新刊案内(07年10月)



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『萬葉語文研究 第3集』
萬葉語学文学研究会編
定価2,940円(本体2,800円)
A5・並製・191ページ・ISBN978-4-7576-0422-3

萬葉集を中心とする上代文学、8世紀を中心とする日本語学の、新たな展開を告げる論考を集めた論集。年1回刊行。予約受付中。

〔内容目次〕戯奴楽舞 井手 至/万葉集巻一後半部(54〜84番歌)の配列について 村田右富実/「心もしのに」考究 大浦誠士/天武天皇御製歌と巻十三の類歌 垣見修司/長歌の〈見れば〉―巻十三・3234番歌試論― 瀧口 翠/日本書紀の冒頭表現 植田 麦/杖―夜刀神伝承をめぐって― 岩田芳子/訓詁の忘却―仙覚テキストの批判と平安朝和歌― 内田賢徳/第22回萬葉語学文学研究会報告/萬葉語学文学研究会記録


■好評既刊■(価格は税込)
『萬葉語文研究 第1集』 萬葉語学文学研究会編 定価2,835円
『萬葉語文研究 第2集』 萬葉語学文学研究会編 定価3,150円



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『万葉集の表現と受容』
浅見 徹著
定価10,500円(本体10,000円)
(研究叢書365)A5・上製函入・343ページ・ISBN978-4-7576-0425-4

万葉集に残る歌、現代の我々は、これを歌の作者や万葉集の編者、当時の読者と同じように理解できるのだろうか。歌の形はあまりにも短い。作者や歌いかけた相手、その状況などの情報はほとんど残されていない。
しかしながら、幸いにも万葉集という文献は、各種の写本や版本などから原初の姿をほぼ推定できる。外国語の文字を借りたにしては、その歌は当時の日本語として復元しやすい。その言葉は現代に至るまで大きな変貌は示していない。そして、万葉集は基本的には後世の勅撰和歌集と同質なのである。
このことが我々の万葉集に対する態度を安易に導いてはいないだろうか。そこに書き残されていること、それをそのままに、我々なりに受け止めてしまうことが正しい態度なのだろうか。その反省に立って、目に付くまま、気の向くままに幾つかの問題点を取り上げてみた。
万葉集の理解に幾分か役立つであろうか。

〔内容目次〕女性の関わる歌群 但馬皇女歌群/石川女郎歌/大来皇女歌群/笠女郎歌群/紀女郎贈答歌/歌の背景 山振の立ち儀ひたる山清水/紅葉をしげみ/旅人の讃酒歌/ひとり寝の歌/坂上郎女と髪/雪は降りつつしかすがに/高安王左降さる/中臣宅守の独詠歌/意吉麻呂の物名歌/歌の状況 言霊の行方/筑波山の?歌/歌われぬ動植物/伎倍の林に汝を立てて/上代の東国俚言 東歌・防人歌の解釈の方法/万葉歌索引/あとがき




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『近世略縁起論考』
石橋義秀・菊池政和編
定価8,400円(本体8,000円)
(研究叢書366)A5・上製函入・411ページ・ISBN978-4-7576-0424-7

寺社縁起の研究、特に略縁起の研究は、最近盛んに行われている。しかし「略縁起」についての解釈は研究者により一様ではなく、その定義付けは簡単ではない。「略縁起」は一般に寺社の縁起・由来を記した「本縁起」を簡略にまとめたものと考えられているが、その名称も一定ではなく、多岐にわたる「縁起」資料をどう蒐集・整理・分類し、体系的に考察し、定義付けるかは、難しい問題である。また名称やその範囲のみならず「略縁起」の機能も多様なものであり、それは、絵・開帳・芸能・説話・文学などの多面的な文化に機能したといえよう。要するに、いろんなかたちの「略縁起」が数多く存在するが、その成立事情については、それぞれの資料により異なる。当然、その時代性、資料の個別性などを考慮しなければならない。本論文集は、かかる諸問題を内包する「略縁起」を、近世という多様な時代の中で、執筆者それぞれが真正面から捉えようとしたものであり、時宜にかなった画期的な研究といえよう。

