一 佐藤二郎先生のこと (1)昭和天皇の侍従が視察/(2)佐藤先生の回想記/(3)中等学校への進学/(4)島尾敏雄の進学準備/(5)筒井小学校退職のいきさつ/(6)終戦前後/(7)開拓地周辺/(8)佐藤二郎先生の妻コウ先生/(9)開拓の苦労/二 昭五会 (1)神戸小学校への転入/(2)『あけぼの』命名の志すもの/(3)同級生・炭竈達朗の《永遠の友》と題する回想録『あけぼの』第三号/(4)自家出版のいとなみ/(5)島尾敏雄「私の中の神戸」より/(6)神戸新聞 昭和二十五年(一九五〇)三月二十日号掲載記事/(7)佐藤先生の英雄待望教育/(8)佐藤先生神戸校招聘余談/(9)島尾敏雄夫人ミホ氏の回想「会員の命の存する限り」『あけぼの』第三号より/おわりに/補記
シルク貿易の父島尾四郎とその家族たち 一 桑・繭・生糸・羽二重について (1)はじめに/(2)輸出絹織物売込商について/(3)繭・生糸についての概略/(4)父親島尾四郎と川俣伝説/二 島尾商店の横浜時代 (1)はじめに/(2)小野一三九商店/(3)丁稚/(4)独立後の島尾商店と家族/(5)関東大震災おこる/三 島尾商店の神戸時代・前期―終戦の昭和二十年八月十五日ごろまで― (1)島尾四郎神戸へ単身赴任のこと/(2)横浜より神戸へ移住/(3)関東大震災前後のシルク輸出業界について/(4)インド繊維貿易商人について/(5)神戸・西灘村に居をかまえる/(6)神戸市葺合区八幡通に転居/(7)レター事件/(8)戦時体制に伴う輸出絹業の休止/(9)神戸市灘区篠原北町へ移住/(10)家族の消息/四 島尾商店の神戸時代・後期 (1)終戦後/(2)島尾家の動静/(3)敏雄の就職と離職/(4)島尾四郎功労賞をうける/(5)嫁ミホとの間柄/(6)四郎の晩年

 五十年目の昭五会会報 島尾敏雄

 神戸と島尾敏雄のえにし 島尾ミホ

 文化会館時代のぼくのおとうさん 島尾伸三

『島尾紀』参考文献目録/参考資料検索機関/初出一覧
あとがき―敗残の哀しみ

■好評既刊■(価格は税込)
『南島へ南島から 島尾敏雄研究』 阪薫・西尾宣明編  定価2,625円




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『鉄道 関西近代のマトリクス
日本近代文学会関西支部編
定価945円(本体900円)
(いずみブックレット1)A5・並製・64ページ・ISBN978-4-7576-0437-7

《鉄道と文学のコラボレーション》
 本書は、2007年6月9日に大阪大学で行われた日本近代文学会関西支部春季大会での成果を収める。248名が埋め尽くした会場での、熱気に満ちあふれたシンポジウムの全貌をお届けする。     
関西の鉄道網の発達は、文化の移動をもたらし、空間の配置、時間の感覚、そこに生きる人々の経験を劇的に変えた。関西鉄道のマトリクス(基盤・母型・回路)が、関西という土地の近代をどのように創りあげたのか、そしてそれらは関西の文化にいかなる影響を与え、文学はそうした鉄道のもたらした近代といかなる関係を取り結んできたのかを追求する。3人のパネリストの「報告内容」、「質疑応答の報告と展望」などを収載し、可能な限り、シンポジウムの内容を再現した。鉄道と文学の交差路から浮かびあがる様々な諸相から、新たな問題を感じて頂ければ幸いである。

〔内容目次〕刊行の挨拶 太田 登/企画のことば―鉄道は文学に何を運んだか― 日比嘉高・天野勝重/蒼井雄「船富家の惨劇」の時刻表トリック 浦谷一弘/関西の鉄道と泉鏡花 田中励儀/「関西」と「鉄道」のディスポジション―横光利一の場合― 田口律男/関西私鉄をめぐる断想―三人のご報告を拝聴して― 原 武史/企画を終えて―質疑応答の報告と展望― 天野勝重・日高佳紀・日比嘉高/あとがき 増田周子




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『日本音楽史叢』
福島和夫著
定価14,700円(本体14,000円)
A5・上製函入・761ページ・ISBN978-4-7576-0432-2
日本図書館協会選定図書

《日本音楽史研究の礎》
 日本音楽史は、日本文学史、日本美術史等の隣接諸学とともに日本文化史を構成する重要で不可欠、且つ広大な研究分野である。しかし日本音楽史研究はこの半世紀は低迷状態にあり、日本音楽の研究の主流は音楽民族学によって占められてきた。
 本書は、1963年以来、文献を中心とする音楽史料の組織的収集とその調査研究に携わってきた著者の論考30篇(1972〜2003)を収載する。【構成】平安・鎌倉時代の音楽とその継承(1〜19)。文献史料群の概観・考察(20〜25)、うち楽譜印刷(22)は世界最古の印刷楽譜文明四年(1472)刊〔声明集〕を含む。以下、礼楽思想(26)、音楽教育史(27)、音楽史学方法論(28)、研究史(29)、『五重十操記』校異(30)。

〔内容目次〕一 序説 中世における管絃歌舞/二 新撰横笛譜序文並びに貞保親王 私考/三 博雅三位小考/四 『神楽譜笛譜残巻』解題/五 「花厳会楽人次第」史料覚書/六 藤原季通考 翻刻 藤原季通撰『箏譜』序並びに跋/七 〔音楽相承系図集〕考 翻刻/八 『楽人補任』とその逸文について/九 貞永元年楽人交名「将軍家注進位階」について/十 狛近真の臨終と順良房聖宣/十一 朗詠譜「経ニハ題目タリ」金沢文庫に現存の事/十二 金沢文庫の音楽史料/十三 講式について/十四 韓神小考―金沢文庫の韓神譜をめぐって―/十五 暦応三年公憲筆『維摩会表白』並びに紙背の〔代集〕について/十六 文亀元年四月四日後柏原天皇女房奉書と豊原家の人々/十七 宮廷宴会の歌謡譜集―圓満院本『宴曲譜』について―/十八 王朝の楽人達―音楽史の一断面―/十九 十二・十三世紀の日本の宮廷音楽家をめぐって/二十 日本音楽の文献史料について/二十一 日本の中世音楽史料とその継承/二十二 十五・十六世紀刊行の印刷楽譜/二十三 近世の音楽史料 概説/二十四 日本琴楽雑考/二十五 田安家と楽書/二十六 礼楽は斯須(しばらく)も身を去る可からず/二十七 戦後音楽教育の一分岐点―CIEトレーナー発言をめぐって―/二十八 音楽史学の方法論/二十九 音楽史学と東洋音楽研究―主として日本音楽について―/三十 五重十操記 校異並びに伝本考/成稿一覧/あとがき/索引(人名、現代人名、書名、曲名)




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