新刊案内(07年9月)



18013.jpg ◎島津忠夫著作集全十四巻・別冊一巻・定期予約受付中◎
◎島津忠夫著作集パンフレット「いずみ通信の栞」呈上◎
『島津忠夫著作集 第十三巻 作品  短歌・連歌・随想
島津忠夫著
定価8,400円(本体8,000円)
A5・上製函入・293ページ・ISBN978-4-7576-0427-8
日本図書館協会選定図書

短歌は歌集『心鋭かりき』とその後の作品を収め、連歌は私の発句・付句を選出し一座の作品一巻を添えた。随想も収録。

〔内容目次〕第一章 短歌 一 歌集 心鋭かりき 付(1)歌集の書名/(2)批評集/二 心鋭かりき以後/三 若き日の作品から 花筐(前田裕志氏撰)/他撰のおもしろさ/四 「マグマ」と私/補記/第二章 連歌 一 連歌百句/二 続連歌百句/三 賦花何連歌/四 連歌のおもしろさ/五 連歌張行―国立能楽堂企画公演― (1)連歌張行―いまなぜ連歌を―/(2)連歌張行の記/補記/第三章 随想 一 エッセイと随筆/二 数え年八歳の正月/三 美の随想―言わぬ所に心をつけ―/四 能の周辺―観能の思い出―/五 歴史と文学―人間というもの―/六 本との出合い/七 わかりやすく正しく―研究と一般読書界―/八 ゆめうつつ/九 上棟式と竣工式―冷泉家―/十 年号と西暦/十一 『道』から はじめに/(1)成功だったシンポジウム/(2)大濱の称名寺を訪ねた時のこと/(3)淡路も山国/(4)冷泉家の乞巧奠/(5)謡づくめの旅/十二 「歌姫」小論―清原和義君を偲んで― はじめに/(1)地名今昔―宝塚と小浜と―/(2)追想の道―伊勢河崎―/(3)くるす桜―古今伝授の里を訪ねて―/(4)熊野から吉野へ―東熊野街道―/(5)宗祇終焉の地と定輪寺/(6)熊野明暗/(7)大阪の俳蹟―俳文学会全国大会実地踏査のための覚書―/(8)再び古今伝授の里/(9)飛鳥から大和へ/(10)若山牧水の郷里を訪ねて/(11)草津と伊香保/(12)尾上神社の尾上の松と高砂神社の相生の松/十三 思い出す人々 (1)家森長治郎/(2)西山隆二/(3)潁原退蔵/(4)山崎喜好/(5)岡見正雄/(6)中村幸彦/(7)林屋辰三郎/(8)中原勇夫/(9)今井源衛/(10)小高敏郎/(11)北川忠彦/(12)石川常彦/(13)橋本四郎/(14)清原和義/(15)寺島樵一/(16)時松孝文/補記/解説
〈第十三巻 月報〉竹西寛子/加賀元子/郡千寿子

■好評既刊■(価格は税込)
第一巻 文学史 10,500円
第二巻 連歌 12,600円
第三巻 連歌史 9,450円
第四巻 心敬と宗祇 12,600円
第五巻 連歌・俳諧―資料と研究― 9,450円
第六巻 天満宮連歌史 付、法楽連歌ほか 9,450円
第七巻 和歌史 上 14,700円
第八巻 和歌史 下 14,700円
第九巻 近代短歌史 付、歌枕・俳枕 15,225円
第十巻 物語 13,650円
第十一巻 芸能史 15,750円
第十二巻 現代短歌論 14,700円




24158-96.jpg 『太宰治の強さ―中期を中心に 太宰を誤解している全ての人に―
佐藤隆之著
定価2,940円(本体2,800円)
(和泉選書158)四六上製・293ページ・ISBN978-4-7576-0413-1
日本図書館協会選定図書

  太宰治の研究史に一石を投じる論考集。一章は、単行本タイトルにもなっている「太宰治の強さ」。二方向から太宰の強さにアプローチし、ともすると忘れられがちな太宰治の作家としての強さを証明。二章は「太宰治の転向の特異性」、転向を単純化モデルで考察した上で、中野重治や島木健作らと違う太宰独特の転向を、家父長権へまず屈服したことにあると指摘追究。三章は「太宰治の戦争期」、満州事変から太平洋戦争期に至る時期区分をした上で、太宰の戦争期の活動の豊饒さ、国家体制に対する一定の距離を保持し得た強靱な姿勢、一時的ながら訪れる揺らぎや態勢立て直し等を、大部な論考を通して実証的・総体的に考察している。四章以降は雑誌に既発表の作品論を加筆・改訂したもの。四章「花火」、五章「富嶽百景」、六章「津軽」、七章「新釈諸国噺」を論じて、今までの論考にない、新資料の発掘や新視点からの考察を試みている。