〔内容目次〕まえがき 石橋義秀・菊池政和/「略縁起」についての二、三の考察 付 翻刻『九郎本尊略縁起』 志村有弘/近世寺社法宝物略縁起の生成と展開―『四天王寺霊仏霊宝略縁起』をめぐって― 加藤基樹/橘寺の略縁起と聖徳太子伝 松本真輔/略縁起の平家物語―縁起化する文覚発心譚― 橋本章彦/親鸞伝承の変改と略縁起をめぐって 菊池政和/天保年間巡拝記録の意義と略縁起 渡辺信和/略縁起と仏教版画 和田恭幸/青蓮院門跡の略縁起―出開帳とその周辺― 末松憲子/高野山麓の苅萱伝承群―略縁起から近代資料へ― 三野 恵/『開山呑龍上人略伝除雷名号縁起』と呑龍信仰―付、翻刻 堤 邦彦/大谷大学博物館蔵・「神田家記録」『鳴滝御坊縁起』と『鳴滝御坊略縁起』について 石橋義秀/『日本最初馬櫪神御由来記』について 稲垣泰一/あとがき 石橋義秀・菊池政和





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『歌語り・歌物語隆盛の頃  ―伊尹・本院侍従・道綱母達の人生と文学―
堤 和博著
定価12,600円(本体12,000円)
(研究叢書369)A5・上製函入・419ページ・ISBN978-4-7576-0433-9

「古今」と「源氏」を繋ぐ頃、権門の人々を主人公とする物語的な私家集などが輩出した。そんな中から、本書は、伊尹の私家集『一条摂政御集』と、兼通と本院侍従の恋を描いた『本院侍従集』、それに兼家と道綱母の結婚生活を描いた『蜻蛉日記』を取り上げ、それぞれの物語的な特徴・手法等を解明するとともに、これらの作品が相互に与え合ったであろう影響関係なども探り、伊尹・兼通・兼家三兄弟を中心とする文学圏の有り様の全容を解明しようとしたものである。特に『一条摂政御集』に割いた頁数が多い。本作品は冒頭の物語的部分(本書では「とよかげ」の部と呼んだ)が注目される割に、後に続く他撰私家集の部分の注目度は低いが、この部分にも歌語り・歌物語的要素を持つ歌群が多数あり、それらの個々を分析するとともに、「とよかげ」の部・『本院侍従集』・『蜻蛉日記』が生まれてくる背景などにも考察を及ぼした。なお、第二部では、上記の内容と拘わりながら、引歌表現について考察し、引歌の詠歌事情(歌集でいえば詞書の内容)をも引いている引歌表現のあり方を実例に沿って指摘している。

