『近代文学のなかの“関西弁”―語る関西/語られる関西―
日本近代文学会関西支部編
定価1,155円(本体1,100円)
(いずみブックレット3)A5・並製・75ページ・ISBN978-4-7576-0491-9

《“関西弁”で近代文学へ問いかける》

 2008年、花園大学で行われた日本近代文学会関西支部春季大会の成果を収める。
3人のパネリストによる報告、質疑応答と展望などを収載し、可能な限り、シンポジウムの内容を再現した。
「標準語」の土台となった地域とは異なる「関西」という言語文化圏は、近代文学において、どのように現前化されているのか。書きことばに準拠した文学は、表音・抑揚という問題とどう向き合っているのか。このような問題を“関西弁”を交差地点として、近代文学とことば、そして地域文化とのかかわりを新たにとらえなおす。
このようなアプローチはわたしたち自身のアイデンティティーまで呼び起こす。同時に日本の近代文学自体の出自にもかかわってくる。擬制的な「標準語」に対する文学のあり方や擬似共同体における言語の扱われ方、そこにかかわる文化的性差、また、メディアの介在や資本の動態など、さまざまな問題が交錯し、「関西」に限定されない広がりを含んでいた。


〔内容目次〕
企画のことば
―“関西弁”で近代文学へ問いかける―  熊谷昭宏/島村健司/宮薗美佳
織田作之助の関西弁―『夫婦善哉』の〈地の文〉の成立と意味― 宮川康
 一 織田作之助をどう読むか
 二 考察対象作品
 三 織田の言語環境
 四 『夫婦善哉』の〈地の文〉の成立
 五 『夫婦善哉』の〈地の文〉の意味
“関西弁”からみる大岡昇平の文学 花崎育代
 一 はじめに
 二 「関西弁」とはなにか
 三 なぜ「大岡昇平」なのか
 四 大岡文学の関西弁
 五 おわりに
三島由紀夫『絹と明察』論 木谷真紀子
阪神間モダニズム再考 井上章一
企画を終えて
―質疑応答の報告と展望― 熊谷昭宏/島村健司/宮薗美佳
あとがき 佐藤秀明

好評既刊■(価格は税込)
鉄道 関西近代のマトリクス 日本近代文学会関西支部編 定価945円





 
『滋賀近代文学事典』
日本近代文学会関西支部 滋賀近代文学事典編集委員会編
定価8,400円(8,000円)
(和泉事典シリーズ23)A5・上製・431ページ・ISBN978-4-7576-0492-6

《鳰(にお)の湖(うみ)に育まれた無数の文学を丹念に掘り起こす》

『滋賀近代文学事典』の特色は、滋賀にゆかりのある文学者に多くの紙面をあてていること、滋賀を描いた文学作品を可能な限り多く採り上げていることにある。一般の文学事典では必ずしも独立の事典項目として採り上げられたことが今までにはなかった、目立たぬマイナーな文学者たちを努めて数限り無く採り上げたことである。これは、また、文学研究の基盤を築いていくことになるであろう。(「はしがき」より)


〔本書の特色〕

・856名の人名項目。滋賀県出身者、及び居住、滞在者はもとより、滋賀に関わる作品を描いたことのある文学者を五十音順に収録。
・枝項目は、その文学者の代表作ではなく、滋賀を題材、もしくは舞台とした作品に限り、小説・戯曲・評論・随筆・児童文学・詩・短歌・俳句などのジャンルを対象とし、〔初出〕雑誌・新聞名、発表年月日(単行本の場合は、  書名、刊行年月、出版社名)、内容などを原則として発表順に記述。
・人名項目は、人名の読み方、生歿年月日、活動分野、出身地、本名、筆名、雅号、略歴などで構成。
・各種一覧を付載、文学紀行の便も計った。(内容目次参照)
・執筆者は総勢120名の気鋭の文学研究者。

〔内容目次〕
はしがき/凡例/滋賀近代文学事典/主要参考文献/滋賀県ゆかりの主な文学者の墓所一覧/滋賀県内主要文学碑一覧/滋賀県内文学館・記念館一覧/滋賀県市町村合併等一覧/滋賀県出身文学者名簿/枝項目(作品名)索引

和泉事典シリーズ好評既刊■(価格は税込)
大阪近代文学事典 日本近代文学会関西支部 大阪近代文学事典編集委員会編 定価5,250円



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