■華麗な錦絵で楽しむ源氏絵の物語■
錦絵で楽しむ 源氏絵物語
岩坪健 編著
定価2,940円(本体2,800円)
A5並製・カバー装・128ページ(全ページカラー)・ISBN978-4-7576-0497-1

 19世紀中頃に出版された源氏物語の錦絵。縦26、横19センチ。一巻につき一図で、計54枚。各図には「源氏香の図」と題して巻名と源氏香、そして巻を代表する和歌一首を添える。伝本はきわめて少なく、管見に及んだのは数件のみ。そのうち絵表紙と序文とを合わせ、56枚を完備するものは稀。「源氏絵物語」という題名は表紙にしかなく、そのため表紙を欠く場合は、各図に記された「源氏香の図」を書名と見なすことが多い。絵師は二代歌川豊国。初代歌川豊国の門人で、はじめ歌川国貞と称した。東京都立中央図書館加賀文庫所蔵本を底本とし、見開きの左ページ全面に一図をカラー写真で置き、右ページにその巻の粗筋をまとめた。絵を見て源氏物語の内容を想像していた当時の人々の鑑賞方法を、現代に再現する。


〔内容目次〕
はじめに/凡例
表紙の解説/第一巻 桐壺/第二巻 箒木/第三巻 空蝉/第四巻 夕顔/第五巻 若紫/第六巻 末摘花/第七巻 紅葉賀/第八巻 花の宴/第九巻 葵/第十巻 榊/第十一巻 花散里/第十二巻 須磨/第十三巻 明石/第十四巻 澪標/第十五巻 蓬生/第十六巻 関屋/第十七巻 繪合/第十八巻 松風/第十九巻 薄雲/第二十巻 朝がほ(白+八)/第二十一巻 乙女/第二十二巻 玉葛/第二十三巻 初音/第二十四巻 胡蝶/第二十五巻 螢/第二十六巻 常夏/第二十七巻 篝火/第二十八巻 野分/第二十九巻 御幸/第三十巻 蘭/第三十一巻 真木柱/第三十二巻 梅枝/第三十三巻 藤裏葉/第三十四巻 若菜上/第三十五巻 若菜下/第三十六巻 柏木/第三十七巻 横笛/第三十八巻 鈴虫/第三十九巻 夕霧/第四十巻 御法/第四十一巻 幻/第四十二巻 匂宮/第四十三巻 竹川/第四十四巻 紅梅/第四十五巻 橋姫/第四十六巻 椎本/第四十七巻 総角/第四十八巻 早蕨/第四十九巻 宿木/第五十巻 東屋/第五十一巻 浮舟/第五十二巻 蜻蛉/第五十三巻 手習/第五十四巻 夢浮橋
解説/あとがき

好評既刊■(価格は税込)
『源氏小鏡』諸本集成 岩坪健 編 定価21,000円




 

■浦西和彦 著述と書誌 第2回配本■
浦西和彦著述と書誌 第四巻 増補日本プロレタリア文学書目』

浦西和彦著
定価15,750円(本体15,000円)
A5上製・函入・629ページ・ISBN978-4-7576-0479-7

《日本近代文学研究・思想研究・文化研究に必須》

日本のプロレタリア文学運動は、文学だけでなく、演劇や美術や映画など他の藝術や思想分野の人々と共に、プロレタリア文化運動として活動を展開した。だが社会の問題・矛盾にまともに真向からむき合おうとして、権力の弾圧にあい挫折した。しかし、日本の近現代社会における時代と文学・文化・思想を俯瞰する時、プロレタリア文化運動は無視できないであろう。文学研究だけでなく、昭和の思想研究、文化研究においても必須の書目である。


〔内容目次〕
凡例
第一部 個人編
青野季吉/赤木健介/明石鉄也/秋田雨雀/秋田実/浅野晃/浅野研真/浅野純一/阿蘇弘/麻生義/麻生久/荒正人/天草麟太郎/新井紀一/新井徹/荒川義英/荒木巍/荒畑寒村/安瀬利八郎/池田寿夫/池の内三雄/ 石井勇二/石川湧/五十公野清一/井田孝平/伊藤永之介/伊藤熹朔/井東憲/伊藤サ/犬田卯/井上健次/井上道人/井上満/伊福部隆輝/今野賢三/井森陸平/岩上順一/岩崎昶/岩藤雪夫/上田進/上野壮夫/打木村治/江口渙/江馬修/大井広介/大江賢次/大江満雄/大杉栄/大宅壮一/丘逸作/岡沢秀虎/岡部文夫/岡本唐貴/沖野岩三郎/小熊秀雄/尾崎士郎/尾瀬敬止/小田切秀雄/小野十三郎/遠地輝武/加賀耿二/鍵山博史/鹿地亘/片岡鉄兵/片上伸/勝田香月/勝本清一郎/桂井次郎/加藤一夫/加藤由蔵/金親清/金子洋文/神近市子/上司小剣/亀井勝一郎/川口浩/貴司山治/木下尚江/木村生死/木村靖二/金史良/久保栄/窪川稲子/窪川鶴次郎/熊王徳平/熊沢復六/蔵原惟人/黒島伝治/黒田辰男/幸徳秋水/小島勗/小林多喜二/小堀甚二/小牧近江/小宮山明敏/小山勝清/今渡新一/西光万吉/堺利彦/阪本勝/佐々木孝丸/佐佐木俊郎/佐々木能理男/笹本寅/佐藤民宝/里村欣三/佐野袈裟美/佐野碩/篠田太郎/島木健作/杉本良吉/杉山英樹/鈴木清次郎/鈴木猛/千田是也/園池公功/田岡嶺雲/高倉輝/高田保/高橋辰二/高見順/高山洋吉/田木繁/田口運蔵/田口憲一/竹内昌平/武田麟太郎/橘武人/立野信之/田中忠一郎/田辺耕一郎/丹潔/千葉亀雄/辻恒彦/辻本浩太郎/津田光造/壺井栄/壺井繁治/鶴田知也/徳永直/外村史郎/内藤辰雄/中井正晃/中島健蔵/永田一脩/中西伊之助/長野一郎/長野兼一郎/中野重治/中野秀人/中村鬼十郎/中村吉蔵/中村雅男/中本たか子/難波浩/新居格/新田潤/根岸正吉/野崎韶夫/昇曙夢/橋本英吉/八田元夫/花田清輝/埴谷雄高/林房雄/葉山嘉樹/原菊枝/原哲夫/久板栄二郎/平沢計七/平田小六/平林たい子/平林初之輔/平林彪吾/藤井真澄/藤沢桓夫/藤森成吉/古田大次郎/細井和喜蔵/細田源吉/細田民樹/堀田昇一/本庄陸男/本田満津二/前田河広一郎/槇本楠郎/松尾四郎/松崎啓次/松田解子/松本淳三/松本一/間宮茂輔/丸山義二/三木清/美木行雄/宮嶋資夫/宮地嘉六/宮本顕治/宮本百合子/三好十郎/武藤直治/松村正俊/村山知義/桃井京次/森山啓/八住利雄/柳瀬正夢/山川亮/山岸又一/山崎秀雄/山田清三郎/山田多賀市/山内房吉/山室静/山本勝治/山本安英/鑓田研一/湯浅克衛/和田伝/渡辺順三/渡平民(以上222名)
第二部 全集・合集編 
1906(明治39)年/1922(大正11)年/1924(大正13)年/1925(大正14)年/1926(大正15・昭和元)年/1928(昭和3)年/1929(昭和4)年/1930(昭和5)年/1931(昭和6)年/1932(昭和7)年/1933(昭和8)年/1934(昭和9)年/1935(昭和10)年/1936(昭和11)年/1937(昭和12)年/1939(昭和14)年/1940(昭和15)年/1942(昭和17)年/1943(昭和18)年
書名索引
あとがき


浦西和彦 著述と書誌 全四巻価格は税込)
第1回配本 第三巻 年譜 葉山嘉樹伝  13,650円
第3回配本 第一巻 新・日本プロレタリア文学の研究 13,650円
第4回配本 第二巻 現代文学研究の基底 15,750円




 

意味の原野 日常世界構成の語彙論
野林正路著
定価8,400円(本体8,000円)
(研究叢書384)A5上製・カバー装・656ページ(口絵6ページ)・ISBN978-4-7576-0496-4

フィールドの成果
著者は、各地の人々がモノをどのように見分けるか? その暗黙知の営みを探ってきた。<にぎりめし>、<エプロン>など、日常茶飯事を扱って。分かってきたのは、単語(単眼)でなく語彙(複眼)での見分けという事実。フィールドの報告である。
存在解釈の語彙学 
著者は、語の持つ意味、「語義(意義)」を、その使用者の<眼差し>に由来すると見て、<語彙論>をモノの存在記述の解釈学に位置づけた。
眼差しの交差で場所を
語は単一視点を「意義(語義)」として引きつけて持つ。その「意義」はモノの属性はとらえ得ても、存在はとらえ得ない。一点透視では、モノ成立の場所が拓けないからだ。だが、交差への配意があれば、拓けるとも。
志向図式(語彙)のネット化
どの言語も類義語、反義語など、<類語>を持つ。著者は実例を挙げて、人々が<類語>の交差で編成の<語彙>を志向図式化させネットワーク化して、<解釈学的基底>を構築していると指摘。<基底>に身を置く彼らは、その図式を投じてモノ解釈や表現に向かうのだとも。その図式を追う人間学的語彙論が本書の展開となる。
民衆知の磁場を開く
人々は解釈や表現にその図式を用いて、「意味」の“力の磁場”に“逆対称・両義性の構造”を拓くのだと言う。本書の究極の課題は、“理性の偏見”を超える民衆知の発掘に絞られていると見てもよい。


〔内容目次〕
T 原野の技法 1 宇和海岸郷の焼きめし2 暗黙知の技法 1 意識の構えの3類型/2 入れ子型の意識の構えと事実項の意味野/3 ブリッジ型の意識の構えと事実項の意味野/4 エコー型の意識の構えと意義―志向焦点の純化/5 関心の深化と増幅/3 暗黙知の間主観性と相対性 1 関心の深化と増幅―宇和海岸郷に見る/2 認識の相似と相違―宇和海岸郷に見る/4 暗黙知の言語
U 原野の戦略 1 青・秋県境海岸の光と影2 暗黙知の戦略 1 関心の深化と増幅―青・秋県境海岸に見る/2 認識の相似と相違―青・秋県境海岸から見る/3 共通語を逆手に取るズーズー弁
V 原野の相関―認知と評価 1 出羽山地北辺のコメと木のムラ2 暗黙知の力 1 関心の増幅と深化―出羽山地北辺のムラと大崎耕土に見る/2 認識の相似と相違―出羽山地北辺のムラと大崎耕土に見る/3 意味連関の緊張と命名―ヤキメシとオニギリのばあいで/3 認知と評価の相関 1 確定指定は認知と評価に平行する/2 価値志向とカテゴリー・ミステーク
W 原野の分有―全国的傾向 1 ごはん・めし類への解釈の構え―志向図式2 焼きめし類とにぎりめし類への解釈の構え―志向図式 1 おにぎり・にぎりめしの形の分布/2 焼きめし類措定の構え/3 焼きめし類の複合定立/3 旅路の彼方に 1 暗黙知の論理と手法/2 意味の原野を生きる人びと
前提問題についての二三の後触れ―〈要約〉と〈補説〉に代えて
<ごはん・めし・焼きめし・おにぎり・にぎりめし類リサーチ項目>
<主な参考語形>
謝辞にかえて



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