〔内容目次〕序文 伊井春樹先生/凡例/第一部 歌語り・歌物語隆盛の頃―伊尹・本院侍従・道綱母達の人生と文学― T 『一条摂政御集』研究 第一章 他撰部の歌語り的歌群研究 第一節 本院侍従 1 はじめに/2 98〜100番/3 115〜118番/4 146〜151番/5 他撰部後半部=「別本本院侍従集」(152〜164番)/6 本院侍従関連の歌語り/第二節 北の方恵子女王 1 はじめに/2 65・66番/3 101〜103番/4 170番/5 184〜186番/6 恵子関連の歌語り/第三節 小野好古女 1 はじめに/2 他撰部の詞書における助動詞「き」の使用/3 小野好古家関連の歌の特異性/4 小野好古家関連の歌語り/第四節 「とばりあげのきみ」(69〜80番) 1 はじめに/2 内容確認と贈答相手/3 配列の狙い/第五節 「東宮にさぶらひける人」(81〜95番) 1 はじめに/2 主として歌の配列について/3 詞書の文体について/第二章 他撰部の編纂(成立)に関する研究 第一節 他撰部前半部 1 はじめに/2 本院侍従との関わり/3 小野好古家との関わり/第二節 他撰部後半部 1 はじめに/2 他撰部後半部の性質/3 他撰部後半部の性質/4 他撰部後半部の資料源/5 他撰部後半部の資料源/6 他撰部後半部の成立過程/第三章 「とよかげ」の部研究 第一節 「とよかげ」の部の特質 1 はじめに/2 「とよかげ」の部の構成/3 「とよかげ」の部のA部とB部の異質性(一)/4 「とよかげ」の部のA部とB部の異質性(二)/5 B部未定稿説/第二節 冒頭歌について 1 はじめに/2 伊尹の歌風と冒頭歌―U段〜V段の冒頭部の歌との比較―/3 冒頭歌の意味/4 初句「あはれ」/5 下句「みのいたづらになりぬべきかな」/6 初句「あはれ」と下句のまとめ及び冒頭歌が冒頭にある意味/第三節 歌語りから「とよかげ」の部へ―他撰部の小野好古女関連歌を中心として― 1 はじめに/2 「とよかげ」の部における趣向の偏りと他撰部における小野好古女関連歌の特異性/3 U段成立における小野好古家の役割/4 他の段についての類推/5 B部未定稿説再考/U 『本院侍従集』研究 第一章 配列に施された虚構を中心とする諸問題 1はじめに/2 本院侍従の出仕先/3 『本院侍従集』の構成―各説―/4 『本院侍従集』の構成―私説―/5 虚構の狙いと編者/V 『蜻蛉日記』研究 第一章 上巻欠文部の養女問題考 第一節 養女問題執筆削除の可能性 1 はじめに/2 恋愛問題・養女問題欠如の理由―恋愛問題を重視する説―/3 恋愛問題に関する私説/4 養女問題に関する私説と先学の説/5 恋愛問題・養女問題欠如の理由―私説―/6 まとめ/第二節 養女問題執筆削除説をめぐる問題―上巻前半部の主題を中心に― 1はじめに/2 恋愛問題・養女問題以外の欠文部の出来事/3 上巻前半部の主題(一)―木村正中説―/4 上巻前半部の主題(二)―「はかなき身の上」の検討―/第二章 下巻の夢と夢解き・養女迎えの記事 第一節 物語的手法とその限界 1 はじめに/2 夢と夢解き・養女迎えの記事の特異点/3 物語的手法(一)―三つの夢と夢解き―/4 物語的手法(二)―道綱母の構成意識 付、『本院侍従集』との比較―/5 物語的手法の限界―日記意識と対読者意識―/第二節 (付説)日付と事実関係をめぐる一考察 1 はじめに/2 日記的部分への日付の偏在/3 日付の矛盾/4 夢と夢解きの部分―三つの夢の不審点―/5 夢と夢解きの部分新解/6 今後の課題/第二部 引歌表現研究 第一章 『蜻蛉日記』上巻の最初の引歌表現―「いかにして網代の氷魚にこと問はむ」― 1 はじめに/2 〔神無月歌〕/3 通説における解釈/4 引歌表現までの記事配列/5 引歌の詠歌事情と道綱母の享受/6 道綱母の歌語り享受/7 類似例/8 まとめ/第二章 『源氏物語』の引歌表現研究 第一節 「神無月いつも時雨は……」考 1 はじめに/2 田坂憲二説/3 〔神無月歌〕の存在/4 〔神無月歌〕の詠歌事情/5 葵巻での引用―付、〔為頼歌〕の可能性―/6 幻巻での引用/7 〔神無月歌〕の詠歌事情再考/8 『本院侍従集』での引用/9 〔為頼歌〕/第二節 総角巻の引歌表現「かく袖ひつる」考―匂宮論と関わり合わせて― 1 はじめに/2 匂宮論/3 当該場面の詳細/4 引歌検討/5 〔神無月歌〕が引歌の場合/6 引歌表現と人物像/7 〔いにしへも歌〕が引歌の場合/8 引歌再検討/所収論文一覧/索引 和歌索引(初句二句)/著書索引/人名索引/あとがき




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