【内容目次】一章 太宰治の強さ二章 太宰治の転向の特異性 一、「罪の意識」/二、プロレタリア習作/三、非合法活動/四、転向の一般的定義並びに単純化モデル/五、太宰治の「転向」と中野重治・島木健作の転向/六、国家との相対性/七、揺れ動きと揺り戻し/三章 太宰治の戦争期 一、満州事変・上海事変期/二、日中戦争期/三、十二月八日前後/四、日本文学報告会の活動と太宰、太宰の昭和一七年の全文削除処分とその影響、並びに徴用失格とその影響/五、戦争中期から末期にかけて―「作家の手帖」「佳日」「散華」―/六、『惜別』の戦争観/七、戦後への連続・不連続/八、結論/四章 「花火」論 ―全文削除とその影響―五章 「富嶽百景」論 ―陽・母性・草花VS陰・父性・通俗―六章 『津軽』論 ―太宰治の父性と母性の問題―七章 『新釈諸国噺』論 ―「粋人」を中心に―  一、総論/二、「粋人」論―「いき」へのアンチ・テーゼ―/出典文献目録/初出一覧/あとがき




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『兼載独吟「聖廟千句」―第一百韻をよむ―
大阪俳文学研究会編
定価4,200円(本体4,000円)
(和泉選書159)四六上製・279ページ・ISBN978-4-7576-0416-2

 明応三年(1494年)に成った『聖廟法楽千句』は、完成期の連歌の到達点を示す兼載の代表作である。本書はその第一百韻についての注釈の試みである。注釈に際しては、四種の古注を翻刻し、その豊かな鑑賞眼、的確な付筋の指摘、当時の教養を示す典拠への言及を取り入れるとともに、研究者による討議を通じて古注の説にも検討を加えており、連歌や和歌の実例も参照する。現代語訳は、連歌の性質上、前句と付句を分けて訳出するものが主流であったが、本書は、前句と付句がある関連性を持った結果、全体としてどのような意味を成しているかの解明を重視し、妥当な範囲で言葉を補って付合全体を訳出する。連歌百韻をどう読みこなしていくべきか、その方法の一端がここに示されている。
 巻末には詳細な式目表を付し、『聖廟法楽千句』全文を翻刻、そして、付合文芸に関心を持つ内外の外国人研究者にとって待望の英訳版の注釈を収めた。


【内容目次】序 連歌を読むということ 島津忠夫/『聖廟法楽千句』注釈―第一百韻―/式目表/『聖廟法楽千句』本文/解説/あとがき/Annotated Translation of “Thousand Elegiac Verses Composed at the Sacred Cenotaph” by Kenzai




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『『明暗』論集 清子のいる風景』
鳥井正晴監修・近代部会編
定価6,825円(本体6,500円)
(近代文学研究叢刊35)A5上製・411ページ・ISBN978-4-7576-0424-7

 
A.Einsteinでさえ、「理論は証明されず、誤りだけが証明された」と溜息した。多様と活性する『明暗』論は、漱石研究の中でも、殊に混迷を呈している。明暗雙雙三萬字・漱石は『明暗』に、うんうん人間を押し続けた。漱石のその巨大な『明暗』に、論と実証から迫る、漱石研究への確かな布石である。『明暗』論14篇、『明暗』第二部・清子のいる風景(湯河原)の現地調査4篇を収録。
『明暗』第二部、温泉場に向かう馬車の中で、津田が特別の述懐を覚える「大きな岩」と「高い樹」(第一七二章)の、今回そのモデル、「見附の松」と「挟巌(はさみ/いわ)」の現地確認が出来た。荒井論文・「『明暗』(第二部)の交通系」は、東京から温泉場までの、津田が乗ったであろう行程と時刻表の具体である。宮薗論文・「『明暗』と天野屋」も、今回、天野屋に現地取材したものである。鳥井論文・「『明暗』論の前提―総論にかえて―」は、『明暗』研究への指針を示す。村田好哉の「『明暗』研究文献目録選」を付す。

【内容目次】『明暗』と湯河原 『明暗』と湯河原 中村美子/『明暗』と湯河原温泉 土屋知子/『明暗』と天野屋 宮薗美佳/『明暗』の旅・その交通系 荒井真理亜『明暗』論 @『明暗』第一部を中心に 『明暗』の知をめぐって―ポアンカレ・寺田寅彦 小橋孝子/小説言語と漢文脈―『明暗』における士大夫的教養の凋落と漢語の機能― 北川扶生子/「生き方のスタイル・型」提示メディアとしての小説―「明暗」をめぐって― 宮薗美佳/「明暗」論―身体と空間― 笹田和子/「心の眼」―『明暗』における心像描写とThe Golden Bowlの受容― 永田綾/『明暗』の構造と語り手の場所 吉江孝美/『明暗』における作者の視座―〈「私」のない態度〉の実践― 中村美子/『明暗』一面―津田とお延― 仲秀和/三人の女―お延・お秀・吉川夫人― 玉井敬之/A『明暗』第二部を中心に 漱石文学と「鏡」の表象―「吾輩は猫である」から「明暗」まで― 木村功/「清子」考 西川正子/夏目漱石『明暗』論―清子らしさとは何か?― 吉川仁子/津田の「夢」―清子との邂逅― 田中邦夫/『明暗』論の前提―総論にかえて― 鳥井正晴/B『明暗』研究文献目録 選 村田好哉/「近代部会」のこと、「清子のいる風景」のこと 鳥井正晴/「研究機関」への謝辞 鳥井正晴/執筆者一覧/『明暗』論者別索引 近代部会編




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