和泉古典叢書12 紫式部日記

和泉古典叢書12 紫式部日記

黒川本を翻刻、本文異同等を頭注し、補注に本文の用例や解釈の根拠を詳細に示す最新の研究成果を盛り込んだ注釈書。語彙索引を附録。

書名フリガナ ムラサキシキブニッキ
著者 笹川 博司 校注
ジャンル 日本文学 > 中古
シリーズ 和泉古典叢書
出版年月日 2021/07/25
ISBN 9784757610040
判型・ページ数 A5・314ページ
定価 8,250円
(本体7,500円+税)
在庫 在庫あり

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宮崎莊平によって黒川本『紫日記』(宮内庁書陵部蔵)が発見され、萩谷朴『紫式部日記全注釈』が世に出て半世紀。全注釈は、今なお『紫式部日記』を研究する際の必読文献である。それは多くの資料が博捜され、それに基づいて立論されているからだ。思いつきの主張とは一線を画す優れた業績である。ただし、資料から導かれる結論がいつも正しいとは限らないし、論に飛躍のある場合もあって、それを正す試みも、この半世紀続けられてきた。一方、全注釈以降も『紫式部日記』の注釈書は出版されてきたが、多くは注釈の根拠が省略された一般読者や初学者用である。

本書は、半世紀の研究成果を採り入れ、あらためて黒川本の様態を丁寧に見直して精確な翻刻本文を作成し、頭注として本文異同や理解の助けとなるような注を掲げ、補注では本文の用例や解釈の根拠を詳細に示した。系図・附図・年表・語彙索引を附録。『紫式部日記』研究の現在と課題を提示し、注釈のあるべき姿を問う。



【著者紹介】

一九五五年 大阪府茨木市に生まれる。

京都府立大学文学部卒業 

大阪教育大学大学院修了 

博士(文学)九州大学

元 大阪大谷大学・大学院文学研究科 教授

主要著書:『深山の思想―平安和歌論考―』1998年、『隠遁の憧憬―平安文学論考―』2004年(以上、和泉書院)。『惟成弁集全釈』2003年、『高光集と多武峯少将物語―本文・注釈・研究―』2006年、『為信集と源氏物語―校本・注釈・研究―』2010年、『紫式部集全釈』2014年、『源氏物語と遁世思想』2020年、『三十六歌仙の世界―公任『三十六人撰』解読―』2020年、『奈良御集・仁和御集・寛平御集全釈』2020年(以上、風間書房)。

凡例
解説

本文
補注

系図
附図
年表
語彙索引

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(本体7,500円+税)